一度、手放した目標を改めて見つめながら自分の気持ちを確認したのは、コロナ禍で厳しい環境に追い込まれてから1年以上経ってから。
今まで経験した事が無い環境の中で多くの人や考え方に触れながら、昨年の5月頃から私は、あの時に一度手放した目標に向き合う様になった。
その目標とは…
18年前の春、長引く不況で自営のスナックがかなり暇になったので打開策として、店の壁一面に顧客や有名人の似顔絵を飾り、『にがお絵展』を開いて起死回生の策を考えた。
イベント予定日は8月下旬として、仕事の合間を縫ってお客さんの写真を見て喜ぶ顔を思い浮かべながら来る日も来る日も似顔絵を描き続けた。
230人ほど描いたある日、娘が肺気腫を患い緊急入院、懸命に看病したものの33日目の8月1日に25歳で不帰の客になった。
その日を境に、私の夢も希望もしぼんでしまい何もかもやる気が失せて、目標にしていた『にがお絵展』も中断した。
その3年後、『NHKのど自慢』出場時の横断幕やYTV『大切な家族の似顔絵大募集』に娘の似顔絵を描いたが、それ以後は描く気が起らなかった。
2020年4月からの緊急事態宣言に伴い自宅待機中の顧客に向けて『STAY HOME』HPを配信。1年以上経ち題材に窮して色々と考えを巡らせていると、ふと似顔絵がひらめいた。
しかし長い間遠ざかっていた似顔絵はコツを忘れて上手く描けず試行錯誤している時にi-Padとイラストペンを知り、これだったら写真をなぞりながら描けると思いつき手にした。
そこで当面の目標を有名人1000人描いて店に飾り、そこから顧客の似顔絵を描き『にがお絵展』を開く事にした。
その中に娘の似顔絵も紛らせて…
※不帰(ふき)の客=二度と帰らぬ人となる。
※NHKのど自慢=https://www.youtube.com/watch?v=qM6xaOYk-yI
※似顔絵館=http://www.ainet21.com/nigaoe.htm
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#慕嬢詩 #当面の目標 #チャレン爺有村 #有村正
※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。 |
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