4/3:今季4勝オール逆転勝ち:阪神が開幕から、横浜、広島と2カード連続で勝ち越した。今季の4勝はすべて逆転勝ち。今シーズン6試合を終えて、1
イニング に4点以上をとったのは3試合(内訳は3月29日対横浜戦の3回、4月1日対広島戦の7、9回)、4回目。29日は横浜先発ドミンゴから4点を奪い攻略。1日は、1点を追う7回に5長短打を浴びせて逆転、1度は引っ繰り返されたが、9回に再び4長短打で打ち勝った。いずれも効果的なビッグイニングで、集中打が勝利につながった。今季のセ・リーグで1イニング4点以上とった回数を出すと、阪神4回、巨人2回、中日2回、ヤクルト1回、広島0回、横浜0回で阪神が最多。昨年の阪神は、1イニング4点以上が23回しかなかった。ちなみに優勝した巨人は38回。
4/5:阪神開幕8試合で50点記録:阪神が16安打、12点の猛攻で3連勝。昨年も8試合消化時は首位(7勝1敗)の阪神だが、昨年と成績を比較すると、得点02年27→03年50、失点02年12→03年29、打率02年・277→03年・306、防御率02年1・48→03年3・28。得点が昨年より23点も多く、早くも50点。阪神が開幕8試合で50点を記録したのは、優勝した85年(62点)以来だ。昨年は投手力だったが、今年は打力で首位に立っている。
4/10:桧山1000試合出場:10日の中日3回戦(甲子園)に先発出場して達成。プロ野球384人目。初出場は、92年5月30日の巨人11回戦(甲子園)で記録している。
4/10:昨年の井川、対中日0勝3敗:井川にとって中日は鬼門だ。昨年14勝を挙げたが、セ5球団の対戦成績は巨人5勝3敗、ヤクルト3勝1敗、横浜4勝1敗、広島2勝1敗、中日0勝3敗。一昨年は1勝1敗で勝ち星を挙げているものの、白星はこれだけだ。井川の通算26勝の内訳は巨9、横8、広5、ヤ3、中1。
4/11:阪神の対巨人「初対戦カード」成績:昨年の2勝0敗に続き、今年は2勝1分けと2年連続で「開幕カード」に黒星がつかなかった。85年から19年間の記録を見ると、シーズン最初のカードで負けがないのは今年で4度目。ちなみに優勝した85年は3勝0敗。その年は年間でも13勝12敗1分けと勝ち越している。それ以来、巨人戦の勝ち越しはないが、今年は19年ぶりの巨人戦勝ち越しなるか
4/11:アリアス通算100本塁打:11日の巨人1回戦(東京ドーム)の9回、ベイリーから今季4号を放って達成。プロ野球226人目。初本塁打は、オリックス時代の00年4月9日の西武3回戦(西武ドーム)で谷中から記録している。
4/12:今季1イニング最多得点:阪神が3回に8安打の猛攻で一挙8点を奪った。これはセ・パをあわせて今季1 イニング の最多得点。阪神の今季最多は5点で、3試合で記録している。昨年は、4月26日のヤクルト戦(甲子園)2回の9点が最高。アリアスの満塁弾を含む6安打、打者12人の攻撃だった。次に多いのが7点で4試合で記録。5月3日の広島戦(広島)では4、7回にともに6点を入れ、1試合で2度のビッグイニングを記録した。
4/13:15戦中11戦で2ケタ安打:阪神打線が放った17安打は、5日のヤクルト戦(大阪ドーム)の16安打を上回る今季最多。今季はこのゲームで15試合を消化したが、2ケタ安打は11回目。昨年の15試合消化時点の4回を大きく上回る。打率も今季が2割9分4厘で、昨年の2割5分6厘を上回るとともに、現時点でセ・リーグNO・1に踊り出た。打力のアップが明らかに数字に表れている。
4/17:阪神の今季の1点差ゲーム:阪神は終盤に追い上げられ、辛くも1点差で逃げ切った。今季の1点差ゲームはここまで4ゲームあり、戦歴は2勝2敗。そのうち3ゲームがヤクルト戦で、これで阪神は2勝1敗と勝ち越した。ちなみに昨年の1点差ゲームは21勝23敗だが、対ヤクルト戦限定では2勝9敗と大きく負け越した。優勝を狙う阪神にとって、ヤクルトとの1点差ゲームを制することが大きなポイントとなりそうだ。
4/18:サヨナラ本塁打、阪神球団史上84本目:阪神が今季初のサヨナラ勝ちを収めた。桧山のサヨナラ本塁打は、プロ入り初めて。阪神のサヨナラ本塁打は、阪神球団史上これが84本目。平成になってからは22本目。ちなみに星野阪神1年目の昨シーズンは、サヨナラ勝ちが9試合あった。このうち、サヨナラ本塁打で決まったのは3試合で、4月10日対広島戦(甲子園)の今岡、7月24日対巨人戦(同)の浜中、9月22日対広島戦(同)で片岡が記録している。
4/19:虎助っ投初の4戦4勝:ムーアが開幕から4連勝。阪神の外国人投手で無傷の4連勝は83年オルセン以来だが、オルセンは途中に勝敗なしを挟んでのもの。開幕から4戦4勝の外国人投手は球団史上初めてだ。打つ方は1安打、1得点。これで今季の打撃成績は13打数6安打の打率4割6分2厘で4得点。昨年、セ・リーグの投手でシーズン4得点以上は吉見(横浜)7点、ムーア(阪神)6点、桑田(巨人)4点の3人だけ。投手が得点する機会は少ないはずなのに、今年のムーアは4試合で4得点と、投げて打って走っての大活躍。
