PART-1 |
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男は度胸 女は愛敬 | |
男は度胸だけでなく、愛敬の時代でもあります。 経営の神様といわれる松下幸之助氏の、松下政経塾の入塾志願者の選考では、最終 的には愛敬のある人をとったとのことでした。愛敬といっても、あたたかい雰囲気を持っ た人ということでしょうか。 東大なども、愛敬のある人を選ぶことにしたらどうなるでしょうね。 男には家事、育児と愛敬を教え、女の子には仕事と度胸を身につけさせる。…これは国 際婦人年以来の女性運動の目標だそうです。 ◇男は度胸が大切、女は愛敬が大切である。 |
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瓜うりの蔓つるに茄子なすびはならぬ | |
夫婦あり。結婚5年、子供がないので、友が「まだ?」ときく、ないのは「お前のせいだ」 と妻となすりあい。「あなたはくさい。だからしない」と言う。「いやだい、こんな事ってあ るか」と不愉かい、われながら、とまどってしまう。いつもにらみあいで夫婦別れしそう。 その時、おくられてきたのが、人工授精のうりこみの案内書。見ると高かった、ま、ねぎ ったら、やすいかいものや。そら、まめな人やから、ねぎるのもうまいなんて。でも、やめ とこか、ぶすの子が生まれたら…。 てんさいの子ほしい。さといものがよいと物色。やっと人工授精、妊娠、やがて月充ちて 「オギャア」と一声、なく子。めでたい日がきましたと。 瓜の蔓に茄子がなったお話です。 ◇瓜に蔓には瓜しかならぬように、平凡な親から、非凡な子は生まれない。 |
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えへんたら煙草盆 | |
エヘン虫がついたのか、いばってエヘン、エヘンという人があります。 こういう夫をもつと「エヘン」妻は「ハイ」で、煙草の灰皿はもちろん「エ ヘン」で煙草の火はつける、「エヘン」でミカンの皮をむいて食べさせる。 妻たるもの以心伝心です。日常の中の「エヘン」「ハイ」は夫婦の好み。 選挙の投票に行く時にも、「エヘン。○○に入れよ」と夫。妻、一応「ハ イ」と言う。 彼女曰く「何か言ったら、口答えするなって、張りとばされますからネ。 痛い目にあうの嫌だモン」子育てが終わったら、夫と別れる準備を着々 としております。 ◇えへんと咳ばらいをしたら、すぐ煙草盆を出す。こまかい事に 気を使えという事。 |
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虎を画きて猫に類す | |
「猫でない証拠に竹を画いておき」という川柳があるが、 猫に見えるとは本職としてガッカリである。 江戸の『※猫の草紙』の中で、猫曰く、「中国では虎でし たが、国の広さに合わせ、日本に合うように小さくなって 猫となりやした」ニャンとも結構ですな。 ※『猫の草紙』=江戸時代の面白本。猫が書いたわけではない。 ◇虎のつもりで画いたのに猫にみえる。立派なものをマネしよう として、かえって見苦しくなった事。. |
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言わぬが花 | |
この種の言葉は日本人の心情に合う。世阿弥の「秘すれば花」も、 ああ、良き言葉なりと気分で思ってしまう。 男が女を誘惑する時、冷たさを漂わせること 近づけば危険という感じを出すこと ほんの少ししか、しゃべらぬこと しゃべると イモになる 女は男のかげりに 勝手な想像をめぐらせる 男はしゃべるとダメ ところで、現代っ娘こに聞いてみたら、二人で シンミリした空気になってきたとき、「言うてほ しいわ」とのことでした。 ◇口に出して言わない方が、言うよりかえってよいという意味。 |
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一寸の虫にも五分の魂 | |
一寸の虫といえば、約三センチの虫である。嫌われ者のゴキブリが そんなものかな。ゴキブリホイホイなどの赤い屋根の家に、お人好し のゴキブリは、深夜パーティー出かけ、コワーイことになってしまう。 あれだけ人類に迫害されているのだから、さぞや恨みを持っている ことだろう。 「一匹見つけたら三十匹いる」のテレビのコマーシャル。だから魂は 五分の三十倍で一尺五寸(焼く四十五センチ)という計算になる。 夜中、鎖になった魂が、ズルズルと、あんたの首にまきつくかもしれ ませんぞ。御用心!御用心! ◇小さくて弱い者でも、それなりの根性を持っている。バカにするな、という事。 |
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穴があったら入りたい | |
「穴を掘って遊びたい」 「穴があったら入りたい」 「別の穴に入りたい」 「穴があっても入れない」 「もう、穴に入りたい」 穴を出て、穴で苦労し、穴に入る。 これが、男の一生であります。 ◇穴の中に隠れてしまいたいほど、恥ずかしい。 |
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開いた口が塞がらない | |
この頃はマスコミのおかげで、居ながらにして、世の中の事を 見聞きできる。 テレビに映るムチャクチャな事件の主人公。エライサン。 「お前、それでも人間か!大きな面して、ようイキしとるわ。開い た口がふさがらんゆうのは、お前の事じゃ。ツバかけてやりたい ワ」などと、えろう怒っていたのはウン年前の事でありました。 この頃はもう怒りの感情も浮かばなくなってきた。 今日もテレビで、エライサンは、口を開けたり、閉めたりして立派 なお話をなさる。それを見ながら、「ハァ」「ヘェ」と、口を開けっぱ なしで感心しているのでございます。 ◇あきれ返ってものも言えないさま。 |
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大犬は子犬をせめ、子犬は糞フンをせめる | |
★糞に「このくそったれ、うんこたれ!」と攻めてみた ところで、屁のつっぱりにもならない。で、子犬の 精神的負担 は考えにあまりあるのである。 いつでも、やっぱり強いものには、かなワン のである。 大犬さん、そこんとこ、よろしく。 ◇順送りに弱い者いじめをすること |
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急せいては事を仕損じる | |
★ある駅での話。 列車が発車しかけていた。ホームに3人の男が駆け上が ってきて、次第にスピードをあげる列車を追いかけた。 やっとの事で2人の男が、列車のデッキに飛び乗った。 「早くー!」 「がんばれー!」 2人が励ましたのだが、あとの1人はついに乗れなかっ た。残された彼、プラットホームで体を折り曲げて笑い出 した。 「お客さん、何がおかしいのですか?」駅員が尋ねた。 男は、遠ざかる列車を指差して行った。 「あの二人、俺を見送りに来たのさ…」 ◇あまり焦ると、冷静さを無くし、かえって失敗をする |