【そ】
聡明(そうめい)=―な。―に。〔「聡」は耳が、「明」は目がさといこと〕物事や人情などに対する判断力・洞察力にすぐれ、自分の置かれている環境で第一になすべき事を十分に自覚している様子。
爽涼(そうりょう)=―な。―に。夏の早朝とか初秋などの、さわやかで涼しい様子。
齟齬(そご)=―する。「くいちがい」の意の漢語的表現。―をきたす。
漫ろ(そぞろ)=《「すずろ」と同語源》これといった理由もなしにそうなったり、そうしたりするさま。なんとなく。心が落ち着かないさま。そわそわするさま。不本意なさま。意に満たないさま。かかわりのないさま。むやみなさま。やたら。わけもなく。なんとなく。
日照り雨・戯へ(そばえ)=日照り雨。日が照っているのに降る雨。きつねのよめいり。
峙つ・聳つ(そばだつ)=《「稜(そば)立つ」の意。古くは「そばたつ」とも》1 山などがかどばって高く立つ。そびえる。「峻(けわ)しい岩山が壁のように―・っている/宙外・独行」2
かどが立つ。 3「そばだてる」の文語形。
諳じる(そらんじる)=〔「そらにする」の変化〕。「暗誦(アンシヨウ)する」意の老人語。 「暗記する」の和語的表現。四書五経や漢詩の一節をそらんじる。戦前の唱歌や流行歌をそらんじ、歌に合わせて踊り出す人もいた。そらんずる(サ変)。
ソリが合わないの「ソリ」=日本刀の反り、つまりカーブの事。刀と鞘の反りが合わないと刀は鞘に収まらないし無理に入れれば抜けなくなる。ぎくしゃくした人間関係。
≪他ページ記載文字≫
「ア」僧衣(そうい) 叢雲(そううん) 藻海(そうかい) 霜降(そうこう) 叢祠(そうし) 叢誌(そうし) 叢樹(そうじゅ) 操縦士(そうじゅうし) 装身具(そうしんぐ) 「カ」則天去私(ソクテンキョシ) 「ハ」日照り雨・戯へ(そばえ) 「ヤ」冬青(そよご) 「ラ」ソラノ
【諺】
総領(そうりょう)の甚六
●作例
「時雨しければ、ばらばらの戯へや神の留守見舞/西国船」
「この君のかく漫ろなる精進をしておはするよ/かげろふ・中」
「漫ろなる古い頭(かうべ)を白い布に包んでたてまったりけるに/平家・一二」
「かたくななる人のその道知らぬは、漫ろに神の如くに言へども/徒然・七三」
漫ろに寂しさを覚える。 結婚式が近いので気も漫ろだ。 漫ろ寒さが身にしみる。
「詞(ことば)峙つ親と親/浄・妹背山」
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