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妻が散歩中に転倒をしてろっ骨を骨折、膝を強打して以来、ここ2週間ばかし散歩をしていない。
相方の痛みは回復していないのでまだ行けそうにない。さすがに体がなまってきたので私一人で出かけた。
今日は朝から見事な秋晴れだ。こんな日には海が見たくなったので、いつもの旧堺港へ。
人けが少ない北側の龍女神像(乙姫像)方面をUターンした後、扇形に拡がった海辺のデッキ横に佇む呂宋助左衛門の銅像前に腰掛け一休み。
呂宋助左衛門と言えば1978年にNHK大河ドラマ『黄金の日々』を思い出す。その年に娘が生まれたのでよく覚えている。
助左衛門が挙げた右手の遙か海の彼方に彼が生涯の夢を託したルソン島があるのだろうか・・・なんて漠然とした昔日のロマンを想いつつ旧堺燈台の方へ。
燈台手前の遊歩道脇にある高さ60センチほどの照明用鉄柱の角に、妻は転倒した際に胸を強打して暫くしゃがみ込んでいたのが目に浮かんだ。
ここから隣の大浜公園に足を運んだ。「公園はホコリっぽいので歩かない」と妻は言うので数年間訪れていなかった。
久しぶりの公園には2年前に改築された「大浜体育館・大浜武道館」があり、その偉容さには目を見張るものがある。
約3000名収容可能な大型アリーナ、柔道や剣道の試合場を4面確保できる武道館、充実のトレーニング施設などがありビックリ。
その向かいには大浜相撲場があり、大正時代から学生相撲の大会が行われ、幾多の好勝負と名選手をその歴史に刻んできた。
他にも回りたい場所がいろいろあるが、娘と来たのはプールと猿ヶ島(現在は檻付きの猿舎)ぐらいだった。
もし生きていたなら一緒に、他の場所も含めて時間をかけて景色や会話を楽しみながら散策をしたいと思った。
※「散策」は景色や会話などを目的として歩き回ることで、「散歩」は歩くことを目的としてぶらぶらすること。
※慕嬢詩=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。
#慕嬢詩 #エッセイ #散策 #チャレン爺有村 #有村正 |
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