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(食前酒の愉しみ)
食前酒のたのしみ
食事を美味しくいただくために食欲を増進させる食前酒を飲
む。今ではかなり一般化しているこの食卓の知恵も、始まり
はあまり古いことではありません。
食前酒すなわち“アペリティフ”は“食堂を開く”という意味か
ら出ていますが、フランスでは19世紀初め頃からそろそろこ
の習慣が根を下ろし始めていたようです。
イギリスで、アペリティフが広まるのはずっと後のことになり
ます。最初のうちは、白ワインをベースに様々な植物の香味
成分を加えたベルモットが代表的なアペリティフでした。
次第に、スピリッツにニガヨモギの香味を加えたアブサンや
苦味の強いビターなどが飲まれるようになります。多分これ
らの成分に食欲増進や健胃効果などを求めたのでしょう。
近年ではマテニー、アニゼット、キール、ドライシェリー、ビー
ルなど様々なジャンルのお酒が食前酒として飲まれていま
す。後に続く素晴らしい食事への期待をふくらませる役割を
果たす食前酒。一度おぼえたらやめられない楽しみといる
でしょう。
アペリティフ。陽気に飲みたい食前酒
アペリティフというのは、食前酒、食事をおいしくするため
の、いわば食欲増進剤ですから、まあ、好きなものを飲め
ばいいわけです。といっても、酔う目的で飲むわけではあ
りませんので、少量でノドをうるおし胃腸を活気づけるもの
がいいでしょう。
例えば、“キール・ロワイヤル”。カクテルの“キール”は、
辛口白ワインを使ったものですが、これをシャンパンに代
えるとキール・ロワイヤルとなります。フランスの最高級レ
ストランで流行したといいますから、本格派フランス料理
にはピッタリです。爽やかなところでは、ウイスキーを南フ
ランスの天然の炭酸水ペリエで割ったウイスキー・ペリエ
はニューヨークで流行しました。ヤングが喜びそうなアペリ
ティフです。
ちょっと強いところでは、スクリュー・ドライバー。ウオッカの
代わりにジンを使うと、オレンジ・ブロッサムになります。
アペリティフは、いわば食事の前奏曲。フランクな気分で
お選びください。
ウイスキー・ペリエ
ウイスキー…45ml、ペリエ…適量
氷を入れたタンブラーにウイスキーを注
ぎ、
よく冷やしたペリエを満たし、ごく軽く
ステアする。
キール・ロワイヤル
ランソンシャンパン(又はスパークリング
ワイン)…4/5、クレーム・ド・カシス…1/5
フルート型のシャンパングラスかワイ
ングラスによく冷やしたシャンパンを注ぎ、
クレーム・ド・カシスを加え、軽くステアす
る。
スクリュー・ドライバー(ウオッカ・オレンジ)
ウオッカ…30〜45ml、オレンジ・ジュー
ス…適量
氷2〜3個入れたグラスにウオッカを注
ぎ、冷やしたオレンジ・ジュース2〜3倍で
満たし、軽くステアし、オレンジ・スライスを
飾る。
カンパリ・オレンジ
カンパリ…5ml、オレンジ・ジュース…適量
●氷を入れたグラスにカンパリを注ぎ、冷
やしたジュースで満たし、軽くステアす、オ
レンジを飾る。
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