4/3:安藤が34年ぶり開幕2年連続勝利:安藤優也投手が、プロ通算50勝のメモリアル星を球団34年ぶりとなる開幕投手2年連続勝利で飾った。昨季4戦無傷の3勝とカモにしたヤクルト打線を相手に7回7安打2失点。「開幕戦は独特の緊張感がある。それに飲み込まれないように投げた。うまく気持ちをコントロールできた」。右腕に限れば67年村山実以来、42年ぶりとなる2年連続開幕勝利投手に「そうなの? えらい古いね」と白い歯をのぞかせた。昨季はチームトップの13勝をマーク。05、06年にも2ケタ勝利をマークしており、エースと呼ばれる地位を築いた。 4/3:41歳金本 ぶっつけ本番も先制打&開幕弾:6年ぶりにセ・パが同時開幕。真弓明信新監督が快勝発進を決めた。開幕戦を41歳の誕生日で迎えた金本知憲外野手の先制打&1号ソロ。調整遅れの不安を吹き飛ばす活躍は、さすがだ。安藤優也投手も2年連続の開幕勝利。投打ががっちりかみ合い、最高の船出となった。 4/3:関本、09トラ1号!お得意石川撃ち:関本が2009年の虎1号となる1号3ランを放ち、開幕勝利を決定づけた。「まさかホームランになるとはね。自分もチームも勢いづく一発だった。勝利に貢献できて、最高です」。1点リードの二回二死一、三塁。先発・石川には昨季、打率.368と相性がよかった。「何となく雰囲気で」と読み切った初球ストレートを狙い打った。この一発で一気に主導権を握った。一回一死では、フルカウントから四球を選び、金本の先制打にもつなげた。くせ者ぶりを開幕戦から存分に発揮した。 。 4/3:狩野、開幕初マスク「ホッとしました」:初めて開幕マスクをかぶった狩野が、最後まで守り抜いた。3投手をリードしての逃げ切り勝利に「ホッとしました。みんなが助けてくれた。こうやって守れたことは財産です」と笑顔が弾けた。 三回には左前打し、バットでも存在感を示した。「『疲れた』なんて言ってられない。これからも気を引き締めて頑張ります」と勝利の余韻に浸りつつ、次戦を見据えた。 4/4:赤星,球団新351盗塁:赤星憲広外野手が3回2死一塁から、今季初盗塁の二盗を決めた。これで通算351盗塁となり、並んでいた吉田義男の通算350盗塁を抜き去り、球団最多記録を更新した。「新記録達成よりもチームが負けたことの方が悔しい。(記録更新は)僕の中では通過点だと思っているので、これからも1つでも多くの盗塁を増やしていきたい」とコメントした。 4/5:関本'09虎1号猛打賞:猛虎打線の新たなカギは6番・関本。虎のマルチプレーヤーが、希望の光を灯した。 2点を先制された直後の一回。金本の適時打で1点を返し、新井がつないで作った二死一、二塁の反撃機に先発・川島亮のフォークを強振し2点二塁打でいったん逆転した。再びリードを許した六回に左前打し、八回の第4打席では右翼線二塁打でチャンスメーク。6番で5打数3安打2打点の大暴れ。虎の09年初猛打賞だ。 4/5:金本3戦連続タイムリー&2安打:金本が一回二死三塁で右前打。開幕カードは3試合連続で適時打を放った。九回には林昌勇の直球を強烈に中前にはじき返した。これで3戦連続の2安打。オフに左ひざを手術し、ぶっつけ本番に近い形で開幕を迎えたが、最高の滑り出しとなった。 4/8:アニキ爆発!金本が3打席連続ホームラン!:広島2回戦(甲子園)で金本は一回一死に中堅右に先制2号3ラン。開幕からの好調を物語るように弾丸ライナーで突き刺さる。そして三回、金本&新井コンビがタテジマで初のアーチ共演。二死一塁では3号2ランを中堅右に放り込む。続けざまに“弟分”は左中間に1号ソロを放った。2人のアベック弾は、広島時代の2002年9月15日の広島−中日戦(広島)から、実に2397日ぶり。夢のシーンがついに甲子園でも実現した。自己記録に並ぶ5試合連続打点をマークしたアニキだが、これだけでは終わらない。五回一死、右越えに4号ソロ。自身初の1試合3本塁打を3打席連発で成し遂げ。4打席目も、右前適時打で終わってみれば4打数4安打7打点の大爆発。 4/9:金本が7打数連続安打で打率.583:広島3回戦(甲子園)で金本が7打数連続安打を記録した。前日までは6打数連続安打。