愛netコミュニティ・雑学集
(自然:nature)
(1)十五夜は本当に満月?
太陽・月・地球が一直線に並ぶと月の地球側には太陽の光が全く当たらないので、月は地球から見えません。この時の状態を朔さくまたは新月といいます。また、太陽・地球・月の順で一直線に並ぶと、月の地球側には太陽の光がいっぱいに当たるので、月はまん丸に見えます。この時が、望ぼうで満月といいます。
太陽暦では、この朔から朔まで、あるいは望から望までの時間を1ヶ月としています。これを朔望月さくぼうげつといいます。その時間は、29日12時間44分2.82秒です。つまり、ぴったり30日ではないので、前月の15日にちょうど満月だとしても、翌月の15日にもぴったり満月になるとは限りません。1日前の14日に満月になる事もあるのです。
(2)地球は太陽の中心を回ってる?
地球は、太陽の周りを回っています。太陽はその位置を変えませんから、私たちは、地球は当然の事として太陽の中心の周りを回っていると考えています。ところが、そうではないのです。左図のように、ハンマーの柄の端にしっかりヒモを縛りつけ、ヒモの端を手に持って、ハンマーが水平面内で勢いよく円を描くように回転させてみて下さい。回すのに少しコツがいるかもしれませんが、何とかうまくいくはずです。こうすると、ハンマーは、柄を水平面に近づけるようにしながら回転しますが、その際、ハンマーの重心が回転の軸に一致するように運動を続けます。このように、物体が回転する時は、必ず回転の中心に重心がきます。地球の場合も同じです。太陽の質量は巨大で、地球の約33万倍もありますから、地球と太陽との共通重心は、太陽の内部にあります。地球はそこを中心に回っているのであって、太陽の中心の周りを回っているわけではありません。