hitomi's poetry
想い出綴り−57 福笑い

cici

お正月の遊びに福笑いをした事がある。
目隠しをして、のっぺらぼうのお多福の顔に、口や鼻などの顔のパーツを並べる遊び。
目の一つが台紙からハズレたり、眉毛が髭になったり、ほっぺたに鼻をつけたり…。
簡単に遊べておもしろい。誰もが大笑いして楽しめる。
幼い瞳もチャレンジした。
まず、顔のパーツをバラバラにしてから目隠しをする。
一対の眉毛、目、耳、そして鼻と口…。
お多福の顔にバラバラになったパーツを徐々に置いていく。
私と妻は成り行きを見ながら「ふく笑い」…、では無く「ふくみ笑い」をした。
右目がおでこに付いて、左目は顔の外に置いた。ひどいズレかたで、もはや人の顔を成していない。
出来上がったヘンテコなお多福は最近、変顔で一躍有名になったキャリーパミュパミュも顔負けの変顔だ。
瞳は目隠しを取った瞬間、そのヘンテコなお多福の見て、腹を抱えて笑った。
その光景を見て私達も、新年早々大笑い。
「笑う門には福来たる」
その一年間はイイことばかりだった様に思う。





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