昨季のムーアは、27試合に登板(10勝11敗)、13試合で安打を放った。4月6日のヤクルト戦と、8月14日の横浜戦では、3安打猛打賞を記録。5月31日のヤクルト戦では3打点と、野手並みの貢献度を見せた。ムーアに安打が出た試合のチームの勝敗を見ると、9勝4敗と大きく勝ち越し。ムーア自身の勝敗結果を見ても、自身が打った試合は8勝3敗と、安打を白星に結びつけている。
4/20:浜中の1試合2本塁打:浜中の1試合2本塁打は3度目。昨年8月1日の横浜戦(甲子園)、今年4月5日のヤクルト戦(大阪ドーム)で記録している。ただ2打席連続本塁打は、初めての記録。昨年の横浜戦も今年のヤクルト戦も第1、第3打席での本塁打で、両試合とも第2打席では二塁打を放った。また浜中が2本塁打を放った試合は、3試合ともチームは勝っている。
4/22:浜中2本目の満塁弾:浜中が昨年8月7日の広島戦(広島)で小林から放って以来自身2本目の満塁本塁打を放った。今季満塁での浜中は右安、中犠、右犠、左2、三振、左本と4打数3安打、2犠飛の打率7割5分で10打点。
4/27:昨年の4月26日にも9点劇:阪神が8回に大量9点を奪った。実はちょうど1年前の02年4月26日にも甲子園で1イニング9点を記録している。ヤクルト戦の2回、アリアスの満塁ホームランなどを含め、6安打12人攻撃で9点。試合は11対6で快勝。それ以前で1イニングで9点以上取ったのは、97年8月2日の巨人戦で、やはり8回に10点取っている。また、6点差以上の逆転勝ちは、昨年9月22日の広島戦で8回表終了時3―9の試合を8回裏に2点、9回裏に5点を挙げてサヨナラ勝ちして以来。阪神の逆転勝ちはリーグ最多の10度目
4/29:片岡通算150本塁打:片岡が、最高の舞台で記念弾を放った。1点リードの2回。桑田の投じた138キロの直球をジャストミート。プロ通算150号となる3号ソロを、右中間に叩き込んだ。
5/1:G戦4試合連続逆転勝利は史上初:阪神が巨人戦無傷の5連勝。このカードは3回戦から4試合続けて逆転。巨人戦で4試合連続逆転勝ちは球団史上初めてだ。
5/4:データ「甲子園で強い!9勝3敗」:昨季の阪神は、本拠地甲子園で30勝31敗1分けと負け越したが、今年は9勝3敗。阪神の球場別打率を昨年と比較すると
[昨年は甲子園・246、その他・258。今年は甲子園・290、その他・286
]。昨年は甲子園で打率2割4分6厘と打てずに負け越した阪神だが、今年は甲子園の打率が2割9分。昨年は甲子園での逆転勝ちが11度しかなかったのに、本拠地でよく打つ今年は、甲子園9勝のうち8勝が逆転勝ちだ。
5/4:ハッピーサタデー!虎負けなし:今季の阪神は土曜日で負けがない。開幕2戦目の3月29日対横浜戦(横浜)で伊良部が7年ぶり日本球界復帰登板を白星で飾って以降6戦全勝だ。内訳は伊良部が2勝、ムーアが3勝、伊代野が1勝。六甲おろしを歌いたいファンは、土曜日を狙って観戦すれば歌える確率はかなり高い。
5/6:井川が鬼門・ナゴヤDで初勝利:井川が01年6月14日以来2年ぶりに中日戦で白星を挙げた。中日とは相性が悪く、自身のこのカードの連敗を6で止めた。これまでナゴヤドームでの井川は7試合に登板して0勝4敗。セ・リーグ本拠地6球場の中で、唯一白星のなかった鬼門でようやく初勝利をマークした。
5/9:浜中、片岡、アリアス、3者連続本塁打:阪神の3連発は85年4月17日巨人戦・バース、掛布、岡田によるバックスクリーン3連発以来の快挙だ。85年はリーグ制覇、日本一まで突っ走った。バックスクリーン3連発は猛虎打線の象徴として語り継がれてきた。18年の歳月をへて、歴史的シーンを再現。
『阪神では76年9月19日の対広島戦(甲子園)の6回に1番中村勝、2番掛布、3番ラインバック、4番田淵の4連発が最高。4者連続は阪神を含めて50年の大洋(大沢清、藤井勇、平山菊二、門前真佐人)、83年の西武(立花義家、スティーブ、田淵幸一、大田卓司)、86年のヤクルト(若松勉、レオン、ブロハード、広沢克巳)の4度ある。プロ野球記録は71年5月3日に東映が対ロッテ戦(東京)で記録した5者連続本塁打(作道烝、大下剛史、大橋穣、張本勲、大杉勝男)』。
5/10:土曜日ゲームは負け知らず7勝目:阪神は今季、土曜日のゲームは一度も負けておらず、ここまで7勝。中には4月26日の広島戦(甲子園)のように、6点差を8回裏の9得点で一気に逆転した奇跡的な勝利もある。7勝の内訳はムーア3勝、伊良部2勝、伊代田1勝、そしてこの日の下柳1勝。伊代田以外は先発投手に勝ち星が付いている。
5/11:横浜戦8連勝は3度目:阪神が12点の猛攻で横浜戦8連勝。阪神の横浜戦8連勝は54年7〜14回戦、97年4〜11回戦に次いで3度目のタイ記録だ。昨年10度だった2ケタ得点試合が今年はもう7度目。
