★2003年の全戦績
★主な選手の2003年最終成績
★タイガース18年ぶり優勝!!
★セ・MVPとベストナイン球団史上最高
★セ・盗塁Best10
★阪神歴代外国人で10勝以上した投手
★今季、甲子園での1点差は強い
★打てば負けない矢野の本塁打
★神・チーム本塁打
★伝統の巨人戦
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2003年タイガス・デタ・バンク
・.
4/3:今季4勝オール逆転勝ち:阪神が開幕から、横浜、広島と2カード連続で勝ち越した。今季の4勝はすべて逆転勝ち。今シーズン6試合を終えて、1 イニング に4点以上をとったのは3試合(内訳は3月29日対横浜戦の3回、4月1日対広島戦の7、9回)、4回目。29日は横浜先発ドミンゴから4点を奪い攻略。1日は、1点を追う7回に5長短打を浴びせて逆転、1度は引っ繰り返されたが、9回に再び4長短打で打ち勝った。いずれも効果的なビッグイニングで、集中打が勝利につながった。今季のセ・リーグで1イニング4点以上とった回数を出すと、阪神4回、巨人2回、中日2回、ヤクルト1回、広島0回、横浜0回で阪神が最多。昨年の阪神は、1イニング4点以上が23回しかなかった。ちなみに優勝した巨人は38回。
4/5:阪神開幕8試合で50点記録:阪神が16安打、12点の猛攻で3連勝。昨年も8試合消化時は首位(7勝1敗)の阪神だが、昨年と成績を比較すると、得点02年27→03年50、失点02年12→03年29、打率02年・277→03年・306、防御率02年1・48→03年3・28。得点が昨年より23点も多く、早くも50点。阪神が開幕8試合で50点を記録したのは、優勝した85年(62点)以来だ。昨年は投手力だったが、今年は打力で首位に立っている。
4/10:桧山1000試合出場:10日の中日3回戦(甲子園)に先発出場して達成。プロ野球384人目。初出場は、92年5月30日の巨人11回戦(甲子園)で記録している。
4/10:昨年の井川、対中日0勝3敗:井川にとって中日は鬼門だ。昨年14勝を挙げたが、セ5球団の対戦成績は巨人5勝3敗、ヤクルト3勝1敗、横浜4勝1敗、広島2勝1敗、中日0勝3敗。一昨年は1勝1敗で勝ち星を挙げているものの、白星はこれだけだ。井川の通算26勝の内訳は巨9、横8、広5、ヤ3、中1。
4/11:阪神の対巨人「初対戦カード」成績:昨年の2勝0敗に続き、今年は2勝1分けと2年連続で「開幕カード」に黒星がつかなかった。85年から19年間の記録を見ると、シーズン最初のカードで負けがないのは今年で4度目。ちなみに優勝した85年は3勝0敗。その年は年間でも13勝12敗1分けと勝ち越している。それ以来、巨人戦の勝ち越しはないが、今年は19年ぶりの巨人戦勝ち越しなるか
4/11:アリアス通算100本塁打:11日の巨人1回戦(東京ドーム)の9回、ベイリーから今季4号を放って達成。プロ野球226人目。初本塁打は、オリックス時代の00年4月9日の西武3回戦(西武ドーム)で谷中から記録している。
4/12:今季1イニング最多得点:阪神が3回に8安打の猛攻で一挙8点を奪った。これはセ・パをあわせて今季1 イニング の最多得点。阪神の今季最多は5点で、3試合で記録している。昨年は、4月26日のヤクルト戦(甲子園)2回の9点が最高。アリアスの満塁弾を含む6安打、打者12人の攻撃だった。次に多いのが7点で4試合で記録。5月3日の広島戦(広島)では4、7回にともに6点を入れ、1試合で2度のビッグイニングを記録した。
4/13:15戦中11戦で2ケタ安打:阪神打線が放った17安打は、5日のヤクルト戦(大阪ドーム)の16安打を上回る今季最多。今季はこのゲームで15試合を消化したが、2ケタ安打は11回目。昨年の15試合消化時点の4回を大きく上回る。打率も今季が2割9分4厘で、昨年の2割5分6厘を上回るとともに、現時点でセ・リーグNO・1に踊り出た。打力のアップが明らかに数字に表れている。
4/17:阪神の今季の1点差ゲーム:阪神は終盤に追い上げられ、辛くも1点差で逃げ切った。今季の1点差ゲームはここまで4ゲームあり、戦歴は2勝2敗。そのうち3ゲームがヤクルト戦で、これで阪神は2勝1敗と勝ち越した。ちなみに昨年の1点差ゲームは21勝23敗だが、対ヤクルト戦限定では2勝9敗と大きく負け越した。優勝を狙う阪神にとって、ヤクルトとの1点差ゲームを制することが大きなポイントとなりそうだ。
4/18:サヨナラ本塁打、阪神球団史上84本目:阪神が今季初のサヨナラ勝ちを収めた。桧山のサヨナラ本塁打は、プロ入り初めて。阪神のサヨナラ本塁打は、阪神球団史上これが84本目。平成になってからは22本目。ちなみに星野阪神1年目の昨シーズンは、サヨナラ勝ちが9試合あった。このうち、サヨナラ本塁打で決まったのは3試合で、4月10日対広島戦(甲子園)の今岡、7月24日対巨人戦(同)の浜中、9月22日対広島戦(同)で片岡が記録している。
4/19:虎助っ投初の4戦4勝:ムーアが開幕から4連勝。阪神の外国人投手で無傷の4連勝は83年オルセン以来だが、オルセンは途中に勝敗なしを挟んでのもの。開幕から4戦4勝の外国人投手は球団史上初めてだ。打つ方は1安打、1得点。これで今季の打撃成績は13打数6安打の打率4割6分2厘で4得点。昨年、セ・リーグの投手でシーズン4得点以上は吉見(横浜)7点、ムーア(阪神)6点、桑田(巨人)4点の3人だけ。投手が得点する機会は少ないはずなのに、今年のムーアは4試合で4得点と、投げて打って走っての大活躍。
昨季のムーアは、27試合に登板(10勝11敗)、13試合で安打を放った。4月6日のヤクルト戦と、8月14日の横浜戦では、3安打猛打賞を記録。5月31日のヤクルト戦では3打点と、野手並みの貢献度を見せた。ムーアに安打が出た試合のチームの勝敗を見ると、9勝4敗と大きく勝ち越し。ムーア自身の勝敗結果を見ても、自身が打った試合は8勝3敗と、安打を白星に結びつけている。
