カクテルの話
カクテルはアメリカでスタートし、第1次大戦を機に全
世界に広がったといわれています。当初、色々な酒
を混ぜるのに、にわとりのシッポの羽を使ったから、
コックテイル(Kock・Tail)、訛ってカクテルとなった、
としたり顔で言う人がいるが信じられていない。
ウィスキー、ジン、ブランデー、ウォッカ、ラム等の蒸
留酒をベースにして、色々なリキュール(混成酒)、
果汁、砂糖、シロップ、炭酸水等を調合して作る。
カクテルを飲みすぎると、悪酔いする、二日酔いする
とよくいわれています。ベースが強い酒で、しかも多
量に使われているのに、混ぜ合わせた甘味や酸味
の作用によって、口当たりがよくなり、つい飲みすぎ
てしまうからです。
カクテルの中で最も著名なのは、ドライ・マティーニ
(ジン・ベース)、マンハッタン(ウィスキー・ベース)。
他にギムレット(ジン・ベース)が通人の酒として知ら
れ、ブランデー・ベースでは、サイド・カー、ウォッカ・
ベースでは、モスコー・ミュールが知られている。一
時、スクリュー・ドライバー(ウオッカ・ベース)が「女
殺し」といわれてプレイ・ボーイの間に流行しました。 |
甘すぎる?ハードボイルドのカクテル
「ギムレットにはまだ早すぎるね」…。ハードボイルド小説
の代表作のひとつ、「長いお別れ」の中で、重要な小道
具として使われているカクテル“ギムレット”。
登場人物のテリー・レノックスが主張するレシピは、ジン
とローズのライムジュース半々なのは間違っているんじ
ゃないか、という話は有名です。甘すぎて飲めたものじゃ
ないんですね。作者のチャンドラーは酒が好きでしたし、
間違っているはずもないのですが、どうもおかしい。ロー
ズのライムジュースが昔と味が違うんじゃないか、ギム
レットが嫌いでワザとやってるんじゃないか、とか諸説も
ありますが、いまだ未解決。どこかに真実を教えてくれ
る名探偵はいないものでしょうか。
シティ・カクテルとは?
シンガポール・スリングのように、都市名のついたカクテ
ルの事です。ヨコハマ、シャンハイ、ボンペイ、ホノルル、
フリスコ(サンフランシスコ)、ボストンなどです。お気づき
だと思いますが、なぜか港町が多いですね。潮の香りと
白い船。別れと出会い。港町はいつもドラマチックでロマ
ンチックです。 |