3/28:阪神安藤が開幕星!:横浜戦でプロ初の開幕投手を務めた安藤は2回に先取点を許し、4回にも追加点を許すなど5回7安打2失点。初回以外の4イニングは毎回得点圏に走者を進める苦しい投球で、味方の逆転勝ちにも心から喜ぶことはできなかった。 3/28:新井が激走&快打デビュー:3番新井はタテジマ初の公式戦を激走&快打デビューで沸かせた。「移籍して初めての試合で特別な日。その試合で勝てて思い出に残ります」。まずは足で魅せた。2点を追う4回1死一塁で四球出塁。続く金本の右翼オーバーの一撃で二塁を蹴ると、二塁走者平野も追い越しそうな勢いで迷わず三塁も蹴った。和田三塁コーチの制止を振り切り、間一髪セーフの生還だ。 3/29:3年目岩田がプロ初勝利:横浜戦で阪神3年目左腕の岩田が、プロ初勝利をつかんだ。2回に小関の適時打を浴びたが、3回1死満塁のピンチでは村田と佐伯を連続空振り三振に取るなど6回6安打1失点。「3者凡退も1度しか取れなかったし、2死から四球も出してしまった。反省しなければいけないことが多い内容です。点を先に取って気持ちを楽にしてくださったチームの皆さんに感謝です」。9回を締めた藤川からウイニングボールを受け取ると感激の笑顔だった。 3/29:阪神新井、移籍後初タイムリー:横浜戦で新井は阪神移籍後初タイムリーを放った。1点差に迫られた7回2死一、三塁。横浜5番手加藤の代わりばなだった。初球の142km直球を迷わずフルスイングし、貴重な追加点をたたき出した。 3/30:福原がセ一番乗り完封:横浜戦で昨季2勝からの復活を期す福原が今季初先発を完封勝利で飾った。2回1死一、三塁のピンチは横浜鶴岡を遊ゴロ併殺打に封じた。7安打されながら4併殺で切り抜けるなど、粘りの投球で失点しなかった。セ・リーグ一番乗りの完封は福原自身、05年6月以来3年ぶりだった。 4/1:アッチソン、来日初星:広島戦でアッチソンが来日初登板で初勝利を飾った。新井や平野ら移籍組が開幕から本領を発揮する中で、乗り遅れなかった。6回を投げ、6安打2失点。大崩れすることなく、試合をまとめた。 4/4:フォードが来日初打点&アーチ:巨人戦で阪神の助っ人フォードが同点適時打に1号ソロと大当たりだ。2回1死一、三塁で三塁を強襲する安打を放ち、23打席目にして初打点を挙げた。気分をよくした4回には高め速球を左翼席に打ち返す本塁打。 4/4:史上初巨人本拠5連勝:巨人戦でで阪神が6-1で勝負を決めた。昨年の8月8日の15-2の快勝以来、1分けを挟んで巨人の本拠地での5連勝は球団史上初の快挙となる。 4/12:新井1000本安打達成!:横浜5回戦で新井貴浩内野手(31)が1000本安打を達成した。横浜戦の1回、右二塁打を放って決めた。7回には1001本目となる左三塁打で決勝点をたたきだし、続く4番金本の2000打達成の露払い役もしっかりこなした。チームは今季初の連敗を逃れ、リーグ10勝一番乗りとなった。 4/12:金本、王手から19打席目で2000本安打達成!:金本知憲外野手(40)が横浜5回戦の7回、寺原から右前適時打を放ち、プロ野球史上37人目の2000本安打を達成した。6日の巨人戦で王手をかけてから19打席目は歴代の達成者で最も苦しんだ。遅咲きだが、年を重ねるごとに成績を上げ、40歳0カ月での到達は史上3番目の高齢になる。連続試合フルイニング出場の世界記録を更新中(1199試合)の鉄人に、新たな勲章が加わった。 4/23:藤川、虎新記録11試合連続セーブ!:中日戦(ナゴヤドーム)で藤川投手が接戦を締めくくる熱投で球団新記録の11試合連続セーブの金字塔を打ち立てた。藤川は93年の田村勤の10試合連続セーブの球団記録を塗り替えると同時に、シーズン初登板からは90年の鹿取義隆(西武)を抜き、歴代単独2位に浮上。ついに、93年の大野豊(広島)が記録した日本記録(12試合)に王手をかけた。 4/26:岩田あっぱれプロ初完投星:巨人戦(甲子園)で3年目の岩田稔投手(24)が、6安打2失点でプロ初完投勝利を挙げた。今季3勝(1敗)のうち、2勝が巨人戦。相手の連勝を4で止め、チームも開幕から24戦連敗なし。