4/20:浜中の1試合2本塁打:浜中の1試合2本塁打は3度目。昨年8月1日の横浜戦(甲子園)、今年4月5日のヤクルト戦(大阪ドーム)で記録している。ただ2打席連続本塁打は、初めての記録。昨年の横浜戦も今年のヤクルト戦も第1、第3打席での本塁打で、両試合とも第2打席では二塁打を放った。また浜中が2本塁打を放った試合は、3試合ともチームは勝っている。
4/22:浜中2本目の満塁弾:浜中が昨年8月7日の広島戦(広島)で小林から放って以来自身2本目の満塁本塁打を放った。今季満塁での浜中は右安、中犠、右犠、左2、三振、左本と4打数3安打、2犠飛の打率7割5分で10打点。
4/27:昨年の4月26日にも9点劇:阪神が8回に大量9点を奪った。実はちょうど1年前の02年4月26日にも甲子園で1イニング9点を記録している。ヤクルト戦の2回、アリアスの満塁ホームランなどを含め、6安打12人攻撃で9点。試合は11対6で快勝。それ以前で1イニングで9点以上取ったのは、97年8月2日の巨人戦で、やはり8回に10点取っている。また、6点差以上の逆転勝ちは、昨年9月22日の広島戦で8回表終了時3―9の試合を8回裏に2点、9回裏に5点を挙げてサヨナラ勝ちして以来。阪神の逆転勝ちはリーグ最多の10度目
4/29:片岡通算150本塁打:片岡が、最高の舞台で記念弾を放った。1点リードの2回。桑田の投じた138キロの直球をジャストミート。プロ通算150号となる3号ソロを、右中間に叩き込んだ。
5/1:G戦4試合連続逆転勝利は史上初:阪神が巨人戦無傷の5連勝。このカードは3回戦から4試合続けて逆転。巨人戦で4試合連続逆転勝ちは球団史上初めてだ。
5/4:データ「甲子園で強い!9勝3敗」:昨季の阪神は、本拠地甲子園で30勝31敗1分けと負け越したが、今年は9勝3敗。阪神の球場別打率を昨年と比較すると[昨年は甲子園・246、その他・258。今年は甲子園・290、その他・286]。昨年は甲子園で打率2割4分6厘と打てずに負け越した阪神だが、今年は甲子園の打率が2割9分。昨年は甲子園での逆転勝ちが11度しかなかったのに、本拠地でよく打つ今年は、甲子園9勝のうち8勝が逆転勝ちだ。
5/4:ハッピーサタデー!虎負けなし:今季の阪神は土曜日で負けがない。開幕2戦目の3月29日対横浜戦(横浜)で伊良部が7年ぶり日本球界復帰登板を白星で飾って以降6戦全勝だ。内訳は伊良部が2勝、ムーアが3勝、伊代野が1勝。六甲おろしを歌いたいファンは、土曜日を狙って観戦すれば歌える確率はかなり高い。
5/6:井川が鬼門・ナゴヤDで初勝利:井川が01年6月14日以来2年ぶりに中日戦で白星を挙げた。中日とは相性が悪く、自身のこのカードの連敗を6で止めた。これまでナゴヤドームでの井川は7試合に登板して0勝4敗。セ・リーグ本拠地6球場の中で、唯一白星のなかった鬼門でようやく初勝利をマークした。
5/9:浜中、片岡、アリアス、3者連続本塁打:阪神の3連発は85年4月17日巨人戦・バース、掛布、岡田によるバックスクリーン3連発以来の快挙だ。85年はリーグ制覇、日本一まで突っ走った。バックスクリーン3連発は猛虎打線の象徴として語り継がれてきた。18年の歳月をへて、歴史的シーンを再現。
『阪神では76年9月19日の対広島戦(甲子園)の6回に1番中村勝、2番掛布、3番ラインバック、4番田淵の4連発が最高。4者連続は阪神を含めて50年の大洋(大沢清、藤井勇、平山菊二、門前真佐人)、83年の西武(立花義家、スティーブ、田淵幸一、大田卓司)、86年のヤクルト(若松勉、レオン、ブロハード、広沢克巳)の4度ある。プロ野球記録は71年5月3日に東映が対ロッテ戦(東京)で記録した5者連続本塁打(作道烝、大下剛史、大橋穣、張本勲、大杉勝男)』。
5/10:土曜日ゲームは負け知らず7勝目:阪神は今季、土曜日のゲームは一度も負けておらず、ここまで7勝。中には4月26日の広島戦(甲子園)のように、6点差を8回裏の9得点で一気に逆転した奇跡的な勝利もある。7勝の内訳はムーア3勝、伊良部2勝、伊代田1勝、そしてこの日の下柳1勝。伊代田以外は先発投手に勝ち星が付いている。
5/11:横浜戦8連勝は3度目:阪神が12点の猛攻で横浜戦8連勝。阪神の横浜戦8連勝は54年7〜14回戦、97年4〜11回戦に次いで3度目のタイ記録だ。昨年10度だった2ケタ得点試合が今年はもう7度目。
5/13:5月中に2位に“5差”は球団初:阪神が4連勝で2位巨人とは5ゲーム差。2リーグ制後、阪神が2位に5ゲーム差以上つけたのは56、62、74、85年に次いで18年ぶり5度目になるが、5月中に2位に5ゲーム差つけたのは初めてだ。貯金は今季最多の12。これは昨年6月6日の対広島戦(大阪ドーム)以来で、星野阪神では最多タイとなる。4連勝は今季3度目。最高は4月17日から5連勝。さらに5回には一挙6点のビッグイニングを記録したが、これで1イニングで5点以上挙げたのは9試合10イニング目。最多は4月26日の広島戦(甲子園)の9点
5/17:ムーア驚異の得点圏打率「.625」:ムーアが自ら決勝打を放って開幕から7連勝。外国人投手の無傷7連勝は64年バッキー(阪神)9連勝、88年郭(西武)10連勝、94年郭(西武)9連勝、01年ラジオ(ダイエー)7連勝に次ぎ4人、5度目になる。今季のムーアは打率4割3分5厘で、走者を得点圏に置いた場面では8打数5安打、打率6割2分5厘だ。1―0試合で投手が決勝打を放ったのは、90年4月28日中山(大洋)が阪神戦で記録(中犠)して以来、13年ぶり。※ムーアの打率
5/18:貯金、今季最多の13:阪神が巨人に逆転勝ちし、これで27勝14敗1分けで貯金を今季最多の13とした。阪神が貯金を13とするのは1985年以来18年ぶり。この年は8月2日の巨人戦(甲子園)に5―2で勝ち、42勝29敗4分けで貯金13となった。ちなみにこの日の勝ち投手は池田、中西がセーブを挙げた。85年は最終的に74勝49敗7分け、貯金25でリーグ優勝を果した。昨年は貯金12までいったが、その後故障者続出で急降下した。