5/13:5月中に2位に“5差”は球団初:阪神が4連勝で2位巨人とは5ゲーム差。2リーグ制後、阪神が2位に5ゲーム差以上つけたのは56、62、74、85年に次いで18年ぶり5度目になるが、5月中に2位に5ゲーム差つけたのは初めてだ。貯金は今季最多の12。これは昨年6月6日の対広島戦(大阪ドーム)以来で、星野阪神では最多タイとなる。4連勝は今季3度目。最高は4月17日から5連勝。さらに5回には一挙6点のビッグイニングを記録したが、これで1イニングで5点以上挙げたのは9試合10イニング目。最多は4月26日の広島戦(甲子園)の9点
5/17:ムーア驚異の得点圏打率「.625」:ムーアが自ら決勝打を放って開幕から7連勝。外国人投手の無傷7連勝は64年バッキー(阪神)9連勝、88年郭(西武)10連勝、94年郭(西武)9連勝、01年ラジオ(ダイエー)7連勝に次ぎ4人、5度目になる。今季のムーアは打率4割3分5厘で、走者を得点圏に置いた場面では8打数5安打、打率6割2分5厘だ。1―0試合で投手が決勝打を放ったのは、90年4月28日中山(大洋)が阪神戦で記録(中犠)して以来、13年ぶり。
※ムーアの打率
5/18:貯金、今季最多の13:阪神が巨人に逆転勝ちし、これで27勝14敗1分けで貯金を今季最多の13とした。阪神が貯金を13とするのは1985年以来18年ぶり。この年は8月2日の巨人戦(甲子園)に5―2で勝ち、42勝29敗4分けで貯金13となった。ちなみにこの日の勝ち投手は池田、中西がセーブを挙げた。85年は最終的に74勝49敗7分け、貯金25でリーグ優勝を果した。昨年は貯金12までいったが、その後故障者続出で急降下した。
5/18:上原を攻略し、今季18度目の逆転:阪神打線が上原を攻略した。過去、上原は対阪神戦に22度先発。通算11勝7敗だが、阪神側にすれば99年5月〜01年6月まで10連敗の悪夢もあった。ただ昨年は1勝しか許しておらず、苦手意識も解消。最近10試合の登板に限れば上原の1勝5敗。つまり阪神打線がカモにしている状態だ。上原は昨年から敵地球場で12勝2敗だったが、2度の黒星はともに甲子園で迎え撃った阪神が土をつけている。また巨人戦の3カード連続勝ち越しは99年4〜5月以来4年ぶり。これでチーム27勝中、3分の2の18勝が逆転勝利。
5/23:球団初の両リーグ30勝一番乗り:阪神が45試合目で両リーグ30勝一番乗り。セ・リーグで阪神の30勝一番乗りは過去5度(64、73、74、92、99年)あったが、両リーグ一番は球団史上初。45試合目までの30勝は、1リーグ時代の37年春(39試合目=30勝8敗1分)37年秋(36試合目=30勝6敗)47年(43試合目=30勝12敗1分)に次いでチーム史上56年ぶり4度目のスピード到達。2リーグ制後は52年の46試合目(30勝15敗1分)を1試合上回るチーム最速となった。昨年は、開幕から49試合目の6月1日ヤクルト戦(千葉マリン)で30勝に到達している。
5/25:赤星、打率チームトップ3割5分2厘:この日の4安打で打率3割5分2厘とし、チームトップに躍り出た赤星だが、実は“ツバメ料理”を最も得意としている。対ヤクルト戦は打率4割7分7厘。以下成績がいいのは対横浜戦の同4割5分2厘、対中日戦の同2割9分4厘、対広島戦の同2割8分6厘。最も苦手なのが対巨人の同2割2分9厘。出塁率もヤクルト戦は5割1分1厘で2回に1度以上は塁に出ている計算だ。
5/28:阪神が横浜戦10連勝:阪神の同一カード10連勝以上は、39年名古屋戦(10)、40年南海戦(11)、40年ライオン戦(11)、66年広島戦(12)、81年広島戦(12)に次いで6度目。
これで5月は16勝5敗となったが、阪神の月間16勝は72年5月に17勝(6敗)して以来、31年ぶり。
今季は甲子園で17勝5敗と強く、5月17日巨人戦から現在7連勝中。甲子園7連勝は95年5月20日〜6月13日に記録して以来になる。過去最高は9連勝。
5/29:56年ぶり8差…V確率97%:阪神は2位巨人と今季最大の8ゲーム差。前回優勝した85年は2位との最大差が7・5ゲームで、阪神が2位に8ゲーム差以上つけたのは1リーグ時代の47年(最大12・5差)以来、56年ぶり。2リーグ制後では初めてだ。過去、セ・リーグで2位に8ゲーム差以上つけた首位は31チームあり、優勝を逃したのは96年広島だけでV確率は97%。なお、阪神の月間17勝以上は72年5月(17勝)以来、31年ぶり4度目。甲子園8連勝は86年6〜7月(9連勝)以来になる
5/31:金本が通算250本塁打を達成:5月31日の巨人11回戦(東京ドーム)の9回、木村から今季6号を放って達成。プロ野球45人目。初本塁打は、広島時代の93年9月4日の横浜21回戦(北九州)で三浦から記録している。
5/31:阪神1イニング11点は7年ぶり:阪神が9回に11点を挙げて今季23度目の逆転勝ち。阪神の1イニング11点は、96年8月9日横浜戦の延長12回にマークして以来、7年ぶり。1イニングの最多得点記録は13点(69年阪神など過去4度)だが、「9回」の得点としては、76年7月25日近鉄が南海戦、84年8月9日阪神がヤクルト戦、86年6月3日広島が大洋戦で記録したのに次いで4度目の最多得点だ。また、巨人戦で1イニングに11点は、60年4月9日国鉄が8回に記録して以来、43年ぶり2度目になる。これで5月の阪神は18勝6敗。阪神の月間18勝以上は、64年8月(19勝)68年8月(19勝)に次いで3度目。
