【火炎攻撃】相手に火を吹きつける大変危険な反則技。アブドーラ・ザ・ブッチャーと「史上最悪コンビ」を組んだザ・シークが得意とし、その炎は「ビッグ・ファイア」と呼ばれた。近年では大仁田もFMWマットでシークの火炎攻撃を浴びて、その技を習得した。 |
【抱え込み式逆エビ固め】変形逆エビ固めで、相手の両ヒザを捕らえて、急角度で背骨を攻める関節技。天山がまだ若手だった山本広吉時代に得意とし、1993年(平5)にはこの技で新日本の若手の登竜門であるヤングライオン杯を制した。 |
【肩車式バックドロップ】相手を肩車して、そのまま後方に倒れ込む投げ技。数ある投げ技の中でも「落差」の面で威力は最高。タッグ戦の連係攻撃でよく使用される。ヘルレイザーズの必殺技だった「ダブル・インパクト」は、1人が相手を肩車で抱えて、もう1人がポスト上からフライングラリアットを繰り出した。 |
【カナデイアン・バスター】カナデイアン・バックブリーカーの状態から、相手を半回転させて前方に落とし、顔面からマットにたたきつける投げ技。相手は、2人分の体重を受けながら、体前面を強打する。パワーファイターがよく使う技で、近年では吉江豊が得意とする。 |
【カナデイアン・バックブリーカー】片方の肩に仰向けの状態の相手を担ぎ上げて、背骨を攻める関節技。1940年代から活躍した「アラスカの巨人」ユーコン・ユリック・ホルムバックが開発した。ホルムバックが元きこりだったため、きこり=カナダの連想から命名された。 |
【カナデイアン・ハンマー】吉江豊が約8ヶ月の欧州武者修行で会体得したオリジナル技。カナデイアン・バックブリーカーの状態から、相手を前方に落とす。技の狙いは、頭ではなく相手のヒザを強打させること。得意の裏足4の字固めにつなげるために開発した。 |
【鎌固め】アントニオ猪木が開発した複合関節技。リバース・インディアン・デスロックの体勢から後方にブリッジして、相手の首を絞り上げる。初公開は1972年(昭47)新日本プロレス旗揚げ興行でのカール・ゴッチ戦。なお、猪木は「地獄固め」と命名したが、後に変更された。 |
【かみつき】相手の額にかみつく反則技。「銀髪魔」の異名をとったフレッド・ブラッシーが必殺技とした。技の威力を挙げるために、ヤスリで歯を削ったという。1962年4月の来日時には、かみつきで大流血戦を起こし、テレビ視聴者がショック死する事件も起きた。 |
【空手チョップ】力道山が必殺技にしたチョップ。袈裟ぎりと逆水平の2種類を使った。力道山は約1年1ヶ月の米国遠征を経て、1953年にこの技を完成させた。翌54年2月には蔵前国技館でシャープ兄弟に空手チョップを炸裂させ、日本中を大興奮させた。 |
【河津落とし】相手の足をフックして後ろへ自ら倒れ込み、相手の後頭部をマットに強打させる技。1957年(昭32)に力道山が、ルー・テーズのバックドロップを、相撲時代に身につけた「河津がけ」防御したのが技の始まり。故ジャイアント馬場も得意とした。 |
【カンヌキ・ス−プレックス】向かい合った相手の両腕を、両脇下に抱えて関節を絞り上げた状態(カンヌキ)から、後ろへ投げ飛ばす技。かんぬきは相撲で見られる状態で、両ヒジ関節が決まっているため、受身が難しい。大相撲から転身した田上明が得意としている。 |
【ガンマスラッシュ】大阪プロレスで活躍するGammaの必殺技。基本的にはジャックハマーだが、ジュニアの利点を生かして抜群のスピードと技の切れを誇る。200年5月19日には、この技で村浜を葬って、大王QUALLT(カルト)とのコンビで初代大阪プロレスタッグ王者に輝いた。 |
【キド・クラッチ】木戸修が開発した固め技。手でサイド・スープレックスを狙う相手の軸足を払う。相手を転倒させると同時に、空いた手で相手の腕を押えてフォールを狙う固め技。1986年(S61)8月に木村健吾を相手に初公開し、フォールを奪った。木戸は2001年3月に現役を退いた。 |
