hitomi's poetry |
想い出綴り−32 ラストシーン
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想い出綴り−34 月 | |
cici | |
9月12日は一年で一番お月さんが美しいといわれている「中秋の名月」。 中秋の名月の日が必ずしも満月になるわけではないが、今年はちょうど満月だった。 瞳が幼い頃、自宅のベランダで虫の声に耳を傾けながら十五夜お月さんを眺めて団子を食べた。 あの時は「お月さんにウサギが居てて、お餅をついてるんやで」という私の言葉を信じていた。 そして小学5年頃の夏休みに行った、六甲山の天文台の望遠鏡で見た月は「とても大きくて綺麗や」と感激した。 決して手の届かない、遠く離れた月の表面やクレーターを間近に見て、宇宙の神秘を感じたことだろう。 瞳がいなくなってからお月さんをあまり見ることが無くなったが、中秋の名月ということで夜空を見上げた。 天国の瞳も遠い昔を思い出しながら、私と同じ月を見て同じ様に「綺麗や」と感激しているのかと思うと胸が熱くなってきた。 愛する娘に先立たれるのはとても辛いことだが、お互いに離れていても心はずっと繋がっている喜びを微かに感じた。 |
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