hitomi's poem
桜の季節
通路から撮った桜
通路から撮った我が家横の桜
橋の上から撮った桜
私の家は飲み屋街の通路奥の川沿いにある店舗付き住宅である。
整骨院からの帰りの昼前、その通路に差し掛かると見知らぬ男性が腰をかがめて川辺の方を見ている。
しばらく後ろから様子を見ていると、色々とアングルを変えながら川辺の桜の写真を撮っていた。
ここの川辺は遊歩道が整備され、春には川沿いに桜並木が咲き誇り、道行く人達の目を楽しませている。
そして、スマホやデジカメや一眼レフカメラで、橋の上や川沿いから桜並木を撮る人達をよく見かける。
しかし、我が家横の桜の木の枝ぶりは良く見応えはあるものの、通路には自転車が数台置かれ見栄えが悪い。
私は男性に「自転車、邪魔と違うか。どけよか」と声をかけると、「いえ、これがいいんですよ」との返事。
自分では普段見慣れた通路で特別な感情を持たないのだが、見る人によっては良い被写体らしい。
雑然と置かれた自転車に暗い看板と、キレイな桜との組み合わせのアンバランスさに味わいがあるのかも。
彼が帰った後、私もデジカメを持ち出して通路からの桜の木、橋の上からの桜並木を写真に収めた。
桜と言えば娘が小さい頃に行った造幣局の通り抜け、小中学生の入学時の桜をバックに撮った記念写真。
自宅近くの公園でのお客さんとのお花見、近くの桜並木を親子で散歩…。
毎年この季節になると、桜と娘との一コマがよみがえる。
※因みに堺市内の主な桜の名所をHPにUPしました。
『堺の桜の見どころ』
#エッセイ #桜の写真 #有村正
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