hitomi's poem |
hitomiの |
|
新聞を読んでいると、やたら「七夕」の文字が目に飛び込む。 ふと新聞の上端に記している日付を見ると7月7日。 「あ、そうか、今日は七夕の日なんや」。 娘の子供の頃は、毎年ベランダに笹を飾ったもんだが、 いなくなってもう3年、私も年を重ねて暦さえも忘れてしまう。 願い事として子供は自分の夢や希望を短冊に書くが、 親は家族の健康や幸せになる事を短冊にしたためる。 「瞳がいつまでも元気で過ごせますように」 その娘が親より先に逝くとは、、、 笹に短冊を結ぶ娘のあどけない子供の頃を思い出し、 ♪ささの葉さらさら のきばにゆれる お星さまキラキラ きんぎん砂子 娘と一緒に唄った歌を心の中でしんみり呟いた。 胸がギュッと締め付けられ、瞼がじんわりと熱くなった。 娘と一緒に眺めた天の川、そして見つけた牽牛星・織女星。 気になり外に出て空を見上げたが、どんよりくすんだ鉛色。 今年の七夕は梅雨のせいで星は一つも見えない。 私は溢れ出る涙がこぼれ落ちないように ずっとずっと星のない空を見上げた。 |
|
戻る |
|
○ | |
|
|
瞳が逝って早や3年になる。 君の形見のノートパソコン、今でもずっと使っている。 そう、君のホームページはこのパソコンで作っている。 フタを開ければ心がときめき、君と繋(ツナ)がってると感じる。 一部故障でネットは出来ないが、動きも鈍くなってきたが、 不具合には“無い知恵”を絞りながら、ずっと大事に使うからね。 整然と並ぶこのキーボード、あのか細い指先で打ってたのか。 今は私の不粋な太い指で、君の思い出を綴っている。 画面に向かうと君を思い出し、詩もエッセイもアイデアが湧いてくる。 寂しくなった時、今でも保存している君のeメールを覘(ノゾ)く。 世間話、遊びの話、音楽の話、映画の話、彼氏の話、悩み相談、連絡事項。 友達とのやりとりを見ては、君の暮らしぶりを思い起こす。 沢山の良き友に囲まれていたんだと私は目を細め胸を熱くする。 そして終了ボタンを押し、「おやすみ・・・」とフタ閉じる。 |
|
戻る |
●back |
●hitomi-top |
●next |
|
||
MYホームページ 愛netコミュニティ |