「住吉祭」と「鯨山車」2011年8月1日
 8月1日は鎌倉時代末期が起源と伝わる鯨型の山車が57年ぶりに復活したと耳にしたので行列を見に行った。
 海の神を祭る住吉大社の「住吉祭」の最後を飾る神事「神輿渡御祭」(みこしとぎょさい)が行われ、住吉大社
から「御旅所」の堺・宿院頓宮まで紀州街道を神輿の担ぎ手、武者、平安装束の男女、獅子舞など総勢約900人
が練り歩いていたが、まるで時代まつりの堺版みたいだった。
 目当ての鯨山車は全長12mで口をパクパクさせて尻尾もパタパタ動かし、内部に仕込んだ水鉄砲から“潮”を吹き
ながら進み、沿道の観客を喜ばせた。
 鯨山車の由来は「堺の漁師たちは住吉や堺の海にやってくる鯨を、海の幸をもたらす海の神様として崇めていまし
た。そこで豊漁を願う漁師たちは、本物の鯨の代わりに鯨山車を作り、住吉大社に奉納するようになった」のだとか。
2011年は住吉大社鎮座1800年という記念の年である。
天狗の神様?
船型の山車に神輿を乗せるのは海の神様を祭るから?
御神馬 獅子舞
堺火縄銃 夏越女
 
●鯨山車(くじらだし) 
「鯨まつり」は、明治以降になると20〜30年に1回の開催になり、昭和29年を最後に中断していました。
そして今年、57年ぶりに復活した「鯨まつり」は7月24日(日)に住吉大社で開催された。
ちなみに"えびす"は日本古来の漁業の神様ですが、鯨も神格化して"えびす"と呼ぶそうです。
全長12mの鯨山車は昔は24mだった。
●勇壮な「お渡り」
 大阪から堺に入る時に両市の境にある大和川では川の中を神輿がじゃぶじゃぶと渡り、
中州で大阪側の担ぎ手から堺側に受け渡された。
 「ベーラッ、ベーラッ」という勇壮なかけ声とともに力強く川を渡り終えると、川岸の見物客
から大きな拍手が送られた。
●宿院頓宮
神輿が到着すると祭典が行なわれ、荒和大祓神事 (あらにごのおおはらいしんじ) が行なわれた。

あいらぶ堺