5/18:上原を攻略し、今季18度目の逆転:阪神打線が上原を攻略した。過去、上原は対阪神戦に22度先発。通算11勝7敗だが、阪神側にすれば99年5月〜01年6月まで10連敗の悪夢もあった。ただ昨年は1勝しか許しておらず、苦手意識も解消。最近10試合の登板に限れば上原の1勝5敗。つまり阪神打線がカモにしている状態だ。上原は昨年から敵地球場で12勝2敗だったが、2度の黒星はともに甲子園で迎え撃った阪神が土をつけている。また巨人戦の3カード連続勝ち越しは99年4〜5月以来4年ぶり。これでチーム27勝中、3分の2の18勝が逆転勝利。
5/23:球団初の両リーグ30勝一番乗り:阪神が45試合目で両リーグ30勝一番乗り。セ・リーグで阪神の30勝一番乗りは過去5度(64、73、74、92、99年)あったが、両リーグ一番は球団史上初。45試合目までの30勝は、1リーグ時代の37年春(39試合目=30勝8敗1分)37年秋(36試合目=30勝6敗)47年(43試合目=30勝12敗1分)に次いでチーム史上56年ぶり4度目のスピード到達。2リーグ制後は52年の46試合目(30勝15敗1分)を1試合上回るチーム最速となった。昨年は、開幕から49試合目の6月1日ヤクルト戦(千葉マリン)で30勝に到達している。
5/25:赤星、打率チームトップ3割5分2厘:この日の4安打で打率3割5分2厘とし、チームトップに躍り出た赤星だが、実は“ツバメ料理”を最も得意としている。対ヤクルト戦は打率4割7分7厘。以下成績がいいのは対横浜戦の同4割5分2厘、対中日戦の同2割9分4厘、対広島戦の同2割8分6厘。最も苦手なのが対巨人の同2割2分9厘。出塁率もヤクルト戦は5割1分1厘で2回に1度以上は塁に出ている計算だ。
5/28:阪神が横浜戦10連勝:阪神の同一カード10連勝以上は、39年名古屋戦(10)、40年南海戦(11)、40年ライオン戦(11)、66年広島戦(12)、81年広島戦(12)に次いで6度目。
これで5月は16勝5敗となったが、阪神の月間16勝は72年5月に17勝(6敗)して以来、31年ぶり。
今季は甲子園で17勝5敗と強く、5月17日巨人戦から現在7連勝中。甲子園7連勝は95年5月20日〜6月13日に記録して以来になる。過去最高は9連勝。
5/29:56年ぶり8差…V確率97%:阪神は2位巨人と今季最大の8ゲーム差。前回優勝した85年は2位との最大差が7・5ゲームで、阪神が2位に8ゲーム差以上つけたのは1リーグ時代の47年(最大12・5差)以来、56年ぶり。2リーグ制後では初めてだ。過去、セ・リーグで2位に8ゲーム差以上つけた首位は31チームあり、優勝を逃したのは96年広島だけでV確率は97%。なお、阪神の月間17勝以上は72年5月(17勝)以来、31年ぶり4度目。甲子園8連勝は86年6〜7月(9連勝)以来になる
5/31:金本が通算250本塁打を達成:5月31日の巨人11回戦(東京ドーム)の9回、木村から今季6号を放って達成。プロ野球45人目。初本塁打は、広島時代の93年9月4日の横浜21回戦(北九州)で三浦から記録している。
5/31:阪神1イニング11点は7年ぶり:阪神が9回に11点を挙げて今季23度目の逆転勝ち。阪神の1イニング11点は、96年8月9日横浜戦の延長12回にマークして以来、7年ぶり。1イニングの最多得点記録は13点(69年阪神など過去4度)だが、「9回」の得点としては、76年7月25日近鉄が南海戦、84年8月9日阪神がヤクルト戦、86年6月3日広島が大洋戦で記録したのに次いで4度目の最多得点だ。また、巨人戦で1イニングに11点は、60年4月9日国鉄が8回に記録して以来、43年ぶり2度目になる。これで5月の阪神は18勝6敗。阪神の月間18勝以上は、64年8月(19勝)68年8月(19勝)に次いで3度目。
6/5:60試合未満で貯金20…13チーム中12チームが優勝:阪神の貯金20は前回優勝した85年(最大25)以来だが、85年の20到達は9月12日の105試合目(60勝40敗5分け)。阪神にとって55試合目の貯金20は1リーグ時代の47年の47試合目以来のスピードで、2リーグ制後では76年の70試合目を抜く最速到達だ。過去、セ・リーグで60試合未満で貯金20を記録したのは13チームあって50年中日を除く12チームが優勝している。
6/5:甲子園9連勝は最多タイ:阪神は5月17日巨人戦から甲子園で9連勝。52年のフランチャイズ制施行後、阪神が本拠地甲子園で9連勝は58年7〜8月、65年5〜6月、74年7〜9月、76年4月、82年6〜7月、86年6〜7月に次いで7度目のタイ記録。これで今季甲子園では19勝5敗となり、貯金20のうち14を本拠地で稼いでいる。セ・リーグ6球団の中で阪神だけが本拠地で10連勝したことがない。
6/6:伊良部2試合連続完投V:伊良部が2試合連続完投勝ちで7勝目。これで7勝、防御率2・20、80奪三振と、3部門すべてリーグ1位。ロッテ時代に伊良部は最多勝1度、防御率1位2度、最多奪三振2度獲得。過去、両リーグでこの3部門のタイトルを獲得した投手はおらず、伊良部が初の快挙に挑戦する。
6/6:阪神が甲子園10連勝:阪神は5月17日巨人戦から甲子園球場で10連勝。過去6度あった9連勝を抜いて本拠地連勝(52年フランチャイズ制後)の球団新記録となった。なお、本拠地連勝のプロ野球記録は65年南海が大阪球場、80年広島が広島球場でマークした19連勝。
6/7:阪神では56年ぶり2ケタ差:阪神が今季6度目の4連勝で2位巨人との差が10ゲームに開いた。阪神が2位に2ケタゲーム差つけたのは、1リーグ時代の47年(最大12・5差)以来、56年ぶり2度目になる。今年の阪神はまだ57試合目。開幕から60試合消化しないうちに2ケタゲーム差は83年西武(50試合目)以来で、セ・リーグでは59年巨人(50試合目)に次いで2度目だ。セ・リーグで6月中に2ケタゲーム差は59年巨人のほかに94年巨人(63試合目)もあるが、10ゲーム差開いた日は59年が6月23日で、94年が6月28日。2位と10ゲーム差ついた日としては、今年の阪神がリーグ史上最も早い。