6/5:60試合未満で貯金20…13チーム中12チームが優勝:阪神の貯金20は前回優勝した85年(最大25)以来だが、85年の20到達は9月12日の105試合目(60勝40敗5分け)。阪神にとって55試合目の貯金20は1リーグ時代の47年の47試合目以来のスピードで、2リーグ制後では76年の70試合目を抜く最速到達だ。過去、セ・リーグで60試合未満で貯金20を記録したのは13チームあって50年中日を除く12チームが優勝している。
6/5:甲子園9連勝は最多タイ:阪神は5月17日巨人戦から甲子園で9連勝。52年のフランチャイズ制施行後、阪神が本拠地甲子園で9連勝は58年7〜8月、65年5〜6月、74年7〜9月、76年4月、82年6〜7月、86年6〜7月に次いで7度目のタイ記録。これで今季甲子園では19勝5敗となり、貯金20のうち14を本拠地で稼いでいる。セ・リーグ6球団の中で阪神だけが本拠地で10連勝したことがない。
6/6:伊良部2試合連続完投V:伊良部が2試合連続完投勝ちで7勝目。これで7勝、防御率2・20、80奪三振と、3部門すべてリーグ1位。ロッテ時代に伊良部は最多勝1度、防御率1位2度、最多奪三振2度獲得。過去、両リーグでこの3部門のタイトルを獲得した投手はおらず、伊良部が初の快挙に挑戦する。
6/6:阪神が甲子園10連勝:阪神は5月17日巨人戦から甲子園球場で10連勝。過去6度あった9連勝を抜いて本拠地連勝(52年フランチャイズ制後)の球団新記録となった。なお、本拠地連勝のプロ野球記録は65年南海が大阪球場、80年広島が広島球場でマークした19連勝。
6/7:阪神では56年ぶり2ケタ差:阪神が今季6度目の4連勝で2位巨人との差が10ゲームに開いた。阪神が2位に2ケタゲーム差つけたのは、1リーグ時代の47年(最大12・5差)以来、56年ぶり2度目になる。今年の阪神はまだ57試合目。開幕から60試合消化しないうちに2ケタゲーム差は83年西武(50試合目)以来で、セ・リーグでは59年巨人(50試合目)に次いで2度目だ。セ・リーグで6月中に2ケタゲーム差は59年巨人のほかに94年巨人(63試合目)もあるが、10ゲーム差開いた日は59年が6月23日で、94年が6月28日。2位と10ゲーム差ついた日としては、今年の阪神がリーグ史上最も早い。
6/11:阪神24度目の逆転勝ち:阪神が早くも昨年に並ぶ24度目の逆転勝ちで両リーグ40勝1番乗り。これで今季の阪神が2連敗で迎えた試合は○○○○○。12球団で阪神だけが3連敗以上をしていない。阪神にとって60試合での40勝到達は、1リーグ時代の37年春53試合、47年55試合に次ぎ46年と並び3番目のペース。2リーグ制後では52、64年の64試合を抜くチーム最速40勝となった。過去、阪神はセ・リーグ40勝1番乗りは5度あるが、両リーグを通じては今年が初めだ。
6/16:TG戦延長1―0サヨナラ勝ち33年ぶり:阪神が延長10回、片岡の適時打でサヨナラ勝ち。延長戦の1―0サヨナラ勝ちは、00年5月23日に阪神が中日戦(延長14回)で記録して以来、3年ぶり。阪神が巨人戦でとなると、70年7月31日以来、33年ぶりになる。この時は、延長11回2死一、二塁の場面で5番田淵が堀内から右安打を放って1―0サヨナラ。投げては先発江夏が、巨人打線を黒江の1安打(7回1死から)に抑えて完封勝ちした。
6/16:下柳6回までパーフェクト:両軍譲らぬ投手戦の流れを作ったのは、プロ13年目のベテラン左腕だ。初回から1人の走者も許さず、黙々と0を積み重ねた。移籍後最長となる7回は先頭の清水に右前に運ばれ、続く二岡のバントをお手玉して、無死一、二塁とピンチを広げたが、高橋由に二ゴロ併殺打。4番清原も二ゴロに抑え、無失点を貫いた。まだ2勝止まりだが、5月以降の6戦はいずれも5イニング以上を投げて3失点以下に抑え、先発6番手の立場から、いまや影の先発の軸だ。
※下柳の今季成績
6/17:同一カード12連勝球団最多タイ:阪神が今季初の逆転サヨナラ勝ちで同一カード12連勝の球団最多タイをマークした。過去の阪神の同一カード12連勝は66年広島戦(16〜29回戦)、81年広島戦(5〜18回戦)の2度あり、ともに2分けを挟んで記録している。同一カード連勝のシーズン最多は55年中日が大洋戦で記録した19連勝だ。
6/21:アリアス14号&15号、7戦6発Mr.東京ドームだ:今季初めてスタメン5番で登場したニュー・アリアスが、2発を含む6打数3安打、4打点の大暴れだ。「お気に入りだ!」。そう舌なめずりする東京ドームで実に7戦6発の活躍だ。
6/21:1試合20安打&6本塁打:20安打以上は昨年5月3日広島戦の22安打以来。巨人戦では97年8月2日に20安打して以来、6年ぶり。
