瞳をとじて


 いつも何気に見過してた
 いつもの道の桜の木
 風に吹かれてざわめいて
 初めて気づく朽葉色
 夏に茂ってた緑の木々が
 秋色になり枯れていく
 そんな時季 切なくなり人恋しくなる
 そんな時 瞳をとじて君をしのべば
 優しい笑顔が 癒してくれる
 
 君と遊んだ小公園
 思いにふけって佇まう
 澄み切った空に冷たい風
 鳥のさえずりそよぐ木々
 暑く騒がしい夏は過ぎ去って
 なぜか侘しい冬隣
 そんな日の 静かな夜には気持ちが折れる
 そんな時 瞳をとじて耳を澄ませば
 君の歌声が 温めてくれる

 ※朽葉色(クチバイロ)=くすんだ赤みがかった黄色
 ※冬隣(フユドナリ)=冬の近づいた気配が感じられる晩秋









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