サーフィンクラッチ】谷嵜なおきの持ち技。相手の右足を持ち上げつつ、相手の左足を相手の右足方向に折り曲げ、相手の右膝と相手の左足首の裏を密着させる。その状態で相手の腰の左横に立ち、自分の右足で相手の体を跨ぎ、相手の右足を自分の右足の裏に引っ掛け、(相手の右足が自分の右腿の裏に来る状態)さらに自分の右足首を相手の左足首に引っ掛け、相手の両足を自分の右足で交差させた状態になる。自分の左足で相手の体を跨ぎつつ、自分の左手で相手の左手首を取って相手の体を転がし、相手の体を仰向けにする。先ほど相手の両足を引っ掛けた自分の右足を、相手の体を丸め込むように相手の頭の方向にもっていき、自分の右足で相手の顔の右横に立つ。
サーフボードストレッチ】相手の右手首を自分の右手で、相手の左手首を自分の左手で掴み、相手の両腕を相手の背中側に引っ張り、相手の肩・腕を痛めつける技。その状態で更に相手の背中に自分の片足を押し付け、更に相手の両腕を伸ばすことでダメージを増幅させるコトも。(自分は片足立ちになった状態)尻餅をついて座っている相手の背後から仕掛けるコトも多い。これも腕を引っ張るだけでなく、背中に自分の片足を押し付けて痛めつけたり、自ら片膝をついて、立ててる方の膝を押し付けて痛めつけることもある。
サイキック】足を持ち上げて太腿の裏にストンピングを叩きつける技。仰向けに寝ている相手に仕掛ける。相手の片足を持ち上げ、相手の太腿の裏を自分の足の裏で蹴り付ける。 主に相手の足を痛めつける繋ぎ技として使われる。“サイ”とは「太腿」の事で、サイをキック。そのままの名前である。
サイド・スープレックス前かがみになった相手の腰を正面から両手で捕らえて、ブリッジを利かせて後方へ投げる技。前田明引退試合の相手、アレキサンダー・リフトが見せたカレリンス・リフトは変形サイド・スープレックス。
逆さ押さえ込み】相手と背中合わせに立ち、両手を脇に差し込んで絡める。前方に倒れこんで相手の肩をマットにつけてフォールを狙う固め技。一瞬のスキをついて試合を決める事もある。近年でもジュニアヘビー級の試合でたまに見られる。
さくらドロップ】桜花由美の名前からとった技名。仰向けに寝ている相手へ仕掛ける。相手の左横に立ち、相手の頭側のロープの方向へ走る。セカンドロープに飛び乗り、その反動で後方に仰向けの状態でジャンプし、相手の胸へ自分の左肘を落とす。
サスケスペシャル1号】ザ・グレート・サスケの変形ムーンサルトアタック。リング内で側転をして勢いをつけ、トップロープ越え、場外に立っている相手にムーンサルトアタックを放つ。
サソリ固め】別名スコーピオン・デスロック。長州力のオリジナル技。相手の両足の間に自分の片足を差し込んで交差させ、逆エビ固めの形に持ち込む。相手の足の形がサソリの尻尾に似るところから命名された。テリー・ファンクの使ったテキサス・クローバー・ホールドは足の代わりに片腕を差し込む。
サッカーボールキック】マットに尻餅をついた状態で座っている相手に仕掛ける。主に相手の背中を狙って、自分の足の脛・甲を使って思い切り蹴り付ける。高山善廣、望月成晃らは、相手の胸へ目掛けてこの技を見舞うことも。 見た目としても、観客に痛みが伝わりやすい技で、キックを中心とする選手が多数使用している。
殺人スープレックス】ゲーリー・オブライトのスープレックス全般の総称。
殺人バックドロップ】ドクターデス(殺人医師)ことウイリアムスの必殺技。通常の形に加えて、相手の左足を抱えて角度をつけて、脳天から落とす危険な技。技の名前通り、90年3月には谷津嘉章のけい椎を負傷させ、長期欠場に追い込んだ事もある。
サマーソルト・キック】コーナーポストに立つ相手に向かってダッシュする。壁を登るように、相手の体を駆け上がり、後方宙返りしてリングに帰ってくる。キックの威力よりも、観客に見せる要素が強い技。軽量級の選手がよく使い、名手は初代タイガーマスク。
