<1999年・2軍のデータ

ウエスタン勝敗表
勝率 勝差
1 阪神 100 59 33 8 .641
中日 100 56 33 11 .629 1.5
近鉄 100 47 44 9 .516 10
ダイエー 100 41 48 11 .461 5
オリックス 100 40 51 9 .440 2
広島 100 29 63 8 .315 11.5
ウ・打撃10傑・規定打席数=試合数X2.7
打率
衣川 .339 95 118 13 77 7
福地 .306 87 77 2 25 8
西島 .295 67 62 1 21 11
内匠 .291 74 68 3 32 25
安田 .278 84 63 7 33 3
井端 .269 71 60 3 17 14
河野 .268 85 81 17 58 4
善村 .265 72 62 3 30 1
関本 .259 96 83 5 33 3
10 .259 82 63 1 18 3
他の阪神選手成績
風岡 .306 76 67 2 24 10
松井 .278 68 49 6 22 3
中里 .191 82 29 2 11 3
片山 .258 63 32 6 16 1
寺田 .186 45 70 13 0 4
ウエスタン主な個人タイトル
タイトル 名前 内容
首位打者 筒井壮    (中) .336
最多本塁打 河野亮    (中) 18
最多打点 衣川幸夫(近) 77
最多盗塁 代田建紀(近) 40
最高出塁率 脇坂浩二(ダ) .442
最優秀防御率 井上貴朗(神) 2.34
最高勝率 井上貴朗(神) 7割5分
最多勝利 杉本友    (オ)
最優秀救援 斉藤貢    (ダ) 14SP
ウ・投手5傑・規定投球回=試合数X0.8
防御率 試合 自責
井上 2.34 20 6 2 2 21
長谷川 3.33 19 5 4 0 35
松本友 3.48 15 7 4 0 27
橋本 3.45 24 3 6 0 33
田中 3.77 21 5 9 0 32
他の阪神選手成績
金沢 3.50 15 3 1 0 21
村上 4.68 21 1 3 0 18
寺前 3.13 11 1 1 0 8
星山 2.25 13 1 0 3 3
99年・若虎・ウエスタンで優勝!!!
(1999年9月28日)
若虎V2
プロ野球ウエスタン・リーグで9月28日に、阪神が2年連続9度目の優勝
を決めた。
優勝へのマジックを「1」としていた阪神はこの日、山口県・由宇で広島と
対戦。先発竹内の力投などで6−3で逃げ切り、自力で優勝を決めた。
阪神は残り1試合に負けても58勝ち34敗8分けの勝率6割3分で、この
日全日程を終了した2位の中日を上回る。
阪神は10月9日のファーム日本選手権(沖縄・浦添)でイースタン・リーグ
優勝チームと対戦する。

選手の強化育成に成果(岡田監督)
岡田2軍監督が、就任1年目にして宙に舞った。「勝って自力で優勝を決
める事ができて、本当に良かった」と語った。
プレッシャーがあった。マジックを「1」とはいえ、残り2試合しかなかった。
対象チームの猛追で、ゴール直前でうっちゃられる可能性もあった。
この日は満を持して経験豊富な竹内を先発させたが、初回、いきなり2連
打と失策で先行を許した。しかし直後の2回に敵失で2点を入れて逆転す
ると、あとは阪神ペースだった。「2軍とはいえ、負けられないというマウン
ドは(本人に)プラスになる」と岡田監督。
今年は塩谷らを1軍に輩出。特に終盤は、まともにメンバーを組めないほ
どだった。その中で頑張ったのが佐々木らベテラン組だった。岡田監督は
「ベテランも含めて、いい結果をファームで残せば、1軍へ上がれるという
一貫したいい流れができていた」と、胸を張った。

井上、2軍での防御率1位確定

この日、中継ぎで2イニングを投げ、規定投球回数に到達。2.34という
数字で、防御率1位を確定させた。「監督に配慮してもらい感謝していま
す。でも今年は1度も1軍に上がれなかった。それが申し訳なくて」と、野
村阪神の力になれなかった悔しさを言っていた。
最優秀防御率 井上貴朗(神) 2.34
最高勝率 井上貴朗(神) 7割5分

3年目関本「開花」
「重圧の中で1年間やって自信もついたし、階段を1つ登った心境です」と
話す関本は、この日も1打点を挙げるなど、ファームの若手打者では着実
に成長の跡をみせている。