6/21:1イニング10安打:97年8月2日巨人戦の8回に10安打して以来。阪神の1イニング最多安打は12本で、10本以上は7度目。
6/21:1試合6本塁打:6本塁打以上は97年6月7日横浜戦以来6年ぶり。巨人戦では82年4月29日(佐野、真弓、アレン、北村、掛布、山本)に並び最多。
6/21:1イニング10点:今年5月31日巨人戦の8回に11点を記録したのに次いで今季2度目。1イニング10点以上をシーズンに2度も記録したのは90年近鉄以来で、阪神は初めて。
6/22:セ・リーグ初の6月11ゲーム差:阪神は2位とのゲーム差を今季最大の11とした。6月までに11ゲーム以上の大差をつけたのは65年南海(19ゲーム差)、83年西武(12ゲーム差)に次いで3チーム目でセ・リーグでは初。阪神の貯金26は前回優勝した85年(最大25)を上回り、76年10月19日の27(72勝45敗13分)以来27年ぶり。
6/26:今岡、今季69試合目で101安打:今岡が2安打して、大台を突破。折り返し点を前にした今季69戦目で、101安打に達した。夢の200安打ペースを保った。
6/27:カード連勝は球団最多:横浜戦はこれで2回戦から14連勝になり、同一カード連勝の球団最多記録を伸ばした。同一カード連勝のプロ野球記録は中日が55年に大洋戦でマークした19連勝。
7/2:桧山サイクル達成:桧山がプロ野球58人目(62度目)のサイクル安打を達成した。阪神の選手では48、50年藤村富、49年金田、79年真弓に次ぎ24年ぶり4人目(5度目)。
7/5:ついにチーム打率が3割:今季41度目の2ケタ安打を記録した阪神は、ついにチーム打率が3割(正確には2割9分9厘9毛)。チーム打率の記録は99年横浜の2割9分4厘で、この年の横浜は90試合消化時の8月10日まで打率3割を維持したが、その後打率を下げ2割9分4厘に終わった。前回優勝した85年はバース、掛布らで219本塁打のセ・リーグ記録を作った阪神が、今年は打率の記録を塗り替えようとしている。
7/8:今岡、今季4本目の先頭打者弾:阪神今岡が、広島ブロックの初球を左越えに先頭打者本塁打した。今年5月29日の横浜戦(甲子園)で放ったのが自身初で、先頭打者アーチは今季これで4本目。7月6日のヤクルト戦(甲子園)に続いての先頭打者弾で、このときもベバリンの初球だった。阪神で2試合連続で初球を先頭打者本塁打にしたのは球団史上初めて。また年間最多は、75年中村勝広、84、85年真弓明信の6本。
7/9:今岡、二塁打の日本記録52本上回るペース:今岡が2本の二塁打を放ち、今季30本の大台に乗せた。ミスターダブルの異名をとる今岡だが、セ・リーグのシーズン最多二塁打は50年の大沢清(大洋)、78年の松原誠(大洋)が作った45本。阪神では50年の藤村富美男の41本が記録(セ・リーグ5位)。日本記録は01年にオリックス谷がマークした52本。今岡が今のペースを続ければシーズン終了時は54本となり、新記録達成の可能性がある。
7/10:ムーア10勝目!2年連続2ケタ星:阪神ムーアが今季10勝目、2年連続の2ケタ勝利をマークした。阪神の歴代助っ人で2シーズン連続で2ケタ勝利を挙げたのは、87年から3年連続10勝以上の成績を残したマット・キーオ投手以来。チーム最強の助っ人投手といえば、ジーン・バッキー投手で阪神在籍7年間で通算100勝(73敗)をマーク。64年には29勝9敗、防御率1・89で2冠を獲得、沢村賞も受賞した。バッキーはこの年から5年連続で2ケタ以上の白星を稼いだ。また吉田監督率いて優勝した85年、リーグ優勝に貢献したのはリチャード・ゲイル投手。来日1年目のこのシーズンに13勝8敗を記録。来日初年度に2ケタ勝利を挙げたのは、スタンカ(南海)以来、25年ぶりだった。
7/11:球団初の前半戦3連敗なし:阪神はこの日の勝利で1度も3連敗がないまま前半戦を終えることが決定。また、球宴まで残り2試合に連敗しても、勝率7割以上をキープすることが確定した。3連敗なし、勝率7割以上の折り返しはともに球団史上初めて。3連敗がないまま球宴を迎えたのは昨年の西武に次いで述べ9チーム目、セでは84年広島以来19年ぶり。勝率7割ターンは71年阪急(7割3分5厘)以来両リーグ32年ぶりの高レベルで、セでは55年の巨人(7割2分6厘)以来となった。
7/11:1イニング5点以上14回目:阪神が4回に打者11人を送り、7安打で8点を奪った。ビッグイニングを5点以上と定義すると、今季はこれで13試合14回目。最多は5月31日の巨人戦(東京ドーム)9回の11点。イニング別では5、7回が3度と最多で、4回はこれが2度目。チーム別では巨人、広島を相手に4度ずつ記録している。ちなみに、1イニングの最多得点記録は13点(69年阪神など過去4度)。
7/11:藪が通算1500投球回:11日の巨人17回戦(甲子園)の初回、二岡を遊ゴロに打ち取って達成。プロ野球151人目。初投球回は94年4月13日の中日1回戦(甲子園)で記録している。