糖尿病とも闘う左腕が、新人王候補にも大きく名乗りをあげた。 5/3:20勝や虎史上最速!:中日戦(ナゴヤドーム)で阪神がセ界で20勝一番乗り。1950年の2リーグ分立後としては、球団史上最速の開幕29試合目で20勝に到達した。チームは今季最多の16安打&9得点と猛爆した。 5/5:矢野3安打3打点、タイムリー放てば20戦無敗!:中日戦(ナゴヤドーム)で矢野捕手が3安打3打点2得点の大暴れ。彼が適時打を放った試合は20試合負けなし。不敗神話を継続中だ。 5/5:初回、先頭打者から連打!歴史的7者連続得点:中日戦(ナゴヤドーム)で阪神は、一回先頭から7者連続得点の歴史的猛攻で、中日・中田賢一投手を敵地ナゴヤドームで初めて撃破、首位攻防戦に勝ち越した。(データ1)阪神の一回の7得点は、先頭の赤星から7番の矢野まで7者連続。一回先頭からの連続得点のプロ野球記録は「8」で、04年5月23日の広島(対ヤクルト)まで4度記録されている。阪神は、あと「1」及ばなかった。(データ2)阪神の「7者連続得点」は05年7月28日の巨人戦の二回(9得点)に8連続を記録して以来。球団最多は「11」で、36年4月30日(名古屋戦の一回)、84年8月9日(ヤクルト戦の九回)、96年8月9日(横浜戦の十二回)の3度。(データ3)阪神の1イニング7得点は昨年8月8日(巨人戦の八回)以来で、一回では昨年4月15日(横浜戦)以来。 5/6:トラ通算4500勝!:巨人戦(東京ドーム)で金本知憲外野手が四回、打者一巡の猛攻のおぜん立てとなる左翼線二塁打、七回にもダメ押しのタイムリー。プロ初となる3本の二塁打で、球団通算4500勝に花を添えた。貯金も今季最多の「13」。黄金週間は終わっても、猛虎の勢いは止まりそうにない。 5/7:超人!金本、頭部死球の次打席にG倒5号弾!:巨人8回戦(東京ドーム)で金本知憲外野手が六回、不死身を証明する今季5号アーチをかけた。この前の三回の打席で頭部死球を受け、誰もが青ざめたあとの一撃だった。連続フルイニング出場は無事1219試合に更新。 4/13:金本400号、男気メモリアル弾!:広島6回戦(富山)で金本知憲外野手が今季6号2ランを放ち、史上15人目となる通算400本塁打を達成した。どしゃ降りの雨のなか、劣勢の終盤で魅せた一発こそ鉄人の意地。魂のこもった記念弾だ。 5/14:新井、史上11人目の全球団制覇となる4号2ラン放つ:広島7回戦(金沢)で阪神は七回、広島の三塁・シーボルの世紀の落球から勝ち越し。そして新井貴浩内野手の「全球団本塁打」となる4号2ランでトドメを刺した。開幕から水曜日は負けナシの7連勝でFA砲の“打点連勝”は「16」。 5/17:金本、通算342二塁打とし歴代単独30位に浮上:ヤクルト8回戦(甲子園)で金本は6試合連続ヒットと好調。六回には追加点の足場となる右翼線二塁打。通算342二塁打とし、松永浩美(ダイエー)を抜き歴代単独30位に浮上。清原和博(オリックス)の343二塁打に1差に迫った。 5/21:金本、連夜の先制打点!現役単独3位の58犠飛達成:オリックス戦(スカイマーク)で金本が連夜の初回先制打点で勝利に貢献だ。カウント0−1から、オルティズの外角142kmをとらえ、左翼へ高々と犠飛を打ち上げた。これで通算58犠飛となり、現役では立浪(中日)の67、清原(オリックス)の66に次いで単独3位(歴代28位)に浮上した。 5/31:新井通算200号先制本塁打!:日本ハム戦(札幌ドーム)で新井貴浩内野手が七回、通算200号となる先制本塁打を放った。しかし、試合はまさかの逆転負けとあって、メモリアル・ゲームにも笑顔ナシ。 6/6:球児 球団史上初の2年連続20セーブ:ソフトバンク戦(甲子園)で藤川球児は球団史上初となる2年連続の20セーブを記録した。3点差の九回に先頭の代打・小斉を空振り三振。本多には右前打を許したが川崎を右邪飛に退け二死まで追い込み、最後は松中をカウント2-1から134kmのフォークで空振り三振。5月29日のロッテ戦以来となる甲子園のマウンドで、球児が変わらぬ勇姿を見せた。 