6/11:阪神24度目の逆転勝ち:阪神が早くも昨年に並ぶ24度目の逆転勝ちで両リーグ40勝1番乗り。これで今季の阪神が2連敗で迎えた試合は○○○○○。12球団で阪神だけが3連敗以上をしていない。阪神にとって60試合での40勝到達は、1リーグ時代の37年春53試合、47年55試合に次ぎ46年と並び3番目のペース。2リーグ制後では52、64年の64試合を抜くチーム最速40勝となった。過去、阪神はセ・リーグ40勝1番乗りは5度あるが、両リーグを通じては今年が初めだ。
6/16:TG戦延長1―0サヨナラ勝ち33年ぶり:阪神が延長10回、片岡の適時打でサヨナラ勝ち。延長戦の1―0サヨナラ勝ちは、00年5月23日に阪神が中日戦(延長14回)で記録して以来、3年ぶり。阪神が巨人戦でとなると、70年7月31日以来、33年ぶりになる。この時は、延長11回2死一、二塁の場面で5番田淵が堀内から右安打を放って1―0サヨナラ。投げては先発江夏が、巨人打線を黒江の1安打(7回1死から)に抑えて完封勝ちした。
6/16:下柳6回までパーフェクト:両軍譲らぬ投手戦の流れを作ったのは、プロ13年目のベテラン左腕だ。初回から1人の走者も許さず、黙々と0を積み重ねた。移籍後最長となる7回は先頭の清水に右前に運ばれ、続く二岡のバントをお手玉して、無死一、二塁とピンチを広げたが、高橋由に二ゴロ併殺打。4番清原も二ゴロに抑え、無失点を貫いた。まだ2勝止まりだが、5月以降の6戦はいずれも5イニング以上を投げて3失点以下に抑え、先発6番手の立場から、いまや影の先発の軸だ。※下柳の今季成績
6/17:同一カード12連勝球団最多タイ:阪神が今季初の逆転サヨナラ勝ちで同一カード12連勝の球団最多タイをマークした。過去の阪神の同一カード12連勝は66年広島戦(16〜29回戦)、81年広島戦(5〜18回戦)の2度あり、ともに2分けを挟んで記録している。同一カード連勝のシーズン最多は55年中日が大洋戦で記録した19連勝だ。
6/21:アリアス14号&15号、7戦6発Mr.東京ドームだ:今季初めてスタメン5番で登場したニュー・アリアスが、2発を含む6打数3安打、4打点の大暴れだ。「お気に入りだ!」。そう舌なめずりする東京ドームで実に7戦6発の活躍だ。
6/21:1試合20安打&6本塁打:20安打以上は昨年5月3日広島戦の22安打以来。巨人戦では97年8月2日に20安打して以来、6年ぶり。
6/21:1イニング10安打:97年8月2日巨人戦の8回に10安打して以来。阪神の1イニング最多安打は12本で、10本以上は7度目。
6/21:1試合6本塁打:6本塁打以上は97年6月7日横浜戦以来6年ぶり。巨人戦では82年4月29日(佐野、真弓、アレン、北村、掛布、山本)に並び最多。
6/21:1イニング10点:今年5月31日巨人戦の8回に11点を記録したのに次いで今季2度目。1イニング10点以上をシーズンに2度も記録したのは90年近鉄以来で、阪神は初めて。
6/22:セ・リーグ初の6月11ゲーム差:阪神は2位とのゲーム差を今季最大の11とした。6月までに11ゲーム以上の大差をつけたのは65年南海(19ゲーム差)、83年西武(12ゲーム差)に次いで3チーム目でセ・リーグでは初。阪神の貯金26は前回優勝した85年(最大25)を上回り、76年10月19日の27(72勝45敗13分)以来27年ぶり。
6/26:今岡、今季69試合目で101安打:今岡が2安打して、大台を突破。折り返し点を前にした今季69戦目で、101安打に達した。夢の200安打ペースを保った。
6/27:カード連勝は球団最多:横浜戦はこれで2回戦から14連勝になり、同一カード連勝の球団最多記録を伸ばした。同一カード連勝のプロ野球記録は中日が55年に大洋戦でマークした19連勝。
7/2:桧山サイクル達成:桧山がプロ野球58人目(62度目)のサイクル安打を達成した。阪神の選手では48、50年藤村富、49年金田、79年真弓に次ぎ24年ぶり4人目(5度目)。
7/5:ついにチーム打率が3割:今季41度目の2ケタ安打を記録した阪神は、ついにチーム打率が3割(正確には2割9分9厘9毛)。チーム打率の記録は99年横浜の2割9分4厘で、この年の横浜は90試合消化時の8月10日まで打率3割を維持したが、その後打率を下げ2割9分4厘に終わった。前回優勝した85年はバース、掛布らで219本塁打のセ・リーグ記録を作った阪神が、今年は打率の記録を塗り替えようとしている。
7/8:今岡、今季4本目の先頭打者弾:阪神今岡が、広島ブロックの初球を左越えに先頭打者本塁打した。今年5月29日の横浜戦(甲子園)で放ったのが自身初で、先頭打者アーチは今季これで4本目。7月6日のヤクルト戦(甲子園)に続いての先頭打者弾で、このときもベバリンの初球だった。阪神で2試合連続で初球を先頭打者本塁打にしたのは球団史上初めて。また年間最多は、75年中村勝広、84、85年真弓明信の6本。
7/9:今岡、二塁打の日本記録52本上回るペース:今岡が2本の二塁打を放ち、今季30本の大台に乗せた。ミスターダブルの異名をとる今岡だが、セ・リーグのシーズン最多二塁打は50年の大沢清(大洋)、78年の松原誠(大洋)が作った45本。阪神では50年の藤村富美男の41本が記録(セ・リーグ5位)。日本記録は01年にオリックス谷がマークした52本。今岡が今のペースを続ければシーズン終了時は54本となり、新記録達成の可能性がある。
7/10:ムーア10勝目!2年連続2ケタ星:阪神ムーアが今季10勝目、2年連続の2ケタ勝利をマークした。阪神の歴代助っ人で2シーズン連続で2ケタ勝利を挙げたのは、87年から3年連続10勝以上の成績を残したマット・キーオ投手以来。チーム最強の助っ人投手といえば、ジーン・バッキー投手で阪神在籍7年間で通算100勝(73敗)をマーク。64年には29勝9敗、防御率1・89で2冠を獲得、沢村賞も受賞した。バッキーはこの年から5年連続で2ケタ以上の白星を稼いだ。また吉田監督率いて優勝した85年、リーグ優勝に貢献したのはリチャード・ゲイル投手。来日1年目のこのシーズンに13勝8敗を記録。来日初年度に2ケタ勝利を挙げたのは、スタンカ(南海)以来、25年ぶりだった。
7/11:球団初の前半戦3連敗なし:阪神はこの日の勝利で1度も3連敗がないまま前半戦を終えることが決定。また、球宴まで残り2試合に連敗しても、勝率7割以上をキープすることが確定した。3連敗なし、勝率7割以上の折り返しはともに球団史上初めて。3連敗がないまま球宴を迎えたのは昨年の西武に次いで述べ9チーム目、セでは84年広島以来19年ぶり。勝率7割ターンは71年阪急(7割3分5厘)以来両リーグ32年ぶりの高レベルで、セでは55年の巨人(7割2分6厘)以来となった。
7/11:1イニング5点以上14回目:阪神が4回に打者11人を送り、7安打で8点を奪った。ビッグイニングを5点以上と定義すると、今季はこれで13試合14回目。最多は5月31日の巨人戦(東京ドーム)9回の11点。イニング別では5、7回が3度と最多で、4回はこれが2度目。チーム別では巨人、広島を相手に4度ずつ記録している。ちなみに、1イニングの最多得点記録は13点(69年阪神など過去4度)。
7/11:藪が通算1500投球回:11日の巨人17回戦(甲子園)の初回、二岡を遊ゴロに打ち取って達成。プロ野球151人目。初投球回は94年4月13日の中日1回戦(甲子園)で記録している。
7/18:今岡が7月初回9の7、3発:阪神今岡が、広島長谷川のカウント0―1からの2球目を左越えに先頭打者本塁打した。今岡の先頭打者アーチは、8日広島戦(倉敷)以来で今季5本目。3本目は6日ヤクルト戦(甲子園)でベバリン、4本目は広島ブロックのいずれも初球をたたいており、史上初の2試合連続の初球先頭打者本塁打という記録を作っている。6本目を打てば、阪神では75年中村勝広、84、85年真弓明信の年間最多先頭打者本塁打数に並ぶ。