7/18:今岡が7月初回9の7、3発:阪神今岡が、広島長谷川のカウント0―1からの2球目を左越えに先頭打者本塁打した。今岡の先頭打者アーチは、8日広島戦(倉敷)以来で今季5本目。3本目は6日ヤクルト戦(甲子園)でベバリン、4本目は広島ブロックのいずれも初球をたたいており、史上初の2試合連続の初球先頭打者本塁打という記録を作っている。6本目を打てば、阪神では75年中村勝広、84、85年真弓明信の年間最多先頭打者本塁打数に並ぶ。
7/20:阪神今季4度目のサヨナラ勝ち:阪神が今季4度目のサヨナラ勝ち。久慈のサヨナラ安打は、96年7月28日巨人戦の延長15回にマリオから記録して以来、7年ぶりになる。この日は矢野が敬遠された直後に久慈がサヨナラ打。阪神打者が敬遠されたのは今季27度あるが、敬遠直後の打者の成績は23打数7安打、1犠打、3犠飛の打率3割4厘。相手の敬遠策を失敗に終わらすケースが目立ち、久慈は6月5日中日戦でも八木が敬遠された直後に犠飛を記録している。
7/21:阪神早くも60勝到達!100勝ペース:阪神は84試合目で早くも60勝に到達。パ・リーグでは65年南海が76試合目に60勝(15敗1分け)を記録しているが、セ・リーグでは50年松竹の86試合目(60勝24敗2分け)を抜く最速記録だ。このペースでいくと最終100勝になる計算だが、史上初の100勝チームが誕生するか。
7/23:全球団から3連戦3連勝:阪神の甲子園球場での1点差試合は、これで14戦全勝。同一カード3連戦3連勝は横浜戦4度、巨人戦、広島戦、中日戦の各1度に次いで今季8度目になり対戦全カードでマークした。貯金39は52年に並ぶ2リーグ制後のチーム最多タイ。1リーグ時代を含めてチーム最多の42(47年)まであと3となった。
7/26:今岡の先頭打者弾6本は真弓・中村勝に並ぶ記録:今岡が今季6本目の先頭打者本塁打を記録した。初球を打ったのは5月29日横浜戦(裏)7月6日ヤクルト戦(裏)8日広島戦(表)に次いで4本目。初球打ちの先頭打者本塁打をシーズン4本は、90年野村(広島)02年松井(西武)の3本を抜く最多記録だ。この日のように1回表の初球を打ったのは今季2本目だが、「プレーボール本塁打」をシーズン2本は02年松井(西武)以来10人目のタイ記録となった。また、阪神の選手でシーズン6本の先頭打者本塁打は75年中村勝、84、85年真弓に並ぶ球団タイ記録。
7/30:4カ月連続15勝以上は史上初:阪神が今季33度目の逆転勝ち。甲子園での成績は34勝8敗で、今季の阪神は甲子園でまだ連敗がない。これで7月は15勝4敗となり、4月から4カ月連続で15勝以上を記録。過去に56、62、65年南海、66、90年巨人が3カ月連続で15勝以上をマークしているが、4カ月連続はプロ野球史上初めてだ。
7/30:甲子園の1点差ゲームは15戦全勝:阪神の1点差ゲームは今季23試合目で18勝5敗。特に甲子園球場での1点差試合は、これで15戦全勝と圧倒的に強い。
7/31:今岡、球団新7本目の先頭打者弾:今岡が7月だけで5発目、今季7本目の初回先頭打者アーチを放った。シーズン7本の先頭弾はチーム史上で単独トップ。
8/2:阪神投手の12連勝は56年ぶり:井川が無四球完封で12連勝。阪神投手の12連勝は1リーグ時代の47年に御園生が13連勝して以来、56年ぶり。2リーグ制後は球団初の12連勝になる。12連勝以上は1リーグ時代に延べ4人、パ・リーグでは今年の斉藤(ダイエー)まで延べ16人記録しているが、セ・リーグでは99年上原(巨人)が15連勝して以来、6人目の快挙だ。
8/3:八木4番時は7勝1敗:今季阪神の4番を務めたのは八木、桧山、浜中の3人。八木は試合数こそ少ないが、7勝1敗で勝率はトップ。4番打率は33打数13安打で4割近い。ちなみに、八木は6番で5割(16打数8安打)、5番で2割8分6厘(7打数2安打)の戦歴を残しているが“本職”の代打は20打数4安打、打率2割とちょっぴり不振。
8/9:今季初の3連敗:阪神が今季初の3連敗を喫した。2連敗は6度あるが、直後はいずれも打線が爆発。5点以上をたたき出し、4月26日の17安打を筆頭に5度までもが2ケタ安打。だが、今回は8安打で1得点に終わった。3連敗は昨年9月12〜14日以来。
8/12:監督通算900勝769敗、32分け:星野監督が史上13人目の監督通算900勝を達成した。初勝利は中日監督時代の87年4月12日巨人戦で、通算成績は900勝769敗32分け、勝率5割3分9厘。過去900勝以上した監督の現役時代のポジションを見ると、内野手8人、捕手2人、外野手1人、プロ経験なし1人。現役時代に投手で900勝したのは星野監督が初めてだ。
8/15:金本、フルイニング出場歴代3位タイ「574試合:足掛け5年の大記録です。金本が連続フルイニング出場の記録を574試合とし「鉄人レース」歴代3位タイに並びました。雨の日も、風の日も、1回から9回まできっちり打って守って走って…。チームは完封負けで、18年ぶりの巨人戦勝ち越しは持ち越しとなったけど、それはきょう決めてしまえばいいのです。とりあえず、鉄人に乾杯!
