愛netコミュニティ・雑学集
(乗り物)
(1)エレベーターの秘密
 エレベーターが、もし、突然切れてしまったら、一体どうなるのでしょう?日本昇降機安全センターの話では「エレベー
ターのワイヤーは、最大積載量プラス、カゴ室(人が乗る箱の部分)の重量より、更に10倍の重さを支えられる設計になっているので、切れる事はまずない」とか。
 しかし、どんなに頑丈なワイヤーとはいえ所詮は金属。使えば使うほどすり減っていくはず。「万が一、切れたとしても、カゴ室が規定のスピードを40%以上超えて降り始めると、自動的にブレーキがかかる装置がついているので2〜3mも降りないうちに止まります」しかし、そのブレーキ装置がもし故障でもしたら…「カゴ室の底にクッションが付いていますから大丈夫。住宅用の速度の遅いエレベーターにはバネ状のもの、高層ビル用の早いエレベーターには油圧式のクッションが装備されている」とか。
(2)日本最初のエレベーター
 エレベーターの起源は、なんとギリシアの科学者アルキメデスが紀元前236年に作った、巻銅式の荷上げ装置とされています。
 日本のエレベーターの第1号は1875年、王子製紙十条工場に設置された水圧式エレベーターです。電動式では1890年に東京・浅草に開場した凌雲閣りょううんかくにつけられたものです。そのほかエレベーターのなんでも第1号はというと…。
 国産第1号は大阪・千日前の楽天地に1913年。事務所は1896年に日本銀行本店。デパートは日本橋・白木屋(現在の東急百貨店日本橋店)で1911年。ホテルは帝国ホテルで1925年。船は日本郵船の鎌倉丸で1930年のことです。
(3)潜水艦はいつ作られた?
 潜水艦の原理は1578年にイギリス人のウイリアム・ボールンがロンドンで出版した「発明」という本に紹介されています。海水の出入りで浮力を調節する原理は今日も同じですが、ただその場で浮き沈みするだけで、前に進んだりは出来ませんでした。
 実際に潜水して航海した最初の潜水艦はオランダの理学者、コルネリアス・ドレーベルが1620年に作りました。ロンドンのテムズ川をウエストミンスターからグリンウィッチまで、水面スレスレで航行に成功したのです。
 自由に浮沈、航行できる潜水艦は今から200年程前、アメリカのエール大学生ダビット・ブッシュネルが製作。亀の甲羅を2枚張り合わせたような形をしていた為、“タートル(カメ)”と名付けられた一人乗りのこの艦は、アメリカ独立戦争の折、イギリスの戦艦に時限爆弾を仕掛けようとしましたが、失敗に終わったという記録が残されています。