この日は2連続四球の後の六回に中前打を放った。八回無死一、三塁で右犠飛を打ち上げ、連続安打はストップ。しかし、開幕から6試合連続安打で、全試合で打点を挙げている。打率は5割8分3厘。驚異的な好調が続いている。 4/10:止まらない!阪神・金本、今季2度目の1試合3発:巨人1回戦(東京ドーム)で金本がまた打った。三回二死一塁。カウント1−1から内海のカーブをとらえた。打球は一直線に、G党で埋め尽くされた右翼席へ。2試合ぶりの先制5号2ラン。今季最初の伝統の一戦で、号砲を鳴らしたのはやはり4番のバットだった。昨年12試合で打率.364、5本塁打、9打点と大暴れした東京ドームで、さっそく虎の4番の威信を示した。 一回は二ゴロに倒れ、11打席ぶりの凡退こそ喫したが、これで開幕から7試合連続打点。シーズンを通しての連続試合打点でも、05年5月19日−26日に記録した自己記録に並んだ。安藤が逆転3ランを浴びた直後の六回には、カウント1−1から内海のチェンジアップをとらえて右翼席中段へ2打席連続6号ソロ。アニキに続けとばかりに5番新井が投手強襲安打で内海を“KO”した。八回にも山口から右翼席へ3打席連続の号。41歳が開幕から神懸かり的な打棒を見せつけている。 4/12:桜井、1号3ラン!4打点の活躍:巨人3回戦(東京ドーム)で桜井が二回に今季初安打となる3ランを左越えに運んだ。八回にも適時三塁打を放ち、4打点を挙げる活躍だった。11日に続き、腰痛を抱える赤星の代役で先発した。2007年は9本塁打を放ったが、昨年はゼロ。久々の一発に「本塁打は詰まったけど(打つ)ポイントが良かった」と喜んだ。 4/15:狩野、打撃好調!今季初の猛打賞:中日1回戦(甲子園)で狩野がバットで気を吐いた。二回二死二塁で投手強襲の内野安打を放つと、五回先頭で左前打し、七回先頭では右前打。4打数3安打で今季初の猛打賞をマークした。打率.379は金本に次ぐリーグ2位と好調。 4/16:鳥谷、5連敗止める先制弾&勝ち越し打:中日2回戦(甲子園)で4連敗中のチームを鳥谷がバットで引っぱった。一回一死から平野が中前打で出塁して迎えた第1打席。浅尾の真ん中高めの直球を振り抜いた。「とにかく思い切っていこうと打席に入った。打った瞬間、いくかなと思った」。右中間席へ2008年9月23日の横浜戦(甲子園)以来となる一発を運び、2点を先制した。2−2の同点で迎えた七回は、貴重な勝ち越し打だ。二死一、三塁。カウント2−2から136キロのフォークを右前へ弾き返した。浅尾をマウンドから引きずりおろすと、続く金本が2番手・パヤノから右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、中日を突き放した。 4/18:“進化の5番”阪神・新井、四回V弾!:横浜2回戦(横浜)で、新井の放った3号ソロがチームを勢いづけた。0−0の四回二死。先発・グリンからこの日最速の148キロの内角直球を左翼席中段まで運んだ。4試合19打席ぶりの一発。 4/19:金本 連続試合安打13で止まる:横浜2回戦(横浜)で金本は2打数無安打に終わり、開幕からの連続試合安打は13試合で途切れた。ただ2四球と警戒されていたこともあり、和田打撃コーチは「しっかりボールを選んでいた。凡打の内容も、悪いからということはない」と擁護した。開幕から24試合連続安打のプロ野球記録を持つ同コーチは、自身の経験からか「途切れた次の試合が大事だと思う」と話した。 4/21:狩野が6戦連続打!打率リーグ2位:中日3回戦(ナゴヤドーム)で狩野がチャンスメーク。六回無死、朝倉からチーム2本目となる中前打を放った。これで出場6試合連続安打で、打率.395はリーグ2位。 4/22:鳥谷、孤軍奮闘!今季3度目猛打賞:中日4回戦(ナゴヤドーム)で鳥谷は4打数3安打で今季3度目の猛打賞。天を仰ぎっぱなしの攻撃陣で、唯一光ったのが、鳥谷だ。一回二死の第1打席で中前打を放つと、六回一死一塁では内角球をたたきつけて一塁・ブランコの頭上をワンバウンドで越す右前打。一、三塁と好機を広げ、2点目につなげた。さらに八回二死では右前打で出塁し、ホームこそ踏めなかったが、チャンスメーク。