7/20:阪神今季4度目のサヨナラ勝ち:阪神が今季4度目のサヨナラ勝ち。久慈のサヨナラ安打は、96年7月28日巨人戦の延長15回にマリオから記録して以来、7年ぶりになる。この日は矢野が敬遠された直後に久慈がサヨナラ打。阪神打者が敬遠されたのは今季27度あるが、敬遠直後の打者の成績は23打数7安打、1犠打、3犠飛の打率3割4厘。相手の敬遠策を失敗に終わらすケースが目立ち、久慈は6月5日中日戦でも八木が敬遠された直後に犠飛を記録している。
7/21:阪神早くも60勝到達!100勝ペース:阪神は84試合目で早くも60勝に到達。パ・リーグでは65年南海が76試合目に60勝(15敗1分け)を記録しているが、セ・リーグでは50年松竹の86試合目(60勝24敗2分け)を抜く最速記録だ。このペースでいくと最終100勝になる計算だが、史上初の100勝チームが誕生するか。
7/23:全球団から3連戦3連勝:阪神の甲子園球場での1点差試合は、これで14戦全勝。同一カード3連戦3連勝は横浜戦4度、巨人戦、広島戦、中日戦の各1度に次いで今季8度目になり対戦全カードでマークした。貯金39は52年に並ぶ2リーグ制後のチーム最多タイ。1リーグ時代を含めてチーム最多の42(47年)まであと3となった。
7/26:今岡の先頭打者弾6本は真弓・中村勝に並ぶ記録:今岡が今季6本目の先頭打者本塁打を記録した。初球を打ったのは5月29日横浜戦(裏)7月6日ヤクルト戦(裏)8日広島戦(表)に次いで4本目。初球打ちの先頭打者本塁打をシーズン4本は、90年野村(広島)02年松井(西武)の3本を抜く最多記録だ。この日のように1回表の初球を打ったのは今季2本目だが、「プレーボール本塁打」をシーズン2本は02年松井(西武)以来10人目のタイ記録となった。また、阪神の選手でシーズン6本の先頭打者本塁打は75年中村勝、84、85年真弓に並ぶ球団タイ記録。
7/30:4カ月連続15勝以上は史上初:阪神が今季33度目の逆転勝ち。甲子園での成績は34勝8敗で、今季の阪神は甲子園でまだ連敗がない。これで7月は15勝4敗となり、4月から4カ月連続で15勝以上を記録。過去に56、62、65年南海、66、90年巨人が3カ月連続で15勝以上をマークしているが、4カ月連続はプロ野球史上初めてだ。
7/30:甲子園の1点差ゲームは15戦全勝:阪神の1点差ゲームは今季23試合目で18勝5敗。特に甲子園球場での1点差試合は、これで15戦全勝と圧倒的に強い。
7/31:今岡、球団新7本目の先頭打者弾:今岡が7月だけで5発目、今季7本目の初回先頭打者アーチを放った。シーズン7本の先頭弾はチーム史上で単独トップ。
8/2:阪神投手の12連勝は56年ぶり:井川が無四球完封で12連勝。阪神投手の12連勝は1リーグ時代の47年に御園生が13連勝して以来、56年ぶり。2リーグ制後は球団初の12連勝になる。12連勝以上は1リーグ時代に延べ4人、パ・リーグでは今年の斉藤(ダイエー)まで延べ16人記録しているが、セ・リーグでは99年上原(巨人)が15連勝して以来、6人目の快挙だ。
8/3:八木4番時は7勝1敗:今季阪神の4番を務めたのは八木、桧山、浜中の3人。八木は試合数こそ少ないが、7勝1敗で勝率はトップ。4番打率は33打数13安打で4割近い。ちなみに、八木は6番で5割(16打数8安打)、5番で2割8分6厘(7打数2安打)の戦歴を残しているが“本職”の代打は20打数4安打、打率2割とちょっぴり不振。
8/9:今季初の3連敗:阪神が今季初の3連敗を喫した。2連敗は6度あるが、直後はいずれも打線が爆発。5点以上をたたき出し、4月26日の17安打を筆頭に5度までもが2ケタ安打。だが、今回は8安打で1得点に終わった。3連敗は昨年9月12〜14日以来。
8/12:監督通算900勝769敗、32分け:星野監督が史上13人目の監督通算900勝を達成した。初勝利は中日監督時代の87年4月12日巨人戦で、通算成績は900勝769敗32分け、勝率5割3分9厘。過去900勝以上した監督の現役時代のポジションを見ると、内野手8人、捕手2人、外野手1人、プロ経験なし1人。現役時代に投手で900勝したのは星野監督が初めてだ。
8/15:金本、フルイニング出場歴代3位タイ「574試合:足掛け5年の大記録です。金本が連続フルイニング出場の記録を574試合とし「鉄人レース」歴代3位タイに並びました。雨の日も、風の日も、1回から9回まできっちり打って守って走って…。チームは完封負けで、18年ぶりの巨人戦勝ち越しは持ち越しとなったけど、それはきょう決めてしまえばいいのです。とりあえず、鉄人に乾杯!
8/17:虎18年ぶり対G戦勝ち越し虎18年ぶり対G戦勝ち越し:巨人だけには負けてくれるな…そんな虎党の願いをついにかなえてくれました。85年以来18年ぶりの対G戦勝ち越し。優勝の次にファンが待ち望んでいたのが、これやったんですわ。70勝目で11年ぶりのシーズン勝ち越しも決定。エース井川がまたまた節目の試合で仁王立ちです。マジックも一挙に2つ減って22。ライバルの息の根も止め、ゴールはもう間近!
8/21:同一カード3連敗:阪神が同一カード3連敗を喫した。星野監督にとっては、阪神の監督就任2年目で初。昨年の阪神は6月15日巨人戦(甲子園)から同28日横浜戦(大阪ドーム)まで8連敗したが、このときも同一カードは2連戦続きで、3タテは一度もなかった。前回の同一カード3連敗は、野村監督時の01年7月27日(倉敷)から29日(甲子園)にかけての横浜3連戦で喫している。
8/23:同一カード20勝は33年ぶり3度目:阪神は今季の横浜戦が20勝4敗。阪神が同一カードで20勝したのは、64年中日戦20勝8敗、70年ヤクルト戦21勝5敗に次いで33年ぶり3度目になる。シーズン同一カード最多勝記録は55年中日が大洋戦、61年南海が近鉄戦、67年巨人がサンケイ戦でマークした23勝。阪神が横浜戦残り4試合でこの記録へ挑戦する。
8/27:赤星50盗塁、吉田義男以来の阪神2人目:先頭打者で迎えた5回。中前打を放つと、すかさず初球に走った。見慣れた審判のセーフ! 56年の吉田義男氏(現日刊スポーツ評論家)以来、球団史上2人目の50盗塁を達成した。
8/28:41歳4カ月の広沢が2打席連続本塁打:41歳4カ月の広沢が01年9月12日ヤクルト戦以来の2打席連続本塁打。40歳以上の選手が1試合2本以上の本塁打を放ったのは42歳6カ月の落合(巨人)が96年6月21日横浜戦で2本放って以来。2打席連発となると42歳4カ月の門田(オリックス)が90年7月21日ダイエー戦で藤本修から1、2回に放って以来13年ぶりとなった。
8/28:赤星51盗塁、球団記録に並んだ:赤星がついに虎の歴史を塗り替えた。5回無死から四球で出塁すると、すかさず初球に二塁へ走った。ゆうゆうと今季51個目の盗塁に成功。54年吉田義男氏の持つ球団記録に並んだ。
8/30:27年ぶり甲子園40勝、驚異の勝率8割:5回の攻撃は赤星が、金本が、片岡が、アリアスが、矢野が…ヤクルト外野陣を右へ左へ走らせる炎の5連打。甲子園40勝は76年以来27年ぶりの快挙。驚異の勝率8割。
8/30:33年ぶりシーズン75勝:阪神のシーズン75勝は、77勝した70年以来33年ぶり。本拠地甲子園では2日中日戦から6連勝となったが、甲子園での月別成績を出すと4月7勝3敗、5月11勝2敗、6月5勝1敗、7月11勝3敗、8月6勝1敗。他球場では4勝11敗と負け越した8月も甲子園では6勝1敗の好成績だ。これで今季の甲子園は40勝10敗で勝率8割。阪神が甲子園で40勝したのは76年以来27年ぶり。甲子園のシーズン最多勝利は56年にマークした44勝で、残り11試合でこの記録に挑戦する。