8/17:虎18年ぶり対G戦勝ち越し虎18年ぶり対G戦勝ち越し:巨人だけには負けてくれるな…そんな虎党の願いをついにかなえてくれました。85年以来18年ぶりの対G戦勝ち越し。優勝の次にファンが待ち望んでいたのが、これやったんですわ。70勝目で11年ぶりのシーズン勝ち越しも決定。エース井川がまたまた節目の試合で仁王立ちです。マジックも一挙に2つ減って22。ライバルの息の根も止め、ゴールはもう間近!
8/21:同一カード3連敗:阪神が同一カード3連敗を喫した。星野監督にとっては、阪神の監督就任2年目で初。昨年の阪神は6月15日巨人戦(甲子園)から同28日横浜戦(大阪ドーム)まで8連敗したが、このときも同一カードは2連戦続きで、3タテは一度もなかった。前回の同一カード3連敗は、野村監督時の01年7月27日(倉敷)から29日(甲子園)にかけての横浜3連戦で喫している。
8/23:同一カード20勝は33年ぶり3度目:阪神は今季の横浜戦が20勝4敗。阪神が同一カードで20勝したのは、64年中日戦20勝8敗、70年ヤクルト戦21勝5敗に次いで33年ぶり3度目になる。シーズン同一カード最多勝記録は55年中日が大洋戦、61年南海が近鉄戦、67年巨人がサンケイ戦でマークした23勝。阪神が横浜戦残り4試合でこの記録へ挑戦する。
8/27:赤星50盗塁、吉田義男以来の阪神2人目:先頭打者で迎えた5回。中前打を放つと、すかさず初球に走った。見慣れた審判のセーフ! 56年の吉田義男氏(現日刊スポーツ評論家)以来、球団史上2人目の50盗塁を達成した。
8/28:41歳4カ月の広沢が2打席連続本塁打:41歳4カ月の広沢が01年9月12日ヤクルト戦以来の2打席連続本塁打。40歳以上の選手が1試合2本以上の本塁打を放ったのは42歳6カ月の落合(巨人)が96年6月21日横浜戦で2本放って以来。2打席連発となると42歳4カ月の門田(オリックス)が90年7月21日ダイエー戦で藤本修から1、2回に放って以来13年ぶりとなった。
8/28:赤星51盗塁、球団記録に並んだ:赤星がついに虎の歴史を塗り替えた。5回無死から四球で出塁すると、すかさず初球に二塁へ走った。ゆうゆうと今季51個目の盗塁に成功。54年吉田義男氏の持つ球団記録に並んだ。
8/30:27年ぶり甲子園40勝、驚異の勝率8割:5回の攻撃は赤星が、金本が、片岡が、アリアスが、矢野が…ヤクルト外野陣を右へ左へ走らせる炎の5連打。甲子園40勝は76年以来27年ぶりの快挙。驚異の勝率8割。
8/30:33年ぶりシーズン75勝:阪神のシーズン75勝は、77勝した70年以来33年ぶり。本拠地甲子園では2日中日戦から6連勝となったが、甲子園での月別成績を出すと4月7勝3敗、5月11勝2敗、6月5勝1敗、7月11勝3敗、8月6勝1敗。他球場では4勝11敗と負け越した8月も甲子園では6勝1敗の好成績だ。これで今季の甲子園は40勝10敗で勝率8割。阪神が甲子園で40勝したのは76年以来27年ぶり。甲子園のシーズン最多勝利は56年にマークした44勝で、残り11試合でこの記録に挑戦する。
9/3:赤星、球団新の53盗塁!:!球団最多記録となる盗塁を、3回表1死で決めた。54年吉田義男(日刊スポーツ客員評論家)のチーム記録(51盗塁)を、49年ぶりに塗りかえた。
9/4:赤星54盗塁で球団記録更新:赤星が球団記録を更新した。8回に右前安打を放つと、打者金本の4球目に二盗成功。球団新記録の53盗塁を決めた前日に続いて、今季54盗塁とした。打撃もここ5試合で20打数7安打と好調。「最近は内(インコース)ばかりを攻められていたんで、思い切り引っ張りました」。相手の厳しい配球も克服した。
9/5:矢野「不敗神話」通算23勝:矢野がプロ入り初のサヨナラ本塁打を放った。阪神選手の逆転サヨナラ本塁打は、昨年9月22日に片岡が広島戦で記録して以来、通算14本目。これで矢野が本塁打を打った試合は今季13戦13勝、01年7月11日横浜戦からは通算23連勝だ。今季、矢野の肩書付きの殊勲安打は17本目で、今岡22本、金本21本に次ぎチーム3位。勝利打点は今岡、金本、桧山と並びチーム最多の9度目と、7番打者(今季82試合目)の矢野が勝負強さを見せている。なお、横浜戦は今季21勝となり、阪神にとっては70年ヤクルト戦(21勝5敗)に並ぶ同一カードシーズン最多勝となった。