2号ソロを放った19日の横浜戦(横浜)以来の3安打。最近5試合で21打数9安打1打点(打率.429)と好調だ。 4/23:回生1号!桧山、元祖神様に並んだァ:中日5回戦(ナゴヤドーム)で八回無死、代打・桧山は思いきり振り抜いた。快音を残した白球は弾道と化して、バックスクリーン右に飛び込んだ。起死回生の同点アーチ。桧山が球団史上最多タイとなる、通算13本目の代打本塁打。不惑の神様が、ついに“元祖”に並んだ。 4/23:赤星、356盗塁で現役トップタイ!:中日5回戦(ナゴヤドーム)で赤星は6回無死から、二盗に成功。プロ通算356盗塁。ついに現役トップの石井琢朗(広島)に並んだ。試合後はコメントを避けたが、プロ21年目の大先輩に、わずか9年目で追いついた金字塔だ。 4/24:能見、10K“歓封”勝利!:広島4回戦(マツダ)で能見篤史投手が2年ぶり2度目の完封勝利。奪三振数も計30個で再びセ界のトップに躍り出た。江夏豊に代表される虎の奪三振左腕の新たな系譜へ。プロ5年目が伝説に挑む。 4/25:福原、故郷で今季初勝利&メモリアル!:広島5回戦(マツダ)で福原が今季4度目の登板で初白星を手にした。8回1失点で通算1000投球回もクリアした広島出身の右腕は「初勝利と1000回を広島で達成できてよかった」と喜んだ。完投こそならなかったものの、これまでと打って変わってコースを突く丁寧な投球で凡打の山を築いた。 5/3:金本、1500試合連続出場!: 巨人戦(甲子園)で金本が連続試合出場を1500試合に伸ばした。プロ野球記録の2215試合連続出場の衣笠(広島)に次いでプロ野球2人目。 金本は広島時代の1998年7月10日から連続試合出場が始まった。連続フルイニング出場は、この試合で1355試合。この日は守備でフェンスに当たりながら好捕するプレーがあったが、打撃は5試合ぶりの無安打に終わった。 5/4:G倒の壁砕いた!下柳、祝581登板:巨人戦(甲子園)で下柳投手は6回6安打無失点の好投。2年ぶりのゼロ封で、68年ぶりに蘇った巨人戦の連敗記録11を止めた。1941年にできてしまった不名誉な球団記録をストップさせたのも若林忠志氏(当時33歳)だった。40歳を過ぎても投げ、14試合連続登板など数々の記録を樹立した虎の先輩の背中に背番号42が重なった。そして通算登板試合は581で現役では工藤(横浜)と並んで2位。現役1位はリリーフの岩瀬(中日、592試合)のため、先発投手としてはトップタイに並んだ。 5/8:金本、自己採点は「90点ぐらい」/月間MVP:8日、プロ野球セ、パ両リーグの4月・月間MVP(月間最優秀選手)が発表され、セ・リーグの野手部門に阪神・金本知憲が選ばれた。金本は自身4度目の受賞。3打席連続本塁打を2試合で記録するなど、驚異的なペースで打ち続けた。「思っていた以上に結果を残せた。(自己採点は)90点ぐらい」と明るい表情で話した。 5/10:福原、連敗止める!“ハマキラー”が復活: 横浜戦(横浜)福原は二回に内藤に先制2ランを浴びたが、それ以外、走者を出してもタイムリーは許さなかった。昨年3勝無敗で防御率1.00、今年4月に敗れるまで通算7連勝。得意の横浜戦で“ハマキラー”が復活だ。 5/12:金本、劇的サヨナラ弾!虎通算7000号!:広島戦(甲子園)で金本知憲外野手が延長突入を覚悟した九回にサヨナラ弾。チーム通算7000本塁打のメモリアル弾で、劇的な勝利を呼び込んだ。今季のサヨナラ勝ち3試合すべてでケリをつけた鉄人のバットが、また新たな歴史を刻んだ。 5/22:金本、10号弾で200人から本塁打:交流戦のオリックス1回戦で金本が七回、金子から10号ソロを放った。これで本塁打を浴びせた投手は通算200人となった。 金本があこがれる清原も200人から本塁打を放っているが、セ、パ両リーグの球団に所属して記録したもの。金本は広島、阪神とセ2球団で達成した。 5/25:久保、今季初登板から49日目で“虎1勝”:交流ロッテ1回戦で久保投手が移籍後の初白星を挙げた。4月7日の広島戦(甲子園)の虎初登板から8度目の挑戦、49日目にして今季初勝利。4万人超の虎党に背中を押され、久保が「やっと1勝できました。