9/3:赤星、球団新の53盗塁!:!球団最多記録となる盗塁を、3回表1死で決めた。54年吉田義男(日刊スポーツ客員評論家)のチーム記録(51盗塁)を、49年ぶりに塗りかえた。
9/4:赤星54盗塁で球団記録更新:赤星が球団記録を更新した。8回に右前安打を放つと、打者金本の4球目に二盗成功。球団新記録の53盗塁を決めた前日に続いて、今季54盗塁とした。打撃もここ5試合で20打数7安打と好調。「最近は内(インコース)ばかりを攻められていたんで、思い切り引っ張りました」。相手の厳しい配球も克服した。
9/5:矢野「不敗神話」通算23勝:矢野がプロ入り初のサヨナラ本塁打を放った。阪神選手の逆転サヨナラ本塁打は、昨年9月22日に片岡が広島戦で記録して以来、通算14本目。これで矢野が本塁打を打った試合は今季13戦13勝、01年7月11日横浜戦からは通算23連勝だ。今季、矢野の肩書付きの殊勲安打は17本目で、今岡22本、金本21本に次ぎチーム3位。勝利打点は今岡、金本、桧山と並びチーム最多の9度目と、7番打者(今季82試合目)の矢野が勝負強さを見せている。なお、横浜戦は今季21勝となり、阪神にとっては70年ヤクルト戦(21勝5敗)に並ぶ同一カードシーズン最多勝となった。
9/7:22勝は同一カード球団最多勝:阪神の今季の勝利数が、80勝に到達した。球団史上では、藤本定義監督のもとで優勝した64年の80勝56敗4分けに並ぶ最多勝。64年はシーズン最終140試合目の9月30日中日戦(甲子園)で到達したが、今季は19試合を残しており、最多勝の新記録を作るのは間違いない。64年は最多勝投手に輝いたバッキーの29勝を筆頭に、村山が20勝、石川緑が10勝と2ケタ勝利投手を3人輩出。チーム打率はリーグ5位だったが、同防御率はトップ、しかも唯一の2点台(2・75)と安定していた。対横浜戦がこの日で終了し、阪神の22勝6敗に終わった。これは130試合制の70年の対ヤクルト戦21勝5敗を抜いて、チームの同一カード最多勝記録。球界を見れば、55年中日の対大洋戦、61年南海の対近鉄戦、67年巨人の対サンケイ戦での23勝が最多記録だ。
9/10:8年連続の二ケタ本塁打:阪神片岡が、ヤクルト26回戦で今季10号本塁打を記録した。日本ハム時代の96年(15本)から8年連続の二ケタ本塁打。12年目の片岡のプロ最多は、全試合出場を果たした00年の21本塁打だ。
9/11:安藤今季47試合登板、防御率1.45:安藤は今季47試合に登板して4勝2敗5セーブ、防御率1・45。セ・リーグで30試合以上登板しているリリーフ投手の中では、岩瀬(中日=51試合)の1・16に次いで2番目に良い防御率。安藤の2敗はともに延長に入った同点の場面で登板した時のもの。リードした場面で登板したケースは34試合あり、リードを守れなかったのが5月27日横浜戦、6月1日巨人戦、7月20日広島戦の3試合だけ。この3試合とも同点止まりで、安藤登板時に逆転されたことは今季1度もない。
9/13:単独キング!アリ砲34号:1試合で先制と2度の勝ち越し打は珍しい。おまけに今季初めて、リーグ単独トップに立つ34号キング弾を含めてだ。勝っていればノー文句のヒーロー。もどかしく足踏みするV目前のトラで、アリアスが獅子奮迅の大暴れをみせた。
9/15:阪神18年ぶり優勝!涙の闘将7度の舞い:9月15日、午後7時33分10秒。秋の気配を感じさせる夜空に、闘将が宙に舞い、夢をつむいだ。星野監督率いる阪神が、18年ぶり4度目のリーグ優勝(1リーグ時代を含め8度目)を決めた。
9/16:甲子園45勝はシーズン最多:阪神は今季甲子園で45勝目(11敗)を挙げた。これは1956年の44勝を上回る甲子園でのシーズン最多勝利。56試合目での達成で、勝率は実に8割4厘。月別成績は4月7勝3敗、5月11勝2敗、6月5勝1敗、7月11勝3敗、8月7勝1敗、9月4勝1敗。まだ、5試合を残しており、どこまで記録を伸ばすか注目される。
10/4:下柳“タナボタ星で21年ぶり10勝カルテット:下柳が94年以来の2ケタ勝利。阪神の10勝以上は4人目だが、そのうち井川(18勝)ムーア(10勝)下柳と3人が左投手。同一球団で左腕10勝トリオは54年毎日(荒巻22、和田16、榎原11)81年日本ハム(間柴15、高橋一14、木田10)88年近鉄(阿波野14、小野10、村田10)に次いで4度目。セ・リーグでは初めてになる。また、下柳が二ケタ勝利をマークしたことで、井川、伊良部、ムーアを加えた10勝カルテットが誕生した。阪神では82年の山本、小林、工藤、伊藤以来、21年ぶり10勝男の4人揃い踏みとなる。
10/5:井川19勝目!チーム24年ぶりの20勝王手:井川が広島戦(広島)8回1失点で、今季19勝目を挙げ、阪神では24年ぶりの20勝に王手をかけました。最多勝利に加えて、防御率のタイトルもほぼ手中に。
10/5:藤本2安打で完成!「3割カルテット」85年打線に並んだ:4打数2安打で打率は3厘アップの3割1厘。8月9日以来の打率3割に戻した。阪神では日本一に輝いた85年以来の3割カルテット形成に王手をかけた。
10/7:赤星セ18年ぶり60盗塁:球場中から大合唱で「走れ」と催促され、赤星がスタートした。8回裏先頭打者として左前打で出塁。金本の2球目に飛び出した。二塁ベースを乗り越えるように滑り込み、今季60度目の「セーフ」コールを聞いた。球団史上最多を塗り替えた60盗塁目は、セ・リーグでみても85年広島の高橋慶(73個)以来という大台。
10/10:井川20勝達成!防御率、勝率と三冠締め:井川! やってくれました猛虎のエース。6回を3失点と粘りのピッチングで20勝に到達。阪神では1979年小林繁以来、実に24年ぶり大台。最多勝、防御率に、勝率も合わせて“3冠”を確実にした。
10/10:金本5年連続フルイニング出場:鉄人は今年も完走した。移籍1年目。初めて背負う重圧の中でも、金本は当たり前のように140試合、フルイニング出場を達成した。5年連続の偉大な記録。8回。最後の打席で右前へはじき返す。3安打猛打賞で締めた。
打てば負けない矢野の本塁打
月日 相手(球場) 勝敗
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
4/01
4/30
5/05
5/21
5/31
6/06
6/21
6/27
6/28
7/11
7/18
8/30
9/05
10/07
広島(広島)
巨人(甲子園)
ヤクルト(甲子園)
広島(甲子園)
巨人(東京D)
ヤクルト(神宮)
巨人(東京D)
横浜(横浜)
横浜(横浜)
巨人(甲子園)
広島(甲子園)
ヤクルト(甲子園)
横浜(甲子園)
巨人(甲子園)
ソロ
2ラン
ソロ
2ラン
2ラン
2ラン
3ラン
ソロ
2ラン
2ラン
2ラン
ソロ
2ラン
ソロ
○10−5
○6−2
○4−0
○7−1
○13−5
○7−4
○16−5
○11−5
○5−3
○14−1
○4−3
○9−3
○4−3
●2−6
阪神歴代外国人で10勝以上した投手
バッキー 64年 65年 66年 67年 68年
29勝 18勝 14勝 18勝 13勝
62〜68年(100勝73敗3分)
ゲイル 85年 85〜86年(18勝18敗)
13勝
キーオ 87年 88年 89年 87〜90年
(45勝44敗)
11勝 12勝 15勝
ムーア 02年 03年 02~03年
(20勝17敗)
10勝 10勝
※在籍年横カッコ内数字は阪神在籍通算成績。
勝利数太字は最多勝タイトル
ムーアの投球と打撃成績(防4.35打率.326)
日  相

