hitomi's poem
 
慕嬢詩  はとぶえ

 

 今月の堺市の広報で『堺っ子に愛され続けて70年・はとぶえ』の見出しが目に留まった。
 同誌は戦後間もない昭和26年ごろ、旧市立湊小学校の教師が「児童詩集」として創刊した。
 やがて全市に広がり、現在は児童らの詩、作文、図画、習字を各校の校長らが選定して掲載。
 作品は生活に密着した題材、夢を語った詩や作文、のびのびした習字、個性あふれる図画など。
 どのコーナーも子供達の純粋な気持ちがあふれていて、その微笑ましさに思わず目を潤ませた事も。
 そういえば、妻も小学生の時に「苦手だった逆上がりが出来た時の喜びを綴って掲載された」と言っていた。
 今は亡き娘が小学生のころ、月に1度学校から持って帰ってきたので、私はいつも目を通していた。
 しかし、当時の私は多忙で娘にはあまり構ってやれなかった。だから同誌への投稿を勧める事はなかった。
 もし投稿をして掲載されていたら大切な遺品が一つ増えて、時々ページを繰っては偲んでいるに違いない。
 因みに堺には誇れるものが数多くあるが、70年間、毎月発行している児童文化誌「はとぶえ」もその一つである。
 大人との絆が薄くなっている現在、素直な子供達の声を聞く事が出来るこの本が、今でも続いているのは嬉しい。
 だから、これからも末永く続いて欲しいと願うばかりだ。

 #エッセイ #はとぶえ #児童文化誌 #有村正 
 



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