【と】
桃源郷(とうげんきょう)=〔陶淵明(エンメイ)の「桃源郷記」に見える別天地で、秦(シン)の戦乱を避けた人びとの末裔(エイ)が住んでいたということから〕だれもがその実在を願いたくなる、理想郷。
冬耕(とうこう)=(名)スル冬に田畑を鋤(す)き返すこと。[季]冬。
蕩尽(とうじん)=―する。他人が見たらどうでもいい事〔=投機や遊興の類〕に、全財産を使い果たすこと。
陶然(とうぜん)=―たる。―と。気持よく酔う様子。〔広義では、心を引きつけられて、うっとりとする意にも用いられる〕
透徹(とうてつ)=―する。〔すきとおる意〕筋が通っていて、あいまいな点が無いこと。
滔滔(とうとう)=―たる。―と。勢いよく流れ、とどまる所を知らないことを表わす。滔滔として=〔個人の抵抗などは問題にならないほど、強い勢いで世間の人が一様に〕流行を追う。〔意見・主張などを〕臆(オク)すること無く、よどみ無く一気に発表することを表わす。
唐突(とうとつ)=―な。―に。〔「唐」も「突」も、突然の意〕まさかと思われるような相手の言動に接して、一種の違和感を感じる様子。
十重二十重(とえはたえ)=幾重にも重なるように取り巻いている状態。
特筆(とくひつ)=―する。特に、その事を大大的に書き立てること。〔多くは、ほめて大げさに書く意に用いられる〕
唐変木(とうへんぼく)=〔口頭〕いくらわけを話しても分からない人(や、わざと分からないふりをして通す人)。
永え(とこしえ)=いつまでも続くこと。また、そのさま。永遠。永久。とこしなえ。
とめどなく=終りが無い。
トランスジェンダー(Transgendered)=GenderIdentityDisoder(性同一性障害)の人達の事を総称していう。身近な存在だと、ニューハーフやミスダンディ等の水商売などの生業をしている人たちがいます。 また、それ以外にも様々な形で、社会に出ている人たちも居ます。社会に出るのが怖くて、なりを潜めている人たちも居ます。また、インターセクシャル(半陰陽)の為に性の自認が固定出来ない人達もいます。
取り沙汰・取沙汰(とりざた)=―する。(とかくの)うわさ。
取留(とりとめ)=おさえとどめる。一命を―〔=もう少しで失いそうになった命が、危ういところで助かる〕。―なく。

≪他ページ記載文字≫
「ア」トイレタリー 陶工(とうこう) 当今(とうこん) 冬至(とうじ) 島嶼(とうしょ) 登檣礼(とうしょうれい) 疼痛(とうつう) 東天(とうてん) 東天紅(とうてんこう) 十(とお) 遠江(とおとうみ) 凍土(とうど) 遠見(とおみ) 灯明・燈明(とうみょう) 灯明台(−だい) 「カ」時(とき) 渡御(とぎょ) 床上げ(とこあげ) 永え(とこしえ) 所・処(ところ) 「タ」時計座(とけいざ) 訥々(とつとつ) 「ハ」トピック 「ラ」寅の刻(とらのこく) トラピスト 酉の刻(とりのこく) トリュフ 「ン」 蜻蛉(とんぼ):とんぼ返がえり:とんぼ釣つり  
【四字熟語】
当意即妙(とういそくみょう) 東奔西走(とうほんせいそう) 得意満面(とくいまんめん) 特筆大書(たいしよ) 

●作例
冬耕の畝長くしてつひに曲る/山口青邨」 遠江引佐(いなさ)細江の水脈(みお)つくし/万葉 3429」
当意即妙な対応をする。 陶然と笑む顔。 透徹した理論。 滔滔と述べ立てる。 滔滔と情景を語る。 
唐突な感じを持つ。 十重二十重に囲む。 特筆すべき事件。 永えの命。 この愛よ、永えに続け。
とめどなく涙がこぼれる。  離婚話が取り沙汰される。
取り留めのない話をする。

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