時  手

勝  ス
    コ
敗  ア




打  安

数  打


3/30横浜
4/05ヤクルト
4/12巨人
4/19横浜
4/29巨人
5/05ヤクルト
5/11横浜
5/17巨人
5/24ヤクルト
5/30巨人
6/06ヤクルト
6/19横浜
6/28横浜
7/10広島
7/20広島
7/26中日
8/01中日

9/13中日
9/17広島
9/23
巨人
10/7巨人
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
救援
先発
○5−3
○12−5
○9−2
○4−3
  8−6
○4−0
○12−1
○1−0
●3−5
●2−8
  7−4
○8−2
○5−3
○5−3
  5−4
●3−15
●0−4
●7−9
●2−3
  2−4
●2−6



8・2/3
6・1/3



1・2/3
3・0/3

6・1/3
5.0/3

5・1/3


  ・2/3


4・2/3




















3−1
3−2
4−2
3−1
2−0
2−1
3−1
3−2
0−0
1−0
3−1
3−1
2−0
3−1
2−1
1−0
1−0

2−0
1−0
1−0




















通算 10勝6敗 111・2/3 54 42−14
ゲームメーカー・下柳の今季成績とチームの成績
日  相

時  手
本人 チーム









4/02広島
4/06ヤクルト
4/13巨人
4/20横浜
4/27広島
5/04ヤクルト
5/10横浜
5/18巨人
5/31巨人
6/07ヤクルト
6/15巨人
6/22巨人
6/29横浜
7/06ヤクルト
7/12巨人
7/19広島
7/25中日
7/31横浜
8/06ヤクルト
8/17巨人
8/23横浜
8/29ヤクルト
9/04広島
9/11ヤクルト
9/27中日
10/4広島
救援
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
先発
中継






































