【た】
泰然(たいぜん)=[ト・タル][形動タリ]落ち着いていて物事に驚かないさま。
胎内潜り(-くぐり)=仏像の胎内や自然に出来た洞穴をくぐり抜けること。やっと人がくぐれるほどの洞穴や石室。
嫋やか(たおやか)=「優美」の意の雅語的表現。姿・形がほっそりとして動きがしなやかなさま。態度や性質がしとやかで上品なさま。
箍(たが)=おけの周囲にはめる、竹や金属で作った輪。箍がゆるむ=(年をとったりして)しっかりした所が無くなる。当初 有った緊張(した空気)が無くなる〕箍をはめる=行動の自由を束縛する。箍を締める=気持や規律を引き締め直す。
高嶺の花=ほしいけれども、遠くから眺めるだけで、手に取る(入れる)ことの出来ないもの。〔狭義では、格が高過ぎて結婚出来ない令嬢を指す〕
猛猛しい(たけだけしい)=(形)。強そうで、ものすごい。ずうずうしい。
長ける(たける)=経験を積み、その状態が進む。世故に長(た)ける〔=世間知が身につく〕
闌ける(たける)=たけなわになる。年長けて〔=成人して。 高齢になって〕。日たけて〔=高くのぼって〕。
酣・闌(たけなわ)=―な。〔比較的短い期間しか続かない状態について〕ピーク時の称。〔齢(ヨワイ)闌=少し盛りを過ぎた時なり〕。宴闌。春闌。
嗜み・嗜(たしなみ)=〔動詞「嗜む」の連用形の名詞用法〕 好きで親しむ芸事(などの一応の心得)。人前で でしゃばったり失敗しないように日ごろ言動に気を配ること。
湛える(たたえる)=液体などで、そこを一杯にする。目もとは純真さを湛える=否定できない純真さが、うかがわれる。満面に笑みを湛える=抑えきれない喜びを顔に表わす。
迸る(たばしる)=激しく飛び散る。
≪他ページ記載文字≫
「ア」大廈(たいか) 態度(たいど) 「カ」高西風(たかにし) 高嶺颪(たかねおろし) 篁(たかむら)  焚火(たきび) タク 「サ」だし 黄昏(たそがれ) 「タ」辰の刻(たつのこく) 建物(たてもの) 譬え話(たとえばなし) 「ナ」七夕(たなばた) 楽しい(たのしい) 「ハ」旅(たび) 食べ物(たべもの) 「マ」たま風 手向け(たむけ) 「ン」胆(たん) 端午(たんご) 蒲公英(たんぽぽ)   
【諺】
大廈(たいか)の倒れんとする、一木の支うる所に非ず 台閣(だいかく)に列する 竹を割ったよう 他山の石(たざんのいし) 蓼(たで)食う虫も好き好き 他人の空似 旅の恥は掻き捨て 旅は憂(う)いもの辛いもの 矯めつ眇めつ(ためつすがめつ) 智恵は万代(ばんだい)の宝 鶴は千年亀は万年 手の裏を反すよう 出る杭は打たれる 泥中の蓮 伝家の宝刀 天壌(てんじょう)間の孤本 天狗になる 天は見通し 時は金なり 怒髪(どはつ)冠を衝く 虎の子 
【四字熟語】
大器晩成(たいきばんせい) 大言壮語(たいげんそうご) 太鼓医者(たいこ-) 大慈大悲(だいじだいひ) 泰然自若(たいぜんじじゃく) 大乗仏教(だいじょうぶっきょう) 知行合一(ちぎょうごういつ) 魑魅魍魎(ちみもうりよう) 彫心鏤骨(ちょうしんるこつ) 手練手管(てれんてくだ) 天衣無縫(てんいむほう) 田園詩人(でんえんしじん) 天下太平・-泰平(てんかたいへい) 天空海闊(てんくうかいかつ) 天井桟敷(てんじょうさじき) 天壌無窮(てんじょうむきゆう) 天真爛漫(てんしんらんまん) 天地開闢(てんちかいびやく) 天変地異(てんぺんちい) 当意即妙(とういそくみょう) 同工異曲(どうこういきょく) 同床異夢(どうしょういむ) 党同伐異(とうどうばつい) 東奔西走(とうほんせいそう) 得意満面(とくいまんめん) 特筆大書(とくひつたいしよ)  
●作例
「石山の石に迸る霰かな/松尾芭蕉(石に霰がぶつかってはじけ散る快さを表現した句)」
泰然として構える。 泰然たる態度。 
たおやかな少女のからだ。 たおやかになびく柳。  猛猛しい顔つき。 それを盗人猛猛しいという。 
華道の嗜みが有る。 微笑を湛える。 水を湛えた人造湖。 杯に酒を湛える。
軒庇を迸る雹(あられ)のように。 霜の上に霰(あられ)り。 風に迸る。
奸(カン)知に長けた。 (ロウ)長けた婦人。 秋は闌けゆく。  
枯葉たばしる。 

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