hitomi's poem |
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押入れの奥から見つけた3冊のアルバム。 瞳の思い出がいっぱい詰まった写真帳。 ページをめくり思い出巡りの心の旅をする。 表紙をめくると生まれて間もない瞳の寝顔、 白い産着(ウブギ)に包まれた君はまるで天使のよう。 その下に小さな足形と出産時の体重などが記録、 こんなに小さかったのかと感慨にひたる。 お宮参り、ひな祭り、七五三、入園、入学式、卒業式。 お誕生日、クリスマス、運動会、遠足、修学旅行。 それぞれ節目の記念写真が程よい頃合で貼ってある。 一緒に写っている私、子供と共に成長していたんだなと思った。 風呂上りにタオルを頭に巻いたちょっぴりオシャマな写真、 妹と公園で遊ぶ姿はすっかりお姉ちゃんになっていた。 夏休みはいつも同じ年頃の三人娘がいる私の兄宅に預ける。 従姉妹とゴザを敷いて上で遊んでいる。笑みが一杯だ。 プールでは伯父さんの手を借りながら浮き輪の中でおどけてる。 私の実家近くの神社の祭りでおばあちゃんと金魚すくい。 初体験で楽しそう。はしゃいでいる様子がうかがえる。 子供の頃の浴衣は白地に朝顔の柄、ピンク色の帯をしていた。 大きくなると紺色の花模様に黄色の帯、赤い鼻緒の黒い下駄。 センスが大人っぽくなっている。すくすく育っていると感した。 赤く日焼けした夏休み。白い冬休み。新緑に包まれた春休み。 ページをめくっているうちにだんだん胸が熱くなってきた。 思い返しては時間はとまり、そしてまた瞼に涙があふれる。 最後のほうは瞳の三回忌の写真。親族、友達の顔がずらり、 このアルバムの主人公である君の顔が見当たらない。 辛く哀しい記録、時として美しい懐かしさに浸りながら、 25年間のひとつひとつを昨日のことのように思い起こした。 アルバムを閉じて暫らくの間、感無量な面持ちになった。 |
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