52/3



11/3
32/3
32/3
52/3


40/3
62/3

























4−5●
5−6●
7−3○
9−3○
2−6●
2−5●
5−3○
6−3○
13−5○
0−2●
1−0○
5−4○
6−2○
7−2○
14−3○
1−3●
7−1○
6−9●
3−7●
1−6●
8−0○
8−0○
1−4●
7−7△
5−7●
10−7○
通算(防御率3.73) 10−5 1372/3 57 14−11-1
神・チーム本塁打
アリアス 38 金本 19
桧山 16 矢野 14
今岡 12 片岡 12
浜中 11 関本 4
平下 3 早川 3
広沢 2 浅井 1
沖原 1 赤星 1
野口 1 秀太 1
計141
セ・盗塁Best10
1 赤星 憲広 61
2 福地 寿樹 20
2 石井 琢朗 20
4 金本 知憲 18
4 鈴木 尚広 18
6 荒木 雅博 16
7 二岡 智宏 14
7 多村  仁 14
7 木村 拓也 14
10 宮本 慎也 11
今季、甲子園での1点差試合
月日 相手 勝敗・スコア
4/18
4/19
5/17
5/20
5/22
5/27
5/28
5/29
6/05
6/15
6/17
7/18
7/20
7/23
7/30
9/05
9/15
9/17
横浜
横浜
巨人
広島
広島
横浜
横浜
横浜
中日
巨人
横浜
広島
広島
ヤクルト
横浜
横浜
広島
広島
○3−2
○4−3
○1−0
○4−3
○5−4
○4−3
○10−9
○2−1
○2−1
○1−0
○5−4
○4−3
○5−4
○1−0
○3−2
○4−3
○3−2
●2−3









延サ


延サ
延サ


※延は延長、サはサヨナラ勝ち
鬼門・神宮球場
過去10年で00年に1度勝ち越し
ただけで、あと9年は負け越し。
うち6年はシーズン3勝以下と非
常に相性が悪い。
2000年6勝5敗
2001年1勝9敗
2002年5勝6敗
今年 勝敗・スコア 責任投手
4/15
4/16
4/17
6/06
6/07
6/08
8/07
8/08
9/09
9/10
9/11
9/30
●1−7
●3−5
○5−4
○7−4
●0−2
●3−4
●3−7
●2−5
●3−10
●2−3
  7−7
○4−3

藤川
井川
安藤
下柳
安藤
下柳
川尻
伊良部
安藤

井川
鬼門・ナゴヤ・ドーム
阪神はナゴヤドームとは極端に
相性が悪い。連敗も99〜00年に
13連敗、00〜01年に8連敗する。
1999年1勝8敗
2000年1勝11敗
2001年5勝8敗
2002年5勝7敗1分
今年 勝敗・スコア 責任投手
4/22
4/23
4/24
5/06
5/07
5/08
7/25
7/26
7/27
9/12
9/13
9/14
○11−5
●2−4
●0−6
○10−2
●1−6
●4−13
○7−1
●3−15
○8−1
●1−2
●7−9
●0−5
柴田
藤田
井川
井川

藤田
下柳
ムーア
井川
石毛

福原
開幕戦に弱いタイガース
年(相手) 勝敗・スコア 先発投手 責任投手
90(ヤ)
91(洋)
92(ヤ)
93(中)
94(ヤ)
95(中)
96(巨)
97(広)
98(横)
99(巨)
00(横)
01(巨)
02(巨)
03(横)
○9−0
●3−4
●3−7
●5−12
●4−6
●2−3
●0−9
●1−3
●0−8
●1−8
●6−7
●3−17
○3−1
●2−4
中西
野田
葛西
仲田
湯舟
湯舟

川尻


星野伸
星野伸
井川
井川
中西
仲田
葛西
仲田
湯舟
郭李

川尻


葛西
星野伸
井川
井川
※(洋)は大洋で現・横浜
伝統の巨人戦今年は?
97年 13勝14敗
98年 10勝17敗
99年 10勝17敗
00年 9勝18敗
01年 13勝15敗
02年 12勝15敗1分
(17年連続負け越し)
今年  スコア 責任投手
4/11   8−8
4/12 ○9−2 ムーア
4/13 ○7−3 吉野
4/29 ○8−6 安藤
4/30 ○6−2 井川
5/01 ○3−1
5/16 ●0−4 伊良部
5/17 ○1−0 ムーア
5/18 ○6−3 谷中
5/30 ●2−8 ムーア
5/31 ○13−5 谷中
6/01 ●3−4 ウィリアムス
6/13 ●2−6 伊良部
6/15 ○1−0 久保田
6/21 ○16−5 伊良部
6/22 ○5−4 下柳
7/11 ○14−1
7/12 ○14−3 下柳
8/15 ●0−3 伊良部
8/16 ○5−1 井川
8/17 ●1−6 下柳
8/27 ○6−4 伊良部
8/28 ○11−0 井川
9/19 ○6−0 藤川
9/20 ●2−4 谷中
9/21 ●5−10 福原
9/23 ●2−4 伊良部
10/7 ●2−6 ムーア
17勝10敗1分(18年ぶり勝ち越し)
今年は横浜に強い(20勝5敗)
月日 球場 勝敗・スコア 責任投手
3/28
3/29
3/30
4/18
4/19
4/20
5/09
5/10
5/11
5/27
5/28
5/29
6/17
6/19
6/27
6/28
6/29
7/29
7/30
7/31
8/22
8/23
8/24
9/05
9/06
9/07
横浜
横浜
横浜
甲子園
甲子園
甲子園
横浜
横浜
横浜
甲子園
甲子園
甲子園
甲子園
甲子園
横浜
横浜
横浜
甲子園
甲子園
甲子園
横浜
横浜
横浜
甲子園
甲子園
甲子園
●2−4
○7−3
○5−3
○3−2
○4−3
○9−3
○11−2
○5−3
○12−1
○4−3
○10−9
○2−1
○5−4
○8−2
○11−5
○7−3
○6−2
●3−6
○3−2
●6−9
●4−10
○8−0
●2−5
○4−3
●4−7
○8−3
井川
伊良部
ムーア
伊良部
ムーア
下柳
伊良部
下柳
ムーア
安藤

伊良部
川尻
ムーア
伊良部
ムーア
下柳
伊良部
久保田
谷中
井川
下柳
久保田
リガン
杉山
福原

「今季の阪神4番打者」
8/3:今季阪神の4番を務めたのは八木、桧山、浜中の3人。八木は試合数こそ少ないが、7勝1敗で勝率はトップ。4番打率は33打数13安打で4割近い。ちなみに、八木は6番で5割(16打数8安打)、5番で2割8分6厘(7打数2安打)の戦歴を残しているが“本職”の代打は20打数4安打、打率2割とちょっぴり不振。
8/9:4番打者の合計打率は2割9分5厘で、1番(・356)、7番(・343)、2番(・328)、6番(・307)、8番(・301)に次ぐ6番目の数字。本塁打も6番(20本)、5番(18本)に次ぐ17本だが、打点86は6番の76に差をつけてトップの座を守っている。 先発4番を務めたのは桧山、浜中、八木の3人で、9試合で7勝2敗と勝率1位の八木が、3割6分1厘で4番打率もNO・1だ。
週刊トップペ−ジ
Tigersトップページ
愛netコミュニティ