hitomi's poem
hitomiの詩 part85 形見のオルゴール


しんしんと冷える冬の夜
私はコタツに入り丸くなり
温かいカップを手に包む

君の形見のオルゴール
ネジを巻き瞼を閉じれば
愛おしい面影が心に浮かぶ

あんなことやこんなこと
優しい音色に包まれて
様々な情景が移り変わる

オルゴールに合わせてハミングすれば
君の歌声がかぶさってきて
感極まり思わず涙ぐむ

小さな箱が奏でる愛のメロディー
やがてテンポが鈍り、そして音が止む
ゼンマイが途切れるまでの3分間の心の旅

しんしんと冷える冬の夜
コーヒーの香り漂う部屋で
記憶の玉手箱に癒された

これまで何度かストを起こしたが
手入して13年間、絶えず奏で続けている
これからもずっと、癒しておくれ









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