サマーソルト・ドロップ】別名はサンセット・フリップ。仰向けに倒れた相手に、前方宙返りして背中からのしかかる技。全体重を乗せるため、相手は息が出来なくなる。1970年代に活躍した「マットの魔術師」エドワード・カーペンティアが得意とした。
侍パワーボム】越中詩郎のフィニッシュホールドで、抱え上げた状態を数秒保ち、その後叩きつける滞空式パワーボム。
SAYONARA】ドノバン・モーガンの技で、相手の頭を自分の股下に差し込み、自分の右腕を下から相手の左脇下に、自分の左腕を下から相手の右脇下にそれぞれ差し込み、自分の両手をクラッチする。(ダブルアームスープレックスの投げる前の体勢)その状態で相手の体がマットに対して垂直になるまで持ち上げ、開脚ジャンプしながらクラッチを外さずに相手の顔・胸からマットに叩きつける。(開脚した自分の両足の間に相手の体を叩きつける。自分は尻餅をついて着地。)
サルトモルタル】初代タイガーマスクの相手の体を利用してバック宙する技。相手に向かって走り、右足で踏み切ってジャンプ。自分の左足で相手の右側のセカンドロープの上に乗せ、自分の右足で相手の胸で蹴って、その勢いで後方にバック宙して着地する。着地した後は相手を誘い、ショルダースルー等の技へと繋ぐ。ジミー・ヤンのこの技は、相手のほぼ真上で高速回転し、相手のすぐ目の前に着地し、次の技に移行する。
三角蹴り】リング中央のあたりから、相手の後方にあるコーナーに向かって走り、(相手の左横を走り抜ける)相手の後方にあるコーナーの右側のセカンドロープに自分の右足を、コーナーの左側のトップロープに自分の左足を乗せるように駆け上がり、後方(相手の方)を向きつつ自分の左足で相手に向かって飛び、自分の右足で相手の後頭部を蹴る。後頭部に限らず、首の後ろ、背中を狙って蹴ることも。望月成晃のフォームは、前回りのように身を屈めながら蹴りつける。インパクト後に前回りで受け身を取ることに重点を置いているようにも見える。駆け上って反転して相手の方を向いた時、飛び上がる前に一瞬のタメを作るのも大きな特徴。
三角絞め】両足で相手の首と方を挟んでけい動脈を絞めて落とす技。もとは柔道の技だが、総合格闘技でガードポジションからの反撃技として注目を浴びるようになった。グレイシー柔術の選手が得意とするが、小川直也も使用することがある。
三角飛びアラビアンプレス】リング内を向いてエプロンに左端に立ち、トップロープを両手で掴み、飛び上がってトップロープ上でバウンドし、更に飛び上がって斜め左にある反対側のトップロープの左端に、自分の両膝の裏あたりをバウンドさせ、その反動で自分の体を後方回転させて、相手の胸・腹を目掛けて自分の体の正面からプレスする。 ドラゴン・キッドが主に試合の中盤に使用。
三角飛び延髄斬り】リング中央のあたりから、相手の後方にあるコーナーに向かって走り、(相手の左横を走り抜ける)相手の後方にあるコーナーの右側のセカンドロープに自分の右足を、コーナーの左側のトップロープに自分の左足を乗せるように駆け上がり、後方(相手の方)を向きつつ自分の左足で相手に向かって飛び、自分の右足で相手の後頭部を蹴る。後頭部に限らず、首の後ろ、背中を狙って蹴ることも。
三角飛びダイビングラリアット】コーナーに向かって走り、左足で踏み切って飛び上がり、右足でコーナーの右側のセカンドロープにバウンド。その勢いでさらに飛び上がり、両足でコーナーの左側のトップロープにバウンド。その勢いを生かして反転して相手に向かって飛び、自分の右腕を相手の首・胸のあたりに打ち当てる。
サンダー・ファイヤー・パワーボム大仁田厚が開発した技。肩口に仰向けになった相手を抱え上げ、前方に投げ出す。相手の後頭部をマットに落とし、そのまま押さえ込んでフォールを奪う。名前の通りパワーボムの改良型で、大仁田の必殺技として定着している。
Gドライバー】NEOで活躍する元気美佐恵の必殺技。ボディースラムの形で相手を肩に担ぐ。自分の右手で相手の腰、左手で首根っこを押さえて、頭からマットに落とす危険な技。初公開は1998年8月14日。三沢のエメラルドフロウジョンに似ている。