6/9:阪神・岡田監督350勝!虎史上最高勝率:阪神はオリックス戦(甲子園)に勝利して交流戦で12球団のトップに並んだ。イッキの5連勝。貯金は21まで増えた。岡田監督は阪神史上4人目の通算350勝目を刻んだ。虎を率いて350勝266敗16分け。勝率.568は阪神の350勝以上監督で最高勝率となる。 6/9:阪神・下柳6勝!祝トラ59年ぶり40歳星:オリックス戦(甲子園)で下柳投手が今季6勝目を挙げてうれし恥ずかし40歳初白星。記念すべき1勝となった。女房役の矢野に手を引かれて上がった、今季2度目のお立ち台。祝福の歓声が、マウンド上では気合満点だった表情に、笑顔をもたらした。 6/9:JFK揃い踏み8戦全勝:オリックス戦(甲子園)でJFKがまた締めた。JFKで始まった怒濤の連勝が、JFKで5に伸びた。途中3試合はKF、JF、KFと2人でつないで4試合ぶりに再結成。支え合いながら飛んでいく“3本の矢”はこれで今季、そろい踏み8戦全勝の強固さだ。 6/11:阪神40勝:西武戦(西武D)で阪神が今季初の6連勝で、両リーグ一番乗りの40勝に到達。交流戦でも単独首位に立った。高橋光の2点二塁打などで2回までに3点を先行。金本の犠飛や代打桧山の三塁打などで加点し、細かい継投で逃げ切った。 7/1:交流戦の2冠王・金本、試合前に表彰:交流戦の日本生命賞を受賞した阪神・金本の表彰式が7月1日、試合前に行われ、賞金100万円を受け取った。過去3年で打率.317、21本塁打、77打点という“交流戦男”ぶりを発揮し、打率.407、29打点、7本塁打と打ちまくった。優勝チームから選出されるMVPは川崎(ソフトバンク)に譲ったが、首位打者&打点王の2冠を獲得した。 7/4:阪神・前半戦48勝ターン:横浜戦(横浜)で阪神がシーズン半分の72試合目で48勝に到達した。この超速48勝ターンは9月15日に優勝を決めた星野政権下の03年と同じ。 7/6:虎が大逆転!74試合目、驚速50勝!:横浜戦(横浜)で阪神は4−7の土壇場九回二死一塁から、連続二塁打で1点差に詰め寄り、最後は金本知憲の15号逆転2ランで大逆転勝ちした。今季2度目の6連勝で、球団では03年に次ぐ74試合目での50勝スピード到達。 7/11:新井、自己“最速”100安打到達:広島11回戦(甲子園)で三回二死から左前打を放ち、自己最速となる77試合目での100安打到達。05年の90試合を大幅に上回る。ただ他の打席は好機をことごとくつぶしていた。しかし、延長十一回に関本のサヨナラ打で逆転し、新井はホッとした。最近5試合では21打数5安打2打点で打率.238。 7/18:藤川、史上最速の30セーブ目到達!:中日12回戦(ナゴヤドーム)で1点リードの九回に登板した藤川が無失点締め。これで2年連続30セーブ。虎史上初、プロ野球史上8人目となる偉業を成し遂げた。 7/25:関本、プロ初の満塁弾:中日15回戦(甲子園)で初回は二死三塁で中前適時打。五回二死満塁では粘った末に川上の9球目、内寄り直球をとらえて左翼席へプロ初のグランドスラム。この日の3安打で7月の安打数を301に乗せ、月間打率は・395になった。 7/27:関本10打点:中日17回戦(甲子園)で1−6と逆転された直後の六回、左中間席に飛び込む3号3ランを放った。この3連戦は11打数5安打10打点の大暴れ。 8/15:今季ワースト1回7失点:横浜14回戦(京セラD大阪)で阪神は七回に中継ぎ陣が崩壊し、今季ワーストの1イニング7失点をした。 8/21:平野、1試合3犠打をマーク:広島17回戦(広島)で平野があと1つで日本記録に並ぶ1試合3犠打をマークし、つなぎ役として貢献。 8/26:阪神・赤星ゲキ走、祝!1000試合出場:中日18回戦(甲子園)で赤星外野手がプロ野球428人目の通算1000試合出場を達成した。代打で初出場した01年3月30日の巨人戦(東京D)から数えて2706日目。 9/3:連続フルイニング出場1300試合に金本打てず:横浜17回戦(横浜)で金本は2点差の五回、二死二、三塁で歩かされ、続く林が平凡な遊飛。