子供はこども−1 | |||
★イチゴ 徹が垣根ごしにのぞくと、隣家 ![]() の主人が、こやしを運んでいた。 徹「そのこやしをどうするの?」 隣家の主人「イチゴの上にかけるのさ」 徹はぎょっとした。 徹「ぼくたちは、ミルクをかけるんだけどなあ」 ★大事にしています 旦那が柳の苗をさして、子供に番をさせた。 十日ほどたって、一本も苗が盗まれなかった ので、旦那は喜んで、 「お前が気をつけて番をしてくれていたお陰だ。 いや、ありがとう」 すると子供は、 「はい、それはもう。毎晩抜いて、家の中に しまっておきましたから」 ★おとなになったら 子供「現金輸送車の運転手にな ![]() るんだ」 大人「どうして」 子供「いい仕事だよ。変わった人 にも会えるしね。銀行強盗とか。 それに、すごく儲かるよ」 大人「へえ、そんなに儲かるの」 子供「だって、欲しいだけ後ろか らとればいいんだもん」 |
★広告依頼者 広告担当者「何の広告を出すんだね」 子ども「ぼくの妹を売りたいんだ」 広告担当者「それはまた。で、いったいいくらで売る つもりかね」 子ども「うん…。弟を買うのにいくらいる?ぼく、妹に あきたから、弟に替えたいんだ」 ★魔法の品 子供たちが遊んでいて、お金を拾った。 ![]() みんなは、このお金で何を買おうかと 相談したが、なかなかまとまらなかっ た。一人が、 「そうだ、これでタンポンを買おうよ」 「そんなもの、どうするんだい」 「よくわからないけで、テレビで言っていたじゃないか。 タンポンをすれば、バイクにも乗れるし、ボートもこげる。 プールで泳いだって平気だって」 ★兄弟 ![]() 三角だと油揚。 四角だと豆腐。 まん丸だと雁もどき。 ★おなかいた 子「あっ、おなかがいたい」 母「どうしたの。お医者さんに診てもらいましょう」 子「ダメだよ。お菓子を食べると直るんだい」 |
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★資格はあります 母「あの子を将来、政治家にしたいと思うんだけど どうかしら」 父「ああ、いいだろう。あいつは人一倍立派な事を 喋るけど、それを実行するつもりは全然ない子供 だからな」 ★調子を合わせる ある晩、祖母が孫娘におやすみの挨拶をすると、 「ママとパパはとっても偉い方たちのおもてなしを してるのね」 「その通りよ。どうして分かったの」 「だって、ママがパパの言う冗談を一から十まで 声を立てて笑ってるんだもの」 ★おいしかった? ![]() 大きな人慣れした犬が、小さな男 の子の手や顔をなめたら、その子 は大声で泣きだした。 「どうしたの、坊や、かまれたの」 「違うよ。犬がね、僕の味見をした んだよう」 |
★服は着たまま 母「寝るときは、服をぬぎなさい」 子「どうせ朝になったら、また着なくちゃならんもん」 ★耐寒テスト おばさん「ひろくん、大きくなったら、何になるの?」 ひろし「北極の探検隊員だよ。おばちゃん、僕に 500円 くれない」 おばさん「まあ、それで何をするの」 ひろし「うん、僕、アイスクリームを五つ買うの。 どのくらいの寒さに耐えられるか試してみるの」 ★しゃべる前に ある寒い朝、子供たちは騒いでいた。 ママはストーブの横で、子供たちに 説教をたれた。 「偉い人は喋る前に考えるものです。 大切なことをいう前に五十まで、もっ ![]() と大切なことなら百まで数えなさい」 子供たちの様子がおかしい。唇が 動き、突然、声を合わせて叫んだ。 「…九九、百、ママ、スカートの裾が 燃えてるよ!」 |
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★顔 赤ん坊の顔はみんな似ている。大きくなって、それぞれ 個性のある顔になる。しかし、七十歳を過ぎると、また しだいに似てくる。 ★ワシントン 「お前のような息子をもって恥ずかしいよ。ワシントン はお前の年には、検査官になって仕事に励んでいた そうだよ」 「それでワシントンはお父さんの年には何になったの」 「…、うん…。大統領になっていた」 |
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★心配ないよ 父親が成績の悪い子供に、「どうして、お前はいつも 1か、2なんだね」 子供は、けろっとして答えた。 「だって父さん。一番だってビリだって、先生は同じ事 を教えるんだヨ。心配ないヨ。」 ★骸骨がいこつナンバー 子供たちが博物館の骸骨の前で、 「ねえ、この骸骨にはRV7359って番号がついているよ。 どういう意味だろ」 「ばかだなあ」と、1人が言った。 「決まってるだろ、この人をひいた自動車のナンバー じゃないか」 |
★中は空っぽですか 浅蒸駅には体重計がおいて ![]() いう紳士がその上に乗り、 目方を計っていたが、 あいにく壊れていて、メモ リが“0”を指した。 男の子二人がそれを見 ていて、目を白黒させて 云った。 「おい見ろよ。あいつ、中 は空っぽだよ」 |
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★条件はかなっています 「貸室あり。但し子供のある方、お断り」という札をかけ ておいたのに、小さな男の子を連れた婦人が部屋を借 りにきた。 「子供のある方はお断りって書いてあったでしょ」と管理 人がいうと、婦人の連れている男の子が、 「ボクには子供はいないよ。母さんがいるだけさ」 ★大人になったら 「大人になったら、何になりたい」 「いやだよ。大人にはなりたくないんだ」 「それは変わってるね、どうして?」 「毎月請求書がきて、月末が大変だから…」 |
★どんなエサ A「魚って、すぐに大きくなるのかな」 B「うん、ボクの父さんの釣った魚は成長が早いよ」 A「どんなエサをやっているんだい」 B「あのね、人に話すたびに5cmずつ大きくなって いくんだ」 ★リンゴの誘惑 小さな男の子が、女の子に 「ねえ、アダムとイブごっこをしようよ」 「どんな遊びなの?」 「君が持ってるそのリンゴをボクにすすめるんだよ。する と、ボクはその誘惑に負けて食べちゃうんだ」 |