【ことわざ:は】
「あ行」「か行」「さ行」「た行」「な行」「は行」「ま行」「や行」「ら行」「わ行」
背水の陣=川や海を背にして陣を構えること。(もうこれ以上退却出来ない)最後の決戦をする構え。―を敷く=追い詰められた立場で最後的な努力をする。
馬脚を露(あらわ)す=かくしていた正体がばれる事。芝居で馬の役をしていた者が、その足を見せてしまう、という事から。露(あらわ)すは、「現す」とも書く。
始めあるものは必ず終わりあり=物事には必ず始めと終りがあり、永遠に続くという事はない。
馬車馬のように働く=よそ見をさせられず〔盲目的〕に働く。
蜂の巣をつついたよう=大騒ぎとなって収拾がつかないさま。「―な騒ぎ」 。
羽目を外す=調子に乗りすぎて、度を越してしまう事。羽目=羽目板の意、または、馬銜(
はめ)を意味する。
一筋縄では行かぬ=普通の方法や手段では、こちらの思うように出来ない、という事。また扱いにくい人の事をさす。個性が強く、とっつきにくい人の事。
ひさしを貸して母屋を取られる=親切にしてやったのに、感謝されるどころか、かえって大きな被害を受ける事。ほんの軒先くらいと思って貸したら、いつのまにか権利を主張され母屋まで取られてしまう。所有物の一部を貸したためにやがて重要な部分まで奪われてしまう事。
顰(ひそ)みにならう=いい悪いの区別なしに、ただまねをする。
一太刀恨む=一太刀斬りつけて、恨みを晴らす。
人の口に戸は立てられぬ=自分に都合が悪いからといって、人の口を封じるわけにはいかない。
人を呪えば穴二つ=人を呪い殺そうとすれば、その報いが自分にはね返って来て、ついにはわが身をも滅ぼす。
火に油を注ぐ=勢いのあるものをますます激しくするたとえ。
髀肉の嘆(たん)をかこつ=〔しばらく戦場に行かないため、股の肉が太った事を嘆いた蜀(シヨク)の劉備(リユウビ)の故事から〕腕前を見せる機会が無くて、時を過ごすことを嘆く。
檜舞台=〔ヒノキの板で張った大劇場の舞台の意〕腕前を示す、晴れの場所。
百尺竿頭一歩を進める=ぎりぎりの所まで行った上に、さらに一歩を進める。
氷山の一角=表面に現れたものは、全体のごく一部であり、大部分はかくされたままである、という事。また、大きな物事のほんの一部分、という事。
火を見るより明らか=〔目の見える人にとって〕否定することの出来ない現実の出来事だ。
風月を友とする=風流な生活を送る。
風前の灯火(ともしび)=風の前に置かれた「火」は消え易い事から、物事が危機に面している事の例え。
笛吹けど踊らず=為政者の呼び掛けに配下や民衆が思い通りに乗って来ない形容。
平地に波瀾を起てる=わざと事をむずかしくし、荒立てる。
臍で茶を沸かす=やる事がばかげていたり子供じみていたりして、おかしくてたまらないたとえ。
臍を曲げる=何かがきっかけとなり、機嫌を悪くし、人の言うことに耳を傾けなくなる。
下手の考え休むに似たり=よい知恵の浮かばない者が、いくら時間をかけても、時間が無駄になるだけで、休んでいるのと同じだ、という事。
下手の横好き=下手なくせに、好きで熱心な事。
臍(ほぞ)を噛む=自分のヘソを噛もうとしても噛めない事から、物事がどうにもならずに後悔する事。ことわざでは「ほぞ」と読みますが「臍」は「へそ」の事。
「あ行」「か行」「さ行」「た行」「な行」「は行」「ま行」「や行」「ら行」「わ行」
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