絶好の反撃のチャンスを逃し、最下位の横浜を相手に5連敗。金本は連続フルイニング出場が1300試合に達したが、「意味ないよ」と吐き捨てた。 9/11:セ6度目の3連続サヨナラ勝利:阪神は9日から11日までのヤクルト3連戦で2002年の同球団以来、セ・リーグ6度目の3試合連続サヨナラ勝利を記録した。阪神は通算3度目。 9/11:関本、セ新の3死球:阪神の関本賢太郎内野手は10日のヤクルト19回戦(甲子園)でセ・リーグ新記録の1試合3死球を受けた。 9/17:鳥谷プロ初満塁弾で勝利の立役者:中日戦(ナゴヤドーム)で鳥谷敬内野手が初回1死満塁から、中日山本昌のスライダーを右翼席に運び、今季12号となる2試合連続のアーチを放った。プロ5年目で初となる満塁弾で、チームに先制点をもたらした。4回にも中越え適時二塁打を放ち、この日5打点。 9/21:史上3人目!虎・金本40代100打点:巨人戦(東京ドーム)で3戦ぶりの23号先制ソロ。3年ぶりの100打点到達で、3度の大台は球団では藤村富美男に次ぐ2人目の快挙。40歳代では、1988年の門田博光(南海.125打点)と今年のローズ(オリックス、112打点)に続く3人目。4回にも右翼席へ2発目を運んだ。味方投手陣が3試合で24失点とボコボコにされる中、主砲が意地をみせた。 9/25:球児100S、虎が単独首位に返り咲き:横浜22回戦(甲子園)で藤川球児投手が九回から登板し、プロ野球21人目となる通算100セーブ目を挙げ、3連勝を締めくくった。この勝利で阪神は単独首位に返り咲いた。 10/5:アッチソン10連投、セ・タイ記録:ヤクルト23回戦(神宮)でアッチソンが七回に2番手で登板。2安打2四死球と荒れつつも、追加点を最少の「1」でとどめ、10試合連続登板のリーグタイ記録を達成した。 10/10:阪神、歴史的逆転負け、3年ぶりのV逃す:最大13ゲームを離して首位を独走していた阪神が横浜に敗れ3年ぶりのセ・リーグVを逃した。8日の巨人との直接対決で負けて、力尽きた。その瞬間、ナインはぼうぜんとグラウンドに立ち尽くすしかなかった。残り3戦で、逆転優勝のためには、負けは許されない。三回に金本の27号2ランで先制。五回は関本が8号ソロを放ち、リードを3点に広げる。先発下柳は五回まで1安打投球。完全な阪神ペースだった。しかし、六回。下柳が一死から四球。続く藤田に中前打を浴び、さらに内川に適時中前打。一死一、二塁で打席に村田を迎えた。岡田監督はアッチソンをマウンドに送ったが、村田に左越えに運ばれる逆転3ランで終わった。 10/12:赤星、球団タイ350盗塁:中日最終戦(スカイマーク)は猛虎の歴史に残る節目への疾走だった。七回二死。関本への2球目に、赤星が迷わずスタートを切る。二塁へ足から滑り込み、通算350盗塁を達成。「牛若丸」の愛称を持つ名遊撃手・吉田義男氏の持つ球団記録に最終戦で並んでみせた。 10/19:阪神・下柳、58年ぶりの快挙:(クライマックスシリーズ・セ第1ステージ第2戦、阪神7−3中日、1勝1敗、19日、京セラD大阪)で下柳が5回1/3を投げて5安打2失点で勝利投手。40代投手のPS白星は史上2人目。1950年の日本シリーズ第1戦、毎日(現ロッテ)の若林忠志以来で58年ぶりの快挙。また一つ偉業を成し遂げた。 10/21:岡田監督が退任会見:今季限りでの退任を表明していた阪神の岡田彰布監督は、クライマックスシリーズ(CS)第1ステージ敗退から一夜明けた21日、大阪市内の阪神電鉄本社に坂井信也オーナーを訪ね、シーズン終了を報告し、退任の記者会見を行った。岡田監督は「充実した5年間だった。1軍に上がってからのことよりも、2軍監督時代の印象の方が残っている」と言い、晴れ晴れとした表情をのぞかせた。岡田監督は「やり遂げたとは言えないが、優勝争いできるチームになってきた。100%に近い状況で次の新体制に受け継いでいただけると思う。監督としての5年間は速かったというのと、5年もやっていたのだな、という気持ちだ」と語った。 |
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