あんな話こんな話・笑い話

★誰をだますの
 もも子は素敵なセーターを買った。家に帰ってみる
と、いやになったので、また店に持っていった。
 そして、売り場の女の子にこういった。
「あなたは、このセーターが純毛だって云ったけど、
品質表示のラベルをみたら、木綿ってあるじゃない、
ういうこと」
「もちろん、虫をだますためです」
        

★痛み止め
「先生、背中が痛むんですが」
「そうですか。では、この薬をお渡ししておきますか
ら、痛みが起きる30分前に一粒ずつお飲み下さい」
★信じることは強いことです
 精神病院で、自分はナポレオンだと信じている患
者がいた。ある時、医師が聞いた。
「なぜ、君は自分がナポレオンだと主張するんだ」
「神様が、お前はナポレオンだと云った」
 すると、そばにいたもう一人の患者が、
「俺は、そんなことを云ったおぼえはない」

★売り物ではありません
 店員が、お客様に向かって
「左様ですな。ここ数日間はちょっと来そうもありませ
んです」
と云ってるのをチラリと小耳に挟んだ店の主人が、あ
わててとびだしてきた。
「奥様、手前どもの蔵には、きっとございますと思いま
す。ちょっとお待ちくださいませ」
と、店員を蔭へ呼んで
「駄目じゃないか。お客様のご注文はお断りする事は
一切なりません」
 店員はベソを書いて、
「だって旦那、そりゃ無理でしょう。お客様は“雨がちっ
ともないね”とおっしゃったのです」
★幕間
 芝居見物に来ていたお婆さんが、第一幕が終わ
ったところで、帰り支度を始めた。
「終わりまでご覧にならないのですか?」
 するとお婆さんは悲しそうに微笑んで、プログラム
を指して、
「終わりまでいたいんですが、ほら第二幕は第一幕
より1週間後と書いてあるでしょ。そんなに長く、待っ
ておられないんです」
         
★ご馳走を
 アフリカの奥地を視察中のさる国の政治家が、人
食い人種に捕まった。
「お前の職業は何だ」と、酋長が聞いた。
「政治家だ」
「そいつはすごい!」
酋長は、にたっと笑って喜んだ。
「俺は一生に一度でいいから、二枚舌のシチューを
食べてみたかったんだ」
★本物です
 サーカス団長のところへ、一人の
男がやってきた。
「僕は、鳥の真似ができるんです。
雇ってくれませんか」
「たいした芸ではないな。そんな出し
物は古くてな」
「じゃ、いいですよ」
と、男は言うなり、窓の外へパタパタ
と飛んでいってしまった。
★スペシャルメニュー
 さる食人種国の首長が初めて海外旅行をする事に
なった。客船に乗り込んだ首長は、さっそく食堂に下
りていってテーブルについた。
「いらっしゃいませ」
給仕が近づいてきた。
「お食事でいらっしゃいますか。メニューをお持ちいた
しましょうか」
「いや、メニューはいらん。乗船名簿を持って来たま
え」
★のんびり屋
「何をしてるんだい」
「トンネルを掘ってるんです」と、人夫。
「どこまで掘るの」
「この川の向こうまでね」
「どのくらい、かかるの」
「さあ、三、四年はかかるでしょ」
「そうか、じゃあ待ってられないな。タクシーを拾うと
するか」

   

★悲観論者
 今から2000年後には南極の氷が全部溶けて、都
市という都市はすべて水中の没すると言っているの
を聞いて、今からそれを苦にしている男の事。
★毛はえ薬
 ある日、薬局で毛はえ薬を買った男が、10日ほどた
つと、怒鳴り込んできた。
「ここで買ったこの薬、毛が生えずにこんなコブが頭に
できたぞ」
 その瓶を、手にとってみた薬局の主人はびっくりし
て、叫んだ。
「大変だ。旦那、これはえらい間違いをしました。これ
は女性のバスト成長剤だ」
       

★出稼ぎ
「息子がしこたまもうけてくるといって出かけてから、も
う十年になるな」
「少しは値打ちのある人間になれたでしょうかね」
「詳しくは分からんが、この前の新聞には息子に十万
ドルの懸賞金がかかっとるとか書いてあったな」
★逃げ道はここ
 二人の空き巣、仕事中にパトカーのサイレンが聞こえた。
「窓から出るんだ、早く!」
「窓からって、ここは13階だぜ」
「バカ、縁起をかついでいる場合か!」

★大切なのは―
 ある男が犬を買った。
新しい飼い主「この犬は小さい子供が好きですか」
元の飼い主「とても好きですよ。でも、ドッグフードを買って
やった方がいいですよ。その方が安上がりですからね」

★もう要らない
「タバコ持ってるか」
「ほらよ。とっときな」
「すまん。マッチはないか」
「この銀製ライターをやるよ」
「…おい、一体、どうしたんだ」
「肺がんにかかったんだ…」
・・・
★賢い馬
「先生、私は馬になったんです。それも算数のでき
る賢い馬なんです。」
 神経科を訪れた男が医師に言った。医師も驚い
たふうに聞いた。
「ほう、それは珍しいケースですな。で、」その馬に
なったというのは、何日ぐらい前の事ですか」
 すると男は、椅子から立ち上がり、床に四つんば
いになって後ろ足で床を蹴った。
「コツコツコツ」
★効果はテキメン
 物知りの所へ、教えを乞いに男がやって来た。
「夜、目が見えるようになりたいのです」
「それは簡単な事です。ふくろうの目を黒焼きにして
目に塗りなさい」
 男は、その通りにした。夜中、外に出てみると、500
m先までみえた。喜んで一晩中歩き回り、夜が明け
ると、男は立ち止まった。何も見えなくなっていた。
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