慕嬢詩『今年の漢字』

 先日、一年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」は『戦』が選ばれた。
 ロシアのウクライナ侵攻は2月から現在まで続いており、この「戦」は世界に大きな衝撃を与え、各国の経済にも悪影響を及ぼしている。
 さらに北朝鮮による相次ぐミサイル発射や中国の異常な軍拡と艦船の相次ぐ日本の領海侵犯などにより、多くの国民に戦争への恐怖や不安を与えている。
 また、記録的な円安、原油などの価格も高騰。それに伴った急激な物価高や電力不足との「戦」いを多くの人が日々の生活の中で体感。
 そして、新型コロナウイルスや感染症など、生活の中で起きている身近な「戦」いが続いている事も、選出された理由だとされる。
 私自身も終わりの見えないコロナ禍の影響で顧客が減少し、如何にしてお客さんの再来店を促すかを、無い知恵を絞って戦っている。
 しかし、暗い印象がある「戦」の漢字だが、スポーツでの熱「戦」・挑「戦」も注目された年でもある。
 野球界では、村上宗隆選手の日本人最多本塁打や、佐々木朗希投手の最年少完全試合、大谷翔平選手の“リアル二刀流”としての記録への挑戦が話題沸騰。
 北京五輪では、冬季最多の18個のメダルを獲得したり、サッカーワールドカップでは、日本代表が強豪2か国を撃破して日本中が沸いた事も「戦」を選んだ大きな要素に。
 因みに娘が亡くなった2004年の「今年の漢字」第1位は『災』。
 選出理由には、台風、地震、豪雨、猛暑など、記録的な天災に相次いで見舞われた事をはじめ、イラクでの人質殺害や子供の殺人などがあげられたが、娘の早逝は私にとって人生最大の「災」だった。
 『戦』はウクライナの人々の苦難を思うと心が痛みます。そして『災』を目にすると、18年経った今でも心に突き刺さる。

※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。
#慕嬢詩 #今年の漢字 #チャレン爺有村 #有村正

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