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京アニ (19/8/1)

 子供の頃、絵を描くのが好きだった私はノートや教科書の隅にこっそりパラパラ漫画を描いたものだ。
 少しずつ変化をつけて描いた人物の絵がパラパラとページをめくる事によって、まるで生きているかの様に見えて面白かった。
 人物の他に生き物や乗り物など、どんどん対象を広げてそれらがイメージ通りに仕上がった時には得も言われぬ達成感を味わった。
 好きが高じて授業中に描いていたのを先生に見つかりノートを取り上げられたが、小学生ながらその出来栄えに先生は叱るどころか「上手いなあ」と感心された事があった。
 私が大人になりホームページを作成する様になってからは、いくつか簡単なアニメーションを作って添付した事もあった。
 パラパラ漫画と言えば、瞳が小さな時に描いて見せて驚きと共に大喜びをした顔を思い出す。
 また瞳の小学校の夏休みになると毎年、映画館へアニメ映画を見に行き一緒に感動をして、親子の絆を深める機会になった。
 それだけにアニメへの思い入れがあり、アニメ通で知られる麻生太郎副総理が首相時代にアニメや漫画、映画などを展示する『アニメ美術館』の建設を提案された時は賛同した。
 しかし、当時の野党や一部の与党議員は『巨大マンガ喫茶』と揶揄し反対をして計画がついえた経緯があった。
 海外の多くの若者が日本のアニメを見る為に日本語の勉強をしている。アニメが日本文化の発信に大きな役割を果たしているだけに『アニメ美術館』の廃案は残念に思った。
 そんな思いの中、この7月中旬に世界に誇る日本のアニメの担い手となっている京都アニメーション(京アニ)が1人の不届き者によって放火され、35人の優秀なアニメーターが命を落とした。
 また沢山の作品も焼失して芸術面での損失も多大で、その被害の大きさに深い悲しみと憤りを感じた。
 お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表し、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。負傷された皆様の一日も早いご回復を祈っていやみません。
 アニメが大好きだった瞳も、きっと天国で悲しんでいるに違いない。




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