星山ホロ苦胴上げ投手
9回の頭から救援に立ったが、1死から伊予田に1発を浴びた。更に失策
がらみで1点を失ったが、最後の打者を2塁ゴロに抑えた。「ちょっと安易
にいきすぎましたかね。胴上げ投手?いえ、ここまで投げてくれた人がい
るおかげですよ」と、おぜん立てをしてくれた仲間に感謝していた。
今年のV決定時の
先発メンバー
平尾
樋口
関本
佐々木
吉本
松井
曽我部
竹内
高波
ウエスタン・リーグ
の優勝チーム
年度 Vチーム 阪神
55 阪神
56 中日 A
57 阪急 D
58 中日 D
59 阪神
60 広島 B
61 阪神
62 南海 B
63 阪神
64 阪神
65 阪急 C
66 阪急 D
67 広島 B
68 広島 B
69 中日 A
70 広島 E
71 中日 E
72 阪神
73 近鉄 F
74 中日 E
75 南海 E
76 広島 E
77 阪急 D
78 阪急 F
79 近鉄 B
80 南海 E
81 南海 E
82 広島 E
83 中日 D
84 南海 B
85 広島 B
86 阪神
87 中日 A
88 中日 C
89 オリックス E
90 中日 B
91 広島 B
92 中日 C
93 中日 B
94 オリックス D
95 近鉄 B
96 近鉄 E
97 オリックス D
98 阪神
99 阪神
昨年Vのメンバーの今年
昨年9月10日、ウエスタン優勝を決めた近鉄戦
(鳴尾浜)の先発メンバーの多くは1軍へと巣立
っている。出世頭は田中秀太。ベテランの和田を
押しのけてレギュラーを取り、押しも押されもせぬ
正遊撃手。守備範囲の広さで、再三にわたりチ
ームを助けている。北川も故障の矢野に代わり、
本塁を任される毎日。浜中も相手の先発投手が
左だと、スタメンで出る事も多い。
Vのスタメンではないが、塩谷も今年の活躍に目
を見はるものがあり、彼ら若手は野村阪神のスタ
ー候補として、来季は真価を問われる。
昨年V決定時の
先発メンバー
高波
川名
関本
浜中
北川
本西
岩田
曽我部
田中
中ノ瀬
ウエスタン初代王者は「阪神ジャガーズ」
現行のウエスタン・リーグは1955年(昭30)に始まったが、初年度の優
勝チームは阪神ジャガーズだった。名古屋以西の7球団が24試合のリ
ーグ戦を行い、ジャガーズは14勝9敗1分で2位のホークスをかわした。
翌56年も2位に健闘したジャガーズだったが、57年から1軍に合わせ、
タイガースと改称している。
これに先立つ54年に、セ・リーグの2軍チームが「新日本リーグ」を結成。
地方巡業を中心に試合を行った。実質1年しか運営されなかったが、この
際に阪神2軍はジャガーズと名乗り、優勝を飾っている。
虎風荘の梅本正之寮長もジャガーズのユニホームを着て、河西俊雄2軍
監督のもと、投手としてプレーしていたひとり。
99年・若虎・初の日本一!!!
(1999年10月9日)
若虎が初V
プロ野球のファーム日本選手権は10月9日、沖縄の浦添市民球場で行わ
れ、ウエスタン・リーグ優勝の阪神がイースタン・リーグ優勝の日本ハムに
7−3で快勝し、初のファームでの優勝をした。岡田彰布2軍監督は監督就
任1年目で悲願の日本一。「浜中が打ってくれたんが一番大きい。去年から
4番を打たせてきて、最後の最後でよく打ってくれた。」と喜びをかみ締めた。
阪神は2回、浜中と吉本のソロ本塁打で2点を先行。5回には浜中の満塁
本塁打で突き放した。最高殊勲選手には3安打、2本塁打、6打点の浜中
が選ばれ、賞金100万円を獲得した。
阪神 020 040 100|7
日ハム000 000 021|3
勝・金沢
負・厚沢
本塁打 浜中1号@2号C 吉本1号@
MVP浜中 優秀選手金沢、島田(ハ)

“追っかけママ”の前で宙に4度
(岡田監督)
岡田2軍監督の母サカヨさんは、息子の胴上げに目を潤ませた。オリックス
助監督時代の97年から3年続けて、大阪から駆けつけて応援。「監督にな
って大変なのは、見ていてもよく分かります。今年は日本一になってよかっ
た」。亡くなった夫勇郎さんの遺影を胸に抱き、声を震わせた。シーズン中
は、鳴尾浜にも度々観戦に訪れてきた。「追っかけママしてますから。これ
だけがたのしみですねん」。この日の日本一は最高の親孝行だった。
今年の日本一
決定時の
先発メンバー
平尾
関本
吉田浩
浜中
曽我部
吉本
樋口
片山
風岡
金沢
浜中5ランでMVP
3年目の浜中が、阪神を初の日本一に導いた。2回に先制の本塁打を放ち、5回には満塁アーチ。
結局3安打、6打点の大爆発でMVPに輝いた。「昨年も期待されて裏切っていたから、岡田監督に
いいバッティングを見せる事ができてよかった」と笑った。
今季は一軍で思うような数字を残せなかったが、野村監督が就任当初から注目する程の逸材。
「来年は一軍でレギュラーを取れるように頑張りたい」。将来が楽しみな21才だ。
尚、1試合2本塁打、満塁ホームランはいずれもファーム日本選手権初。6打点は同選手権記録新。
昨年も3打数2安打しているので、通算成績は8打数5安打・6割2分5厘。

金沢来季1軍アピール
肝っ玉右腕誕生!ルーキー金沢(ドラフト2位)が5回0封。ファーム日本一を決める勝利投手に輝き、
最優秀選手賞を獲得した。「ブルペンでは話にならないぐらい悪かったんですけどねえ。試合に行っ
たら普通に投げられました」
金沢は5試合に先発しただけの新人。相手はイースタン最多勝の厚沢で、実績では圧倒的不利だ
ったが、5回まで2安打4三振。3塁も踏ませぬ前評判を覆す好投を演じた。
「緊張もしなかったです」と言ってのける堂々のピッチングで来季1軍への大アピールをした。

吉本も金沢援護弾
恋女房の援護弾だ。吉本が2回、浜中の先制ソロの後、2点目をたたき出す本塁打をバックスクリー
ン左へブチ込んだ。「先発・金沢の事を考えても、早めに点を取った方が絶対有利やからね」。
守っても、7人の投手リレーを好リード。古沢投手コーチからは「(2点を取られた)8回意外は、完璧
やった」と影のMVPに称えられていた。
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