これから勝ち続けていきたいです」とお立ち台で叫んだ。 5/27:下柳、4勝目!5月は無傷3連勝:交流戦の西武1回戦(甲子園)で下柳投手が7回1失点で降板すると、直後に味方が爆発してチーム・トップの4勝目を挙げる。下柳に野球の神様が微笑んで5月は負けなしの3連勝。 6/5:決勝2ラン!ブラゼルが衝撃デビュー:交流戦のオリックス3回戦(甲子園)で阪神の新外国人、クレイグ・ブラゼル内野手(29)が衝撃デビューした。オリックス戦の六回に先制の1号2ランを放つなど2安打、2打点の大暴れで、4−0の快勝に導く大活躍。脅威の破壊力はまさにあのランディ・バースの再来だ。 6/6:福原、プロ初3打点!本業でも完封:交流戦のオリックス、最終戦(甲子園)で福原は右腕をしならせて投げ抜き、バットをもてば、得点につながる。10奪三振の完封&2安打3打点。お立ち台の福原にマンモスが揺れた。 6/7:金本、4度目サヨナラ打!阪神今季初の4連勝:交流戦のソフトバンク3回戦(甲子園)で阪神の劇的な勝利の中心にいたのはまたも金本だった。今季4のサヨナラ勝ちはすべて41歳のバットから生まれている。「後ろの新井さんに期待するわけにもいかなかったので」。お立ち台では恒例の後輩いじりを交えてファンを沸かせた。 6/8:西村1軍デビュー!九回ピシャリ:交流戦のソフトバンク最終戦(甲子園)でD4位右腕の西村(九産大)が、1軍デビューでキラリと光った。九回から登板し、田上、ホールトン、本多の3人でピシャリと抑えた。 6/16:久保、交流戦最多タイ14勝:交流戦の日本ハム戦(京セラD大阪)で先発した久保は、5回6安打3失点で今季2勝目を挙げたが、立ち上がりでの失点に不満げ。しかし交流戦は通算14勝(6敗)となり、川上憲伸(5敗)に並んで最多タイ。 6/20:9年連続20盗塁!阪神・赤星が歴代10位:交流戦の楽天戦(甲子園)で赤星が9年連続の20盗塁を決めた。3点を追う七回二死から三塁内野安打を放つと、すかさず二盗。7日のソフトバンク戦以来、8試合ぶりの盗塁で達成。通算でも歴代10位タイで現役最多の370盗塁に記録を伸ばしたがチームの敗北に笑顔はなかった。 6/26:江草、6者連続奪三振:横浜戦(甲子園)で江草は照れ笑いを浮かべながら今季初のお立ち台に走った。何人たりとも前へ飛ばすことができなかった事実に胸を張る。江草の37球。6者連続奪三振。しかも、すべて空振りだ。 6/26:虎爆勝!ブラゼルが4安打3打点&激走!:横浜戦(甲子園)で阪神はリーグ戦再開の横浜戦で、15安打9得点の猛攻で大勝だ。クレイグ・ブラゼル内野手が4安打3打点&激走もみせ、“カーネルサンダースの呪い”を解き放つ奮闘。借金はまだ「8」だが、早期返済へ、虎の逆襲が始まった!! 6/27:赤星、2盗塁を決め歴代単独10位!:横浜戦(甲子園)で赤星が2盗塁を決めた。七回二死一、三塁から二盗を決めると、2点を追う九回一死から左前打で出塁し、昨年10月12日の中日(スカイM)以来となる1試合2盗塁に成功。「1人出れば何とかなると思っていた。勝てば1番よかったけど、こういう姿勢は忘れてはいけないと思う」と話した。勝利には手が届かなかったが、これで今季22盗塁目、プロ通算372盗塁。元阪急の吉川清蔵氏を抜き歴代単独10位へ躍り出た。 7/14:久保、史上7人目!最年少全球団白星:中日戦(甲子園)で久保投手がコツコツ積み上げてきたウイニングボールの34個目は竜から奪った。これで、足りなかったワンピースがようやくそろった。出来上がったパズルに描かれていたのは「12球団勝利」。最少勝利数で史上7人目の快挙達成だ。28歳での達成は、2005年の門倉健(当時横浜)の32歳を更新する最年少記録。自身3連勝で4勝目を挙げた。 7/14:球児、快挙!球団新4年連続2ケタS:中日戦(甲子園)。9連戦の初戦。1点差の九回に登板した守護神・藤川が、きっちり3人斬り。今季10セーブ目で締めた。これで4年連続の2けたセーブ。阪神では山本和行氏の3年連続(84〜86年)を抜く、球団新記録となった。 7/15:桟原、史上3位106戦負けなし!:中日戦(甲子園)で桟原が敗戦のなか歴史に名を残した。