愛net・お酒の豆知識

(カクテル)
風土をミックスしたお国自慢のカクテルたち
関西弁というのは、とても便利な言葉だそうです。俳優
の山城新伍さんが、面白い事を言ってました。
「僕は、ギャラの交渉、クレーム、全部関西弁。“そんな
事いわんと、ええやんか、どうにもならヘンか、カンニン
してねン、もうアカンなあ、もう、アカンわあ”交渉にもな
んにもなっていないけど、それで済んでしまうんです」

フランス語というと、愛を語るには、うってつけの言葉の
様に思います。シャルル・アズナブールさんの『イザベ
ル』という歌は、この“特徴”を生かして、全編コレ、口
説きの文句といった具合です。
ですから、フランスのカクテル、なんて言うと、ああ、恋
人たちが考えたカクテルなんだなあ、と盲目的に信じ
てしまいますが、ずいぶんと“しっかりした”カクテルも
あるんです。

例えば、白ワインをベースにしたキール。このカクテル
の創案者、キャノン・フェリックス・キールさんは、第2次
世界大戦後、フランスのブルゴーニュ地方にあるディジ
ョン市の市長を勤めた方。在任中に、ディジョン近辺の
特産酒である辛口白ワインとクレーム・ド・カシスを組み
合わせたこのカクテルを考え、郷土への愛情を結晶さ
せたが、これに収まらず、市の公式レセプションには、
必ずこのキールをアペリティフとして出すよう命じたと言
います。キールは、今や世界中で知られる食前酒。売
り上げを伸ばす政策は見事成功したという訳です。
もちろん、フランスの人は、愛を語っているばかりでは
ないのです。

スプリッツァーは、オーストリアがつくったカクテルです。
スプリッツァーとは、ドイツ語で“噴出する”という意味だ
そうですが、白ワインをソーダで割ると、立ちのぼる泡
が、なんとなくリズミカルで、さすが音楽の国オーストリ
ア、なんて思ってしまうほどです。

マイタイは、GoodとかBestとかいった意味のハワイの
カクテル。オレンジ、レモン、パイナップルなどを飾り、さ
らに蘭やハイビスカスなどを添えるという、お花畑けみ
たいな、南の島ハワイならではのカクテルです。

珍しいアフリカのガーナのカクテルは、ハイライフ。熱帯
地方生まれのカクテルですから、フルーティーな口当た
りに人気があります。名前のハイライフは、上流社会の
事。“ヨーロッパにおいつけ”の意気込みが感じられる、
アフリカ生まれらしいカクテルです。

マルルゥーは、日本生まれのカクテル。1981年サントリ
ー・トロピカルカクテル賞受賞者、中村健二氏の作品。
「褐色に日焼けした肌、キラキラと輝く澄んだ瞳。そんな
タヒチのヴァヒネ(娘さん)がふと口ずさんでくれた歌、そ
の曲が“マルルゥー”だったのです」というカクテル。
マルルゥーは“ありがとう”の意。フランスやオーストリア
やハワイやガーナ、タヒチの皆さん、“マルルゥー”。

@マルルゥー南国のフルーツがたっぷりのジューシィなカクテル。華やか
なムードを味わいながら、ゆっくりストローで楽しもう。

ウオッカ…30ml、メロン・リキュール…45ml、レモン・ジュース…15ml、
パイナップル・ジュース…60ml、マルガリータ・ココナッツ缶…20ml
材料をよくシェークし、クラッシュド・アイスを一杯に詰めたグラスに注ぐ。
次にカット・メロンとレッド・チェリーを飾り、ストロー2本を添える。


Aマイタイ“最高”というタヒチ語を名前にもつカクテル。
ラム<ホワイト>…45ml、ラム(ダーク)…2tsp、オレンジ・ジュース…1tsp、
ホワイトキュラソー…1tsp、パイナップル・ジュース…1tsp、
レモン・ジュース…1/2tsp
ラム(ダーク)以外の材料すべてを十分にシェークして、クラッシュド・ア
イスを一杯に詰めた大型グラスに注ぐ。次に、上からラム(ダーク)2tspフ
ロートする。最後に各フルーツのスライスを飾り、ストローを2本添える。

Bスプリッツァー
白ワイン…3/5、ソーダ…2/5
氷2〜3個入れた大型ワイングラスによく冷やした白ワインを注ぎ、冷や
したソーダで満たし、軽くステアする


Cハイライフ
ウオッカ…45ml、ホワイトキュラソー…10ml、パイナップル・ジュース
…10ml、卵白…1個分
●材料をよくシェークして、ソーサー型シャンパングラスか、ワイングラスに
注ぐ。

Dキール白ワイン…4/5、クレーム・ド・カシス…1/5
●ワイングラスに、よく冷えた白ワインを注ぎ、クレーム・
ド・カシスを加え、軽くステアする。
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