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春の訪れを告げる桜の開花は、日本の文化や風景に欠かせない美しい瞬間だが、最近は地球温暖化や異常気象の影響により、桜の開花時期が不安定になっているという話をよく耳にする。
例年なら今頃は街のあちこちで見られる桜だが、今年は寒さが長引いたせいもあり開花がいつもより遅い。
いつもの散歩道でも大半の木は全く咲いていないが、1割ほどの木は、昨日まで蕾だけだったのに一夜明けたら5分咲き8分咲きという桜もあった。
私 「あの桜は風に吹かれて、もう散り始めてるで」
妻 「ホンマやね」
私 「あの桜が散ってからこっちの桜が咲くら」
妻 「ダジャレになるね」
私 「同じ場所やのになんで一斉に咲けへんのやろな」
妻 「いつもの様に満開の遊歩道やったら美しいのにネ」
私 「異常気象で桜がサクランしたのかな」
妻 「ああ錯乱ね」
私 「異常気象で花の品質や量にも影響するんかなあ」
妻 「花びらの色も白色で、あでやかさに欠けるね」
私 「ソメイヨシノではなくキムラヨシノかな?」
妻 「木村佳乃に怒られるで」
私 「そう言えば昔、大浜公園で花見をした事があったなあ」
妻 「ああ、覚えてる。3月の下旬やったけど寒かったね」
私 「花冷え言うて、桜が咲く頃に寒さが戻る時があるねん」
妻 「瞳(ヒト)ちゃんが寒がっててアンタに寄り添ってたね」
私 「瞳は花冷えで寒がってたけど、俺の心は暖かかったわ」
妻 「あれからもう37年になるんやねえ」
私 「桜を見ると瞳との寒かった花見を思い出すわ」
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