この日の登板で、デビューから106試合連続負けなしに記録を伸ばし、3位タイに。山本和男(広島)に並んだ。この日は3点ビハインドの八回に3番手で登板。1回に3本の安打を集められ、1失点。負の連鎖を止められなかった。 7/16:桟原が「107試合無敗」史上2位:中日戦(甲子園)で桟原が珍しい記録に並んだ。今季5試合目の登板でも負けがつかず。これで通算107試合で一度も敗戦投手とならず、2006年に愛敬(楽天)がつくった史上2番目の記録に並んだ。連続無敗記録は、清川(広島)の114試合が最多。この日、桟原は2番手で1回2/3を1失点(自責は0)。粘り強く救援したが「点を取られているんで…」と言葉少なだった。 7/22:若虎・大和プロ初ヒット!後半戦へ光:ヤクルト戦(甲子園)で途中出場の大和が、プロ初安打含む2安打をマーク。期待の若虎が、敗戦の中でキラリと輝きを放った。 7/30:久保シャットアウト!阪神、7季ぶり連続完封:横浜戦(甲子園)で久保党首は新人だった2005年以来の完封。しかも阪神としては前夜の岩田に続き、7季ぶりの2試合連続完封。だが、淡々と振り返るのが久保らしい。「最後、球児(藤川)で勝った方がいいと考えていた」と冷静だった。得点圏に走者を背負ったのは四回だけ。散発2安打。六回以外は毎回の奪三振で、自己最多にあと1個と迫る12三振。与死球こそ一つあったが、四球はなかった。 7/31:千両役者や!阪神・能見、セ界の“奪K王”:巨人戦(甲子園)で能見投手の五感が研ぎ澄まされていた。持ち球は140km中盤の真っすぐにスライダー、チェンジアップ…。相手が何を振って、何を見逃すのか。能見は手に取るようにわかった。捕手・狩野とも息ピッタリ。無四球の7回4安打1失点に抑え、自身最多の5勝目をマークした。今日は8Kを奪う快投で奪三振数は今季109個とし、105個の吉見(中日)を抜いて、セ界トップに立った。 8/2:打てば負けん!阪神・鳥谷、聖地神話継続弾:巨人戦(甲子園)で鳥谷は甲子園に美しい勝利のアーチを描いた。3−2で迎えた三回無死。3番・鳥谷が、高橋尚の初球スライダーをとらえた。10試合ぶり8号ソロ。そして勝利を引き寄せる今季3発目の聖地弾だ。何しろ2005年8月28日の巨人戦以来、鳥谷が甲子園で一発を打つと、チームは負けない。六回に追いつかれたが、この時点で結末は見えていた? 5年越しの17戦無敗(1分)という神話。これも、若きチームリーダーとしての“勝負運”だ。 8/6:金本、4000塁打達成!:中日戦(ナゴヤドーム)で金本選手が史上13人目の通算4000塁打を達成した。一回1死一、二塁。フルカウントから川井のスライダーをとらえる。ライナー性の鋭い当たりは、右越えの先制適時二塁打となった。塁上で花束を受け取っても、表情は崩さない。個人記録に関心を示さない金本らしく「(記録は)知りませんでした」と淡々とコメントした。また「これからも一つ一つ積み重ねて、もっと上を目指して頑張ります」と金本。41歳はまだまだ歩みを止めない。 8/16:下柳「感謝」阪神40代バッテリー、初勝利:巨人戦(東京ドーム)で下柳投手と矢野捕手が4度目の40代バッテリーで初勝利。下柳は6月5日以来の勝ち星を挙げ、「感謝、感謝」と喜びを表した。矢野も「うれしい1勝」と余韻に浸った。 8/26:金本、歴代7位タイの1234四球!:横浜戦(横浜)で金本選手が“世界の盗塁王”に並んだ。一回に四球を選び、五回一死一、三塁でも歩いて通算1234四球。福本豊氏(阪急、現野球評論家)とともに歴代7位タイとなった。九回の第5打席では球界最年長の工藤と対峙。フルカウントから内角シュートで空振り三振に倒れたが、左腕も146kmを出す意地と意地のぶつかり合いにスタンドは拍手喝采だった。 8/27:桧山、代打通算100安打!トラ歴代2位:横浜戦(横浜)で桧山選手は八回先頭で完封ペースの三浦から中越えフェンス直撃の二塁打を放った。これが代打通算100安打だった。赤星の二ゴロで三進し、高橋光の遊ゴロで唯一のホームを踏んだ。22日の広島戦から四球をはさみ、3打数連続安打中。「先頭だったから、塁に出ることだけを考えた。久保も頑張ってくれていたしね。