木枯(こが)らし



ぴゅーぴゅーぴゅー
冷たい北風(きたかぜ)が (ほお)を突き刺し
あまりの寒さに 身を(ちぢ)めた
緑に(おお)われてた 街の並木も
身ぐるみ()ぎ取られ 身をすくめる

ぴゅーぴゅーぴゅー
木枯(こが)らしで(こご)えた 君の心を
(あたた)めてやりたいと 肩を抱けば
(うで)にしがみついて 寄りそう君の
あの(ぬく)もりは今も 忘れられない 


ぴゅーぴゅーぴゅー
冷たい北風(きたかぜ)に 不機嫌(ふきげん)な空
人通りもまばらな 灰色(はいいろ)の街
乾いたアスファルト ()いずる落ち葉
所を定めずに 彷徨(さまよ)っている

ぴゅーぴゅーぴゅー
木枯(こが)らしで(こご)えた 僕の心に
亡き君の笑顔(えがお)が 呼び起こされた
コートの(えり)を立てて 夜の(ちまた)
(ぬく)もりを求めて さすらい歩く

ぴゅーぴゅーぴゅー
木枯らし吹き(すさ)ぶ 夜の(ちまた)
(ぬく)もりを求めて さすらい歩く







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