パロディことわざ集

PART-9
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ラッコの毛皮
 パンダは、みんなの人気者ですが、ラッコも、白黒柄のないパンダみたいな顔をして、テレビのコマーシャルに出演しておりましたよ。
 アラスカの氷の海で背泳ぎをしながら、おナカの上に貝やエビをのせて、石でたたいて中身を食べ、流されないように昆布を体にグルグル巻きつけて眠ります。
 戦前、トンビという男の和服コートの衿用に、乱獲され、絶滅寸前、捕獲禁止となりました。上等の毛皮を身につけていたばかりに、ひどい目にあった先祖の事はつゆ知らず、今日も波の間に、ゆらゆらと、漂いながらどんな夢を見ている事でしょう。
ラッコの皮は上下左右、どちらへもなびくので他人の言うままになる、従順な人のことをいう。
落花流水らっかりゅうすいの情じょう
 桜の花の満開の下で、男たちは酒を飲む。プレイボーイ氏曰く、「ホラ、あのコ、したがっとんで」と、指をさす。
 マジメなボクから見ると普通の女の子。「あ、あれもや」「よーわからん」「うわあ、あれは100%いける」彼は矢つぎ早に指をさす。
 聞けば、まず80%は、そういう事らしい。チラと見るだけでわかるそうであります。しかし、あれは情けなんてもんじゃないぞ。落花流水の情けはどこへいったのだ。フン。
落花には流水にしたがって流れていきたい気持ちがあり、流水はそれをのせて流れたい気持ちがある。男女、互いに慕いあうこと。
理詰りづめより重詰じゅうづめ
 タンタン、タタンがタンと論理を重ね、これぞ三段論法。どーだ、わかったか!とやりますと、ここは日本。
「理屈は、わかるけどムニャムニャ…」
「どーも、お前は考えるばかりで…」
 とたいした支持は得られません。
 そう、まったくここは日本、情の世界。
 つまりは、そんな気持ちにさせること。というわけで、まあ相手をメシにでも誘って、気持ちを一段と解きほぐす。
 忘れてたけど金勘定だけは理詰めであります。以前は、メシの重箱の最下段には、ピーナツなども忘れずに入れていた。
理屈を聞かせられるより、重箱をもらったほうがよい。花よりだんご。
律義者りちぎものの子沢山こだくさん
 戦前は、どこの家も子供の数が多く、男が女の上をまたぐだけで子供が生まれると冗談を言ったものだ。私の祖母も十一人兄弟の九番目。
 そこで、両親も、これでおしまいと「トメ」という名を付けました。しかし、また弟が生まれ「末吉」という名を付けた。またまた男の子が生まれ、今度は思い切って発想の転換となり、、「初太郎」と名を付けたら、ついに、生まれるのが止まったとのこと。
 名前でしか子をとめる術すべを知らない時代のお話。
まじめでよく働き、家庭を大切に、外で浮気をしない。それで、子供が多い。
居留守を使う
 嘘も方便、留守も方便です。以前は借金とりがきて、お金の都合がつかないと、子供に「おかあちゃん、今留守」などと云わせたものだろうけど、当今は、自分で自分を留守にするという場合もある。
 例えば訪問販売、宗教へのおさそい等々。「奥さんは今留守ですよ。私ちょっと留守番を頼まれて」なんて自分で自分を留守にする。
 体操教室を開いている友人、税務署の人が来た時、ちょうど生徒の多い時間帯だったのです。「大先生今、お留守です。夕方にはお帰りです」なんて自分で自分を留守にする。夕方、カツラをかむり、服装も代えて、つまり別人に化けて、生徒の少ない時間に税務署と応対です。

家にいながら、不在という。
乞食こじきも場所
 近頃、物乞いは少のうなったけど、都会の地下街にホームレスの姿をよく見かけます。
 ルンペンと云うには、少しみすぼらしいんやけど、ともかく、けっこう暮らしてはる。
 さて、京都には“河原町のジュリー”ちゅう乞食がおった。なんとアノ町、彼ぐらいしか乞食がいなかったんですナー。
 なにせ冬が寒いし…
 ホラ、京都の人は、けっこう冷たいもんなァ。
 ほんで、その河原町氏もコジキやめてしもうて、働いてはるのを見かけた人がおるのやて。

沢田研二はきゃーと女の子が集まった。河原町のジュリーは、キャーと女の子がにげる。
乞食するのも場所次第。どんな職業も場所を選ぶのが大切。。
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