甲子園に戻るし、切り替えてやっていく」と敗戦にも前を向いた。阪神代打安打数では歴代2位。1位には108本の遠井吾郎氏がいる。今季中の球団記録樹立も見えてきた。 8/27:金本、歴代単独7位の通算1235四球:横浜戦(横浜)で金本選手は一回二死二塁から四球を選び、通算1235個となり福本豊氏を抜き、歴代単独7位となった。四回先頭では2試合ぶりのヒットを中前に放った。今季67四球は両リーグトップ。主砲にとっては、関心のない記録かもしれないが、強打者の証明がまたひとつ増えた。ひとつ上位の6位には野村克也(現楽天監督)の「1252」がある。 8/29:金本、歴代11位の通算394二塁打:巨人戦(甲子園)で4番・金本が反撃の口火を切った。2点を追う二回無死、カウント0−2からグライシンガーのチェンジアップをとらえて、右翼線へ弾丸ライナーの二塁打。2試合7打席ぶりの快音で、2得点のお膳立てをした。これで今季30二塁打目となり、通算394二塁打。広瀬叔功(南海)、田中幸雄(日本ハム)に並び、歴代11位に浮上した。塁打数でも4030塁打として大杉勝男(ヤクルト)と並んで歴代11タイとなった。五回二死一、三塁でも四球。チャンスメークしたが、七回一死二塁で山口の前に二ゴロに倒れると、九回はクルーンの151kmを打ち上げ(左飛)最後の打者に。大好きな8月だが、これで90打数21安打、打率・233。チームは昇り調子だが、やはり勢いに完全に乗るには、4番のバットは不可欠。主砲の爆発で、一気にCS圏内へ突入したい。 9/1:桧山、川藤超えた!代打通算74打点:ヤクルト戦甲子園)で代打・桧山は、館山の高めのチェンジアップをバットに乗せるとボールは中堅・青木の前にポトリ。ダメ押しの6点目だ。8月23日広島戦(京セラD)以来、今季8打点目は、代打として通算74打点目。川藤幸三氏(現評論家)を抜き、球団歴代単独4位に浮上した。 9/2:鳥谷プロ初3戦連発!:ヤクルト戦(甲子園)で鳥谷敬内野手が六回に自身初となる3戦連続の15号2ランを放つなど、9−4で3連勝。6カード連続の勝ち越しで3位・ヤクルトとは3ゲーム差と肉迫だ。借金も「6」。彼は2006年に並ぶ自己最多の15本塁打。一回にも10試合連続安打となる右前打を放ち、4試合連続マルチ。 9/4:金本、リーグトップ独走四球74個目:広島戦(マツダ)で金本は一回二死一塁、ルイスから8球粘って貴重な2点目につながる四球を選んだ。これでリーグトップを独走する74個目の四球。3打数無安打と快音はなかったが、存在感を見せつけた。 9/8:桟原、入団以来110戦負けなし:中日戦(甲子園)で2番手の桟原は七回一死一、二塁のピンチで登板も併殺で切り抜けた。カウント0−3になったが、低めの148kmで和田を注文通りの遊ゴロ。2日に再昇格してからは、登板3試合、3回1/3を無失点と安定している。2004年の入団以来、一度も黒星はなく、“不敗神話”は110試合。清川(現オリックス投手チーフコーチ)の115試合に次ぐ歴代2位につけている。 9/10:金本、“兄貴”清原超え67犠飛:中日戦(甲子園)で1点を追う五回一死一、三塁。カウント1−0から、吉見の高め135kmをとらえた。快音を残した打球は右翼へ一直線に伸びたが…。右翼・井上が、フェンスにぶつかりながら好捕。惜しすぎる同点犠飛。それでも、これで今季5本目の犠飛となり、通算67本。兄貴分と慕う清原和博(元オリックス)を抜き、17位タイへと浮上する記念打となった。 9/12:金本、ノムさんに並んだ397二塁打:横浜戦(甲子園)で2点を追う五回一死一、三塁。金本がランドルフのスライダーをとらえ、打球は中堅フェンスを直撃。一走・鳥谷は本塁憤死したが、1点差に迫る適時二塁打。今季33本目の二塁打は、通算397本目。歴代10位の野村克也(現楽天監督)に、並んだ。 9/13:金本、ノムさん超え!398二塁打:横浜戦(甲子園)で四回無死一塁。カウント1−0から、横浜先発・小林の内角144kmをとらえた。弾丸ライナーが右翼線に跳ねる。無死二、三塁。暴投で同点に追いつき、林の投ゴロの間に決勝のホームを駆け抜けた。この夜、唯一の得点シーン。それを、“ノムさん超え”となる節目の二塁打で演出した。