慕嬢詩 『赤トンボ』

川辺歩けばどこからか
ほのかな香り風に乗り
秋の訪れキンモクセイ
夕陽に染まる内川の
川面を渡る風に舞う
ふわりふわふわ赤トンボ

秋の気配に誘われて
避暑の山から下りてきて
稲穂を渡り人里に
茜の空に群れて飛ぶ
夕陽を受けた透ける翅(ハネ)
きらり輝く赤トンボ

秋のきらめく公園で
虫取り網で追いかけて
仲良くなろうトンボさん
この指とまれトンボさん
幼き娘の気も知らず
すいすい泳ぐ赤トンボ

※娘が小さい頃、近くの公園でトンボやバッタを捕った経験をもとに綴りました。
※内川(ウチカワ)=自宅の横の川で季節になると観濠クルーズが運航。川沿いは遊歩道が整備され桜並木と四季折々の草花が植えられている。
※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。
#慕嬢詩 #赤トンボ #チャレン爺有村 #有村正


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