パロディことわざ集

PART-1
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 男は度胸 女は愛敬
男は度胸だけでなく、愛敬の時代でもあります。
経営の神様といわれる松下幸之助氏の、松下政経塾の入塾志願者の選考では、最終
的には愛敬のある人をとったとのことでした。愛敬といっても、あたたかい雰囲気を持っ
た人ということでしょうか。
東大なども、愛敬のある人を選ぶことにしたらどうなるでしょうね。
男には家事、育児と愛敬を教え、女の子には仕事と度胸を身につけさせる。…これは国
際婦人年以来の女性運動の目標だそうです。


男は度胸が大切、女は愛敬が大切である。
 瓜うりの蔓つるに茄子なすびはならぬ
夫婦あり。結婚5年、子供がないので、友が「まだ?」ときく、ないのは「お前のせいだ」
と妻と
なすりあい。「あなたはくさい。だからしない」と言う。「いやだいこんな事ってあ
るか」と不愉
かいわれながら、とまどってしまう。いつもにらみあいで夫婦別れしそう。
その時、
おくられてきたのが、人工授精のうりこみの案内書。見ると高かっねぎ
ったら、やすいかいものや。そらまめな人やから、ねぎるのもうまいなんて。でも、やめ
こかすの子が生まれたら…。
てんさいの子ほしい。さといものがよいと物色。やっと人工授精、妊娠、やがて月充ちて
「オギャア」と一声、な
く子。めでたい日がきましたと。
瓜の蔓に茄子がなったお話です。


瓜に蔓には瓜しかならぬように、平凡な親から、非凡な子は生まれない。
 えへんたら煙草盆
エヘン虫がついたのか、いばってエヘン、エヘンという人があります。
こういう夫をもつと「エヘン」妻は「ハイ」で、煙草の灰皿はもちろん「エ
ヘン」で煙草の火はつける、「エヘン」でミカンの皮をむいて食べさせる。
妻たるもの以心伝心です。日常の中の「エヘン」「ハイ」は夫婦の好み。
選挙の投票に行く時にも、「エヘン。○○に入れよ」と夫。妻、一応「ハ
イ」と言う。
彼女曰く「何か言ったら、口答えするなって、張りとばされますからネ。
痛い目にあうの嫌だモン」子育てが終わったら、夫と別れる準備を着々
としております。

えへんと咳ばらいをしたら、すぐ煙草盆を出す。こまかい事に
気を使えという事。
 虎を画きて猫に類す
「猫でない証拠に竹を画いておき」という川柳があるが、
猫に見えるとは本職としてガッカリである。
江戸の『猫の草紙』の中で、猫曰く、「中国では虎でし
たが、国の広さに合わせ、日本に合うように小さくなって
猫となりやした」ニャンとも結構ですな

『猫の草紙』=江戸時代の面白本。猫が書いたわけではない。

虎のつもりで画いたのに猫にみえる。立派なものをマネしよう
として、かえって見苦しくなった事。.
 言わぬが花
この種の言葉は日本人の心情に合う。世阿弥の「秘すれば花」も、
ああ、良き言葉なりと気分で思ってしまう。

 男が女を誘惑する時、冷たさを漂わせること
 近づけば危険という感じを出すこと
 ほんの少ししか、しゃべらぬこと
 しゃべると イモになる
 女は男のかげりに 勝手な想像をめぐらせる
 男はしゃべるとダメ

ところで、現代っ娘に聞いてみたら、二人で
シンミリした空気になってきたとき、「言うてほ
しいわ」とのことでした。

口に出して言わない方が、言うよりかえってよいという意味。
 一寸の虫にも五分の魂
一寸の虫といえば、約三センチの虫である。嫌われ者のゴキブリが
そんなものかな。ゴキブリホイホイなどの赤い屋根の家に、お人好し
のゴキブリは、深夜パーティー出かけ、コワーイことになってしまう。
あれだけ人類に迫害されているのだから、さぞや恨みを持っている
ことだろう。
「一匹見つけたら三十匹いる」のテレビのコマーシャル。だから魂は
五分の三十倍で一尺五寸(焼く四十五センチ)という計算になる。
夜中、鎖になった魂が、ズルズルと、あんたの首にまきつくかもしれ
ませんぞ。御用心!御用心


小さくて弱い者でも、それなりの根性を持っている。バカにするな、という事。
 穴があったら入りたい
「穴を掘って遊びたい」
「穴があったら入りたい」
「別の穴に入りたい」
「穴があっても入れない」
「もう、穴に入りたい」

穴を出て、穴で苦労し、穴に入る。
これが、男の一生であります。

穴の中に隠れてしまいたいほど、恥ずかしい。
 開いた口が塞がらない

この頃はマスコミのおかげで、居ながらにして、世の中の事を
見聞きできる。
テレビに映るムチャクチャな事件の主人公。エライサン。
「お前、それでも人間か!大きな面して、ようイキしとるわ。開い
た口がふさがらんゆうのは、お前の事じゃ。ツバかけてやりたい
ワ」などと、えろう怒っていたのはウン年前の事でありました。
この頃はもう怒りの感情も浮かばなくなってきた。
今日もテレビで、エライサンは、口を開けたり、閉めたりして立派
なお話をなさる。それを見ながら、「ハァ」「ヘェ」と、口を開けっぱ
なしで感心しているのでございます。

あきれ返ってものも言えないさま。
 大犬は子犬をせめ、子犬は糞フンをせめる
★糞に「このくそったれ、うんこたれ!」と攻めてみた
とこ
ろで、屁のつっぱりにもならない。で、子犬の
精神的負担
は考えにあまりあるのである。
いつでも、やっぱり強いものには、かなワン
のである。

大犬さん、そこんとこ、よろしく。

順送りに弱い者いじめをすること
 急いては事を仕損じる
★ある駅での話。
列車が発車しかけていた。ホームに3人の男が駆け上
ってきて、次第にスピードをあげる列車を追いかけた。

やっとの事で2人の男が、列車のデッキに飛び乗った。
「早くー!」 「がんばれー!」
2人が励ましたのだが、あとの1人はついに乗れなか
た。残された彼、プラットホームで体を折り曲げて笑
い出
した。

「お客さん、何がおかしいのですか?」駅員が尋ねた。
男は、遠ざかる列車を指差して行った。
「あの二人、俺を見送りに来たのさ…」

あまり焦ると、冷静さを無くし、かえって失敗をする
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