今季34本目の二塁打は、通算398本目。野村克也(現楽天監督)を抜き、歴代単独10位となった。 9/15:金本、歴代2位の1600試合連続出場:巨人戦(東京ドーム)で金本が1600試合連続出場を果たした。衣笠(広島)の2215試合に次ぐ歴代2位。金本は1998年7月10日から試合に出続けている。この日は2安打を放ち、6試合連続安打と打撃は上向き。八回には今季8個目の盗塁も決めた。 9/16:浅井、プロ初4安打:巨人戦(東京ドーム)で浅井選手は自己最多となる3号ソロを放つ等、自身初の4安打を記録した。 9/16:球児が3K!AF揃い踏み15連勝:巨人戦(東京ドーム)で守護神・藤川が圧巻の3者連続Kで完結させた。1点を守る九回にマウンドへ。先頭の脇谷を変化球攻めで空振り三振。3安打を放っている坂本には追い込んでから外角低めいっぱいの149km直球で度肝を抜いた。最後の松本もフルカウントからど真ん中の“火の玉”で空転させて、今季22セーブ目。無失点ピッチを13試合に伸ばした。八回に4番手でリリーフしたアッチソンも阿部、代打・大道から2者連続三振を含む1回パーフェクト。これで後半戦に入ってAFのそろい踏みは15連勝で、1点差ゲームも7戦全勝となった。 9/17:金本、G3連倒ならずも記録ラッシュ!:巨人戦(東京ドーム)で金本外野手が通算打点、犠飛、安打と『3つの記録』を更新した。2−4で敗れたものの、三回一死満塁機に同点の中犠飛を放ち通算69犠飛となり、歴代単独15位に浮上。中日・立浪を抜き、現役トップにも躍り出た。さらにこの1打点で今季77打点目。通算1401打点は、前日16日に並んだ土井正博(元西武)を抜く、歴代単独11位へ。さらに八回二死、山口から左前打して通算2271安打。山内一弘(元広島)に並び、歴代16位に名を連ねた。 9/17:桟原、デビュー112戦連続負けなし:巨人戦(東京ドーム)で桟原投手は八回に3番手で登板し、3者凡退に抑えて九回の攻撃につなげた。「とりあえず、ゼロに抑えることだけ考えて投げました」。先頭の谷から空振り三振を奪うなどわずか10球でピシャリ。これでデビューから112戦連続負けなしとなり、清川栄治(元近鉄)が持つ日本記録「114」にあと2と迫った。 9/19:金本、6年連続の20号到達:広島戦(甲子園)で金本選手が二回に2試合連続の一発を放った。この1本で、6年連続となる20本塁打に到達した。6年連続20号は、阪神では藤村富美男、田淵幸一の7年連続に次ぐ記録となった。 9/19:桟原、日本記録タイの114試合無敗:広島戦(甲子園)で桟原投手は今季12試合目の登板だったが、デビューから通算114試合無敗。清川(元広島)と並び、連続試合無敗のプロ野球記録に並んだ。プロ6年目で一度も先発がなく、中継ぎで5勝を挙げている。この日は3番手で2/3回を1安打、無失点だった。 9/21:桟原、115試合連続無敗の新記録!:横浜戦(横浜)で桟原投手が2番手で登板し、1回2/3を無失点。デビューから通算115試合無敗で、清川(広島)を上回る連続試合無敗のプロ野球記録を作った。 9/22:金本、打席数でミスター超え!:横浜戦(横浜)で金本選手は一回二死一塁で四球を選び、通算1252個目。歴代6位の野村克也(西武)に並んだ。通算9204打席に立ち、長嶋茂雄氏(巨人)の9201を上回り歴代単独14位。“ミスター超え”をした。 9/23:金本、四球数でノムさん抜いた!:横浜戦(横浜)で金本選手は4打数無安打ながら、九回一死から通算1253個目の四球を選んだ。野村克也(元南海)を抜き、歴代単独6位。さらに通算7814打数となり、清原和博(オリックス)に並び歴代16位となった。 9/25:新井、トラ初5戦連続打点:中日戦(ナゴヤドーム)で新井選手は吉見の変化球に食らいつき、先制点たたき出し、勝利への流れをつくった。四回先頭の平野が二塁打で出塁。だが、鳥谷と金本が凡打で二死となった。先制機がしぼみそうになったが、カウント0−1からの2球目、131kmのフォークに手を伸ばした。これで阪神移籍後初となる5試合連続打点。