君が中学生の頃、
ハートの形や星形にまるい形などの型抜き、
そして沢山の材料をテーブルの上に並べて
おいしそうなバレンタインのチョコレートを
レシピを見ながら心を弾ませて作っていたね
バレンタイン・デーの意味を知ってるのかな?
誰に渡すのかな?義理チョコ?本命は誰かな?
もう好きな子がいるのかな?
ピンクの紙に包んだチョコレートを見ながら
チョコの行方を色々と詮索したのを思い出す
そうそう、私には無かったな
いや、別に欲しいとは思ってなかったよ
君の幸せそうな姿を見ているだけで嬉しかったよ
それまで台所に立った事がなかったので
そこでモノを作っている君の姿を見て
少し成長したなと心ひそかに微笑んだ
今、思い出しながら詩を書いていると
あの時の甘いチョコレートの匂いが
私のハートにほのかに漂ってきた
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