ジャーマン・スープレックス・ホールド】日本名・原爆固め。背後から相手の腰を両手で抱えて後方へ投げ、相手の後頭部をマットに叩きつけると同時に自らブリッジをしてフォールする技。“プロレスの神様”カール・ゴッチが開発した。投げる途中に両手を離す「投げっ放し式」もある。
シャイアント・バックブリーカー】故ジャイアント馬場が1969年(S44)に開発した複合関節技。コブラクラッチから相手を後方に倒して、自分のヒザの上で、背骨折りをプラスする。近年では2001年1月28日に渕正信が「ジャイアント馬場三回忌追悼興行」でライガーを相手に使用した。
シャイニング・ウィザード】米・WCW参戦から、2000年末に帰国した武藤敬司の新必殺技。中腰になった相手のヒザを踏み台にジャンプして、ヒザ蹴りを顔面にたたきこむ。名称は一般公募され、計1115通の応募の中から選ばれた。意味は「輝く魔術師」。
ジャックナイフ固め】仰向けの相手の両足を取り、相手を乗り越えるように前方に回転する。背中で相手を抑えてフォールを狙う固め技。原型はルチャ・リブレの技で「メキシカン・ローリング・クラッチ」と呼ばれる事もある。
ジャックハマー米マット界最大のスター、ビル・ゴールドバーグの必殺技。ブレーンバスターの体勢に相手を抱え上げる。後方にひねり落とす時、自分もジャンプして相手に全体重をかける荒業。
ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレクス・ホールド】背後から相手の両手を交差させて掴み、肩車に担ぎ上げて後方に投げ落とす。ブリッジは崩さず、そのままフォールを奪う。豊田真奈美が開発した必殺技。名前は豊田の出身が島根県で日本海に面しているから。
ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ】日本名は回転足折り固め。相手のバックをとり、ロープに走る。反動を使って相手と一緒に後方回転する。相手の足に両足を絡めてブリッジして、フォールを狙う。相手は両肩をマットにつき、下半身を屈曲したエビのような体勢になる。
ジャンピング・ニーパット自らジャンプしてヒザを相手の顔面に当てる打撃技。いわゆる「飛びヒザ蹴り」。日本マットで初めて使ったのは坂口征二で、故ジャンボ鶴田も得意としていた。近年は秋山準がつなぎ役として、好んで使用している。
ジャンピング・ヒップアタック】越中詩郎が得意とする打撃技。ロープに振った相手に顔面にジャンプして、自分の尻をぶつける。コーナーポストから急降下するダイビング・ヒップアタックなど応用技は多数ある。
シュミット式バックブリーカー相手を横抱きに持ち上げて、アバラ骨をヒザにたたきっける。1940年代から60年代に活躍したハンス・シユミットが開発した。有名な使い手は60年代に活躍したジン・キニスキー。近年では、つなぎ技となった。
ショルダー・スルー】日本名は肩車。走ってきた相手を上半身をかがめて待ち受け、背中に乗せて後方へ放り投げる技。基本のつなぎ技で毎試合必ず見られる。相手が来る前にかがんでしまうと、カウンターで蹴り上げられる。この返し技も毎試合必ず見られる。
不知火(しらぬい)】相手を背中にして両手で相手の頭を肩の上に固定する。その体勢のままコーナーポストを駆け上がるように空中で後方宙返りし、相手の後頭部をマットに叩きつける。丸藤正道のオリジナル技。
水車落とし】正面から相手を肩口に担ぎ上げ、左腕で相手の右腕を持って、受身を取れなくしてから後方へ投げ落とす。全体重を相手にかける強力な投げ技。日本では1989年、当時のソ連から来日したサルマン・ハシミコフが初公開した。
垂直落下式リバースDDT】エル・サムライの必殺技。DDTとは逆に、背後から相手の頭を脇にはさんで固定。そのまま持ち上げて頭から垂直に落とす。相手は視界がふさがるため、受身がとりにくい。サムライは97年「ベスト・オブ・スーパーJr.6」をこの技で制した。