【逆1本背負い】佐々木健介が得意とする投げ技。相手の左手を取り、自分の右肩に乗せて投げる。柔道の1本背負いは、右手を取って右肩に乗せるため、「逆1本」の名がついた。ロープの反動で帰ってきた相手に使うため、スピード感あふれる技になる。 |
【逆エビ固め】別名ボストン・クラブ。うつ伏せの相手の背中に乗り、両足首を脇に抱えて反り返る。相手の背骨を攻める関節技。体重差がある場合、逃れるのは至難の技。応用に片足だけを取る、逆片エビ固め、太ももを抱えて締め上げるシャチホコ固めがある。 |
【逆水平チョップ】水平にした手のひらを相手の胸板にたたきつける打撃技。基本技だが、首筋に入ると呼吸が止まるほどの威力もある。力道山が空手チョップ(袈裟切りチョップ)と共に使い始めた。近年は小橋健太、天龍源一郎、佐々木健介など各団体に1人は使い手がいる。 |
【キャメル・クラッチ】日本名はらくだ固め。うつ伏せの相手に馬乗りになり、相手の首を両手で持ち上げる。相手の腰部、首を痛めつける関節技。相手の両脇にひざを差し込む方法もある。デルフィンが得意なカバージョは、この技のルチャ・リブレ(メキシコ・プロレス)での呼び名。 |
【ギロチンドロップ】仰向けに倒れている相手の首めがけて、ジャンプして足のヒザ裏を落とす技。日本では1971年、国際プロレスでリップ・タイラーが初公開した。現在はノーフィあーの高山善広が好んで使用している。 |
【グーパンチ】天龍源一郎が使用する顔面パンチのこと。2000年7月の神取忍とのシングル対決では、馬乗り状態からグーパンチを連打。相手の左目上を内出血させて、2回セコンドによるタオル投入で勝利した。勝負に厳しい「昭和の怪物」の怖さを存分にアピールした。 |
【グランドクロス200】「200%男」の異名をとる安生洋二の得意技。相手の股に片足を差し込み、相手の両足をクロスさせてヒザ関節を攻める変形足4の字固め。両足で相手の胴を挟んで決める方式もある。ナガtロックのルーツに近いといわれる関節技。 |
【クルス・フィックス】日本名は十字架固め。うつぶせの相手の両腕を足で挟んで、肩関節を絞り上げる関節技。相手はマットに押さえつけられて、身動きが取れなくなる。バーン・ガニアらが得意としていたが、現在ではあまり使用されない。 |
【ケンカキック】T2000の首領・蝶野正洋の得意技。正面から相手の顔面に思い切りケリを入れる。ロープに振ったり、助走をつけるなどバリエーションはあるが、基本的にはシンプルな技。それでも蝶野にカリスマ性がある為、観客が大いに沸く。 |
【ゴールデンレフト】全日本で活躍するマイク・バートンが得意な左パンチ。皮手袋をつけた左手のアッパーで相手のボディーを貫き、試合の流れを一変させる。バートンは「黄金の左」で98年7月のWWF格闘技トーナメントを制覇。 |
【ココナッツ・クラッシュ】日本名はヤシの実割り。1962年以降、ジャイアント馬場が得意とした技で、両手で相手の顔面を左太もも付け根に押さえ込み、左足を高く振り上げ思いっきり足を振り下ろす。足が地に付いた瞬間、はずみで相手の顔面が大きなダメージを受ける。 |
【腰投げ】柔道をベースとする投げ技で、相手のワキの下に腕を差し込んで腰に乗せて投げる。1954年(昭29)に柔道日本一の木村政彦がシャープ兄弟を投げ飛はした。柔道技のプロレスにおける優位性が証明された技。現在では基本のつなぎ技として使用されている。 |
【コジMAXホールド】小島の開発した複合関節技。うつ伏せの相手の左腕を右足で挟む。左足は相手の右脇に差し込み、両手で相手の右腕を取る。相手の頭部にのしかかり、首と両肩関節を攻撃する。相手は両手を固定され、身動きできない。 |
【コブラ・クラッチ】変形スリーパーホールド。右手で相手の左腕を取って首に巻きつける。左手は下方から手で作った輪の中に差し込んