| 愛netコミュニティ・雑学集 |
| (天気:weather) |
| (1)天気予報の的中率 「全国一般風ノ向キハ定リナシ。天気ハ変リ易シ。但シ雨天勝チ」。これが、日本初の天気予報。明治17年(1884)6月1日午前6時、東京気象台(現在の気象庁)が発表しました。といっても、交番や駅、各地方の気象台と測候所に張り出されるだけ。東京気象台は天気予報を各新聞社に売り込みますが、興味を示したのはただひとり、福沢諭吉だけでした。彼の経営する「時事新報」は、いち早く予報記事を採りあげ、普及に大きな役割を果たしました。 東京気象台は、予報の的中率を%で発表していました。それを見ると、最初の1年間で71%の的中率。完全な予報式が作られ、コンピューターにかけて予報する現在でさえ75%前後ですから、かなりの確率でした。昔も今も天気予報は当たらないといわれ、気象台職員が毒キノコを食べて“当たった”ことが、皮肉まじりに新聞記事になるほど。的中率の採点はずっと続けられましたが、昭和37年に中止になりました。「曇り時々晴れ」のように、なんとか平均点をとろうとする予報分が多くなった為でした。 |