9/7:22勝は同一カード球団最多勝:阪神の今季の勝利数が、80勝に到達した。球団史上では、藤本定義監督のもとで優勝した64年の80勝56敗4分けに並ぶ最多勝。64年はシーズン最終140試合目の9月30日中日戦(甲子園)で到達したが、今季は19試合を残しており、最多勝の新記録を作るのは間違いない。64年は最多勝投手に輝いたバッキーの29勝を筆頭に、村山が20勝、石川緑が10勝と2ケタ勝利投手を3人輩出。チーム打率はリーグ5位だったが、同防御率はトップ、しかも唯一の2点台(2・75)と安定していた。対横浜戦がこの日で終了し、阪神の22勝6敗に終わった。これは130試合制の70年の対ヤクルト戦21勝5敗を抜いて、チームの同一カード最多勝記録。球界を見れば、55年中日の対大洋戦、61年南海の対近鉄戦、67年巨人の対サンケイ戦での23勝が最多記録だ。
9/10:8年連続の二ケタ本塁打:阪神片岡が、ヤクルト26回戦で今季10号本塁打を記録した。日本ハム時代の96年(15本)から8年連続の二ケタ本塁打。12年目の片岡のプロ最多は、全試合出場を果たした00年の21本塁打だ。
9/11:安藤今季47試合登板、防御率1.45:安藤は今季47試合に登板して4勝2敗5セーブ、防御率1・45。セ・リーグで30試合以上登板しているリリーフ投手の中では、岩瀬(中日=51試合)の1・16に次いで2番目に良い防御率。安藤の2敗はともに延長に入った同点の場面で登板した時のもの。リードした場面で登板したケースは34試合あり、リードを守れなかったのが5月27日横浜戦、6月1日巨人戦、7月20日広島戦の3試合だけ。この3試合とも同点止まりで、安藤登板時に逆転されたことは今季1度もない。
9/13:単独キング!アリ砲34号:1試合で先制と2度の勝ち越し打は珍しい。おまけに今季初めて、リーグ単独トップに立つ34号キング弾を含めてだ。勝っていればノー文句のヒーロー。もどかしく足踏みするV目前のトラで、アリアスが獅子奮迅の大暴れをみせた。
9/15:阪神18年ぶり優勝!涙の闘将7度の舞い:9月15日、午後7時33分10秒。秋の気配を感じさせる夜空に、闘将が宙に舞い、夢をつむいだ。星野監督率いる阪神が、18年ぶり4度目のリーグ優勝(1リーグ時代を含め8度目)を決めた。
9/16:甲子園45勝はシーズン最多:阪神は今季甲子園で45勝目(11敗)を挙げた。これは1956年の44勝を上回る甲子園でのシーズン最多勝利。56試合目での達成で、勝率は実に8割4厘。月別成績は4月7勝3敗、5月11勝2敗、6月5勝1敗、7月11勝3敗、8月7勝1敗、9月4勝1敗。まだ、5試合を残しており、どこまで記録を伸ばすか注目される。
10/4:下柳“タナボタ星で21年ぶり10勝カルテット:下柳が94年以来の2ケタ勝利。阪神の10勝以上は4人目だが、そのうち井川(18勝)ムーア(10勝)下柳と3人が左投手。同一球団で左腕10勝トリオは54年毎日(荒巻22、和田16、榎原11)81年日本ハム(間柴15、高橋一14、木田10)88年近鉄(阿波野14、小野10、村田10)に次いで4度目。セ・リーグでは初めてになる。また、下柳が二ケタ勝利をマークしたことで、井川、伊良部、ムーアを加えた10勝カルテットが誕生した。阪神では82年の山本、小林、工藤、伊藤以来、21年ぶり10勝男の4人揃い踏みとなる。
10/5:井川19勝目!チーム24年ぶりの20勝王手:井川が広島戦(広島)8回1失点で、今季19勝目を挙げ、阪神では24年ぶりの20勝に王手をかけました。最多勝利に加えて、防御率のタイトルもほぼ手中に。
10/5:藤本2安打で完成!「3割カルテット」85年打線に並んだ:4打数2安打で打率は3厘アップの3割1厘。8月9日以来の打率3割に戻した。阪神では日本一に輝いた85年以来の3割カルテット形成に王手をかけた。
10/7:赤星セ18年ぶり60盗塁:球場中から大合唱で「走れ」と催促され、赤星がスタートした。8回裏先頭打者として左前打で出塁。金本の2球目に飛び出した。二塁ベースを乗り越えるように滑り込み、今季60度目の「セーフ」コールを聞いた。球団史上最多を塗り替えた60盗塁目は、セ・リーグでみても85年広島の高橋慶(73個)以来という大台。
10/10:井川20勝達成!防御率、勝率と三冠締め:井川! やってくれました猛虎のエース。6回を3失点と粘りのピッチングで20勝に到達。阪神では1979年小林繁以来、実に24年ぶり大台。最多勝、防御率に、勝率も合わせて“3冠”を確実にした。
10/10:金本5年連続フルイニング出場:鉄人は今年も完走した。移籍1年目。初めて背負う重圧の中でも、金本は当たり前のように140試合、フルイニング出場を達成した。5年連続の偉大な記録。8回。最後の打席で右前へはじき返す。3安打猛打賞で締めた。