広島在籍時の2007年6月24日の楽天戦(広島)から、7月5日の中日戦(ナゴヤD)まで6試合連続を記録して以来となる打点ラッシュで、チームに勢いをつけた。 9/25:アッチソン&藤川ピシャリで17連勝:中日戦(ナゴヤドーム)で1球ごとに左翼席が揺れた。鉄壁のツープラトンだ。アッチソン&藤川のコンビが八、九回と連続3者凡退。完ぺきリレーで竜を封じ込めた。後半戦でAFが登板した試合はこれで17連勝。頼れる右腕が、中日の追撃ムードをつみ取った。 9/25:金本、4タコも通算打数で清原氏越え:中日戦(ナゴヤドーム)で金本選手は4打数無安打。四回一死二塁の好機で空振り三振に倒れるなど、2試合連続ノーヒットとなったが、九回一死満塁で左腕・小林正から押し出し四球。リードを3点に広げ、勝利を決定づけた。この試合で通算打数が7818となり、7814で並んでいた清原和博(オリックス)を抜き、単独16位となった。 9/26:桟原、自身の持つ日本記録更新や!:中日戦(ナゴヤドーム)で桟原が逆転された直後の六回二死二塁から3番手で中継ぎ登板。和田に四球を与えたものの、小池を力のある速球で右飛に打ち取ってピンチ脱出。七回も続投し、下位打線を相手にこの日の阪神投手陣で唯一の3者凡退に退けた。これでプロ入りから116試合連続敗戦なしと、自身の持つ日本記録をさらに更新した。 9/27:現役単独トップや!阪神・金本が70犠飛:中日戦(ナゴヤドーム)で金本選手のバットもうなった。三回一死三塁で、2球目の直球をしっかりミートしてセンター後方へ。飛距離十分の犠飛で、岩田に2点目の援護を贈った。バットでの打点は4試合ぶり。しかもプロ18年目で通算70本目の犠飛で、敵陣に座る中日・立浪を抜いて現役単独トップになった。 9/27:狩野がプロ初の満塁ダ〜ン:中日戦(ナゴヤドーム)で一挙6点の五回のビッグイニング。圧巻は狩野の一発だった。一死。塁上はすべて埋まっていた。左中間席へ、山本昌からプロ初、今季のチーム初の満塁弾。8月28日の巨人戦(甲子園)以来、出場20試合ぶりの5号は、自身今季99本目の安打。2年ぶりのチーム100本塁打にも乗せた。ここまで120試合出場し、万全ではない体で振り抜いた。1試合4打点も自身初めてだった。 10/3:アッチソン、リーグ最多タイの72試合目:ヤクルト戦(甲子園)で必勝リレーの一角を担うアッチソンが2点ビハインドの八回にマウンドへ。二死から梶本に三遊間を破られたが、難なく1回を無失点に抑えて、貫禄をみせつけた。これで登板数は72試合となり、再びセ・リーグ最多タイとなった。 10/3:桟原、117試合目でプロ初黒星:ヤクルト戦(甲子園)でデビューから連続試合無敗のプロ野球記録を更新していた桟原が、通算117試合目で初黒星を喫した。4−4の五回から登板。六回1死で鬼崎に内寄りの直球を右翼席に運ばれ、さらに福地にも適時三塁打を浴びた。 10/4:アッチソン、今季73試合目を無失点:中日最終戦(甲子園)でアッチソンが八回、2番手で登板。連打を浴びて無死一、二塁とピンチを招いたが、英智を一直併殺。代打・立浪を遊ゴロに打ち取って、切り抜けた。今季73試合目でウィリアムスの持つ外国人シーズン最多登板記録(75)にあと「2」と迫った。 10/4:今季の観客動員数が300万人突破:阪神は中日24回戦(甲子園)で、今季の観客動員数が300万人を突破したと発表した。本拠地最終戦となる主催72試合目で、4万6853人の観衆を集め、通算で300万7074人を動員。昨年は297万6754人で、2年ぶりに大台に到達した。 10/9:アッチソン、チーム最多登板記録に並ぶも悔しさ残る一年:ヤクルトの最終戦で必勝リレーを担うアッチソンが痛い追加点を許した。1点ビハインドの七回にリリーフ。先頭の福地に四球を与えると、一死三塁としてから、宮本に右前適時打を浴びた。「残念な1年になってしまった。自分としては毎日ベストを尽くすだけだった。来年のことはまたじっくりと考えたい」。この日は75試合目のマウンド。外国人投手としてはウィリアムスの持つシーズン最多登板記録に並んだが、悔しさだけが残る形となった。 |
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