愛netコミュニティ・雑学集
(芸術)
(1)『モナリザ』につけた最初の名前は?
『モナリザ』といえば、だれもが天才レオナルド・ダ・ビンチが描いた名画『モナリザ』を思い浮かべる。かすかに微笑している目元と口元。『モナリザ』の微笑みは、微笑の典型であり、歌のタイトルになったり、形容詞として使われる事もある。
レオナルド・ダ・ビンチは、この名画『モナリザ』を、かたわらで音楽を伴奏させながら、四年間かかって描いたといわれる。だが、ダ・ビンチはこの名画に『モナリザ』という名前をつけなかった。
これは『モナリザ』に限った事ではない。同じダ・ビンチの描いた『最後の晩餐』も、ダ・ビンチ自身で題名をつけた事はなかった。画家が自分の作品に題名をつけたり、サインをしたりする習慣は、ルネサンス時代にはなかったからです。画家のサインが一般化したのは、16世紀にドイツの画家デューラー
が作品にサインしてからで、題名をつけるようになったのは、更にのちである。
ちなみに、『モナリザ』という題名が定着したのは、16世紀後半にイタリアの美術史家バザーリが、この絵のモデルを“リザ・ジョコンダ”と書いて以来の事である。