hitomi's poetry
想い出綴り−58 バレンタインデー

cici

昨日は女性が愛の気持ちを伝える特別な日、バレンタインデー。
この時期になると各所のショップでは様々なチョコやラッピング用品が売られ、華やかな雰囲気に包まれている。
私はお客さんから贈られたチョコレートをひと粒つまんだ。
なめらかにとろけて、優しくて甘い香りが口の中に広がった。
69歳になっても味わえるなんて、義理チョコだと分かっていても嬉しいものだ。
色んな人に渡すチョコレート、そこには色んな思いがあるのだろう。
瞳は中学生の頃、バレンタインデーの前日に自宅でチョコレートを作っていた。
沢山作っていたのでほとんどが義理チョコだと思うが、本命はいたのかな?
いたとすれば素直な気持ちを、相手に伝えることが出来たのかな?
あの時は多感な年頃なので何も聞けず、複雑な思いでただ見守るだけだった。
バレンタインデーになると、チラッとその時のことを思い出す。





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