スイングDDT相手の首を脇に抱えて、その首を軸に180度、自分の身体を回転させながら、脳天をマットに叩きつける変形DDT。大阪プロレスのスペル・デルフィンはコーナーポストに登り、高さを生かす方法を得意としている。
スイングネックブリーカーラヴィシングの異名をとるリック・ルードが愛用していた。フロントヘッドロックから遠心力を使って身体を反転させ、 マットに相手を叩きつける技。
スカイツイスー・プレス】女子プロレスラー・チャパリータASARIの必殺技。コーナーポストから、体操技でいう「月面宙返り」(後方2回宙返り1回ひねり)をして相手にボディーアタックする。元体操選手だったASARIならではの最高難度の技。
スクラップ・バスター】右肩で相手にぶつかると同時に、左手で相手の右足を払ってマットに背中からたたきっける技。1988年(昭63)3月に初来日して全日本で活躍したピック・ブーバーの必殺技だった。その後、この技はのど輪落としに似た形に変化した。
ストラングルホールドα(アルファ)佐々木の得意な3つのストラングルホールドの中で最も古い技。うつ伏せの相手のアゴに引っ掛けて首をねじる関節技。カナダ修行で習得し、帰国してから2年半を経た1993年(H5)に満を持して初公開した。
ストラングルホールドβ(ベータ)】佐々木の得意な関節技の第2弾。うつ伏せの相手の首を両手ではさみ、右腕を取る。相手の首と肩関節を攻める複合関節技。初期は羽折り固めに似ていたが、1999年(H11)から現在の形に変化した。
ストレッチ・ブラム川田利明が開発した必殺技。背後から相手左足に左足をかけ、相手右手を右手でロック、左脇に相手の顔をはさみ、絞り上げる。コブラツイストと、フェースロックの効果を持つ複合技。
スパイン・バスター】正面から相手の股に頭を差し込んで持ち上げる。相手の足をつかんで、振り子の要領で前方へ叩き落とす。スパイン(SPINE)とは「背骨」の意味。勢いがつけば、相手は後頭部まで強打する。ショルダースルーの途中や両足タックルから繰り出すことが多い。
スピアー】中西学が得意とする技。ロープから跳ね返ってきた相手の腹部に、巨体を投げ出して強烈なタックルを食らわせる。技を出す前にジャンプしながら両足でマットを踏み鳴らし、観客の興奮をあおるアピールは「野人」中西の代名詞となっている。
隅返し】巴投げによく似た技で、真捨身技の一種。巴投げから足の裏で相手を蹴り上げて投げるのに対して、隅返しは相手の股に足を入れて投げる。
スライディング・レッグシザース】通称カニばさみ。相手の両足をはさんで前方に倒すつなぎ技。柔道のカニばさみは相手を後方に倒すため、異なる。タッグ戦ではこの技で相手を倒し、相棒が背中ヘエルポードロップを落とすなど連係攻撃としてよく使用される。
スリーパー・スープレックス背後から相手にスリーパー・ホールド(裸絞め)を決めて、ブリッジを利かせて、そなまま後方へ投げる。相手は首を固定されているため、脳天からマットにめり込んでしまう。小橋健太が使用している最も危険度の高い投げ技の一つとされる。
スリーパー・ホールド】柔道でいう裸絞め。背後から相手の首に腕を巻きつけ。けい動脈を絞める。脳への血液供給を止めて相手を落とす。60年代から70年代に活躍したバーン・ガニアが使い手として有名。飯塚高史が決め技にしている。
スワンダイブ式ドロップキック】エプロンサイドからジャンプして、トップロープ上に乗り、その反動で一段高く飛んでからドロップキックを繰り出す技。大谷晋次郎がジュニア時代から得意とする。ドロップキックのほかに、ニールキックを出すこともある。
セントーン】チーム2000のヒロ斎藤が得意とする。仰向けの相手に、自らジャンプ、全体重を乗せて背中から落ちる技。体重すべてがのしかかり、相手は圧量でダメージを受ける。応用に、セカンドロープから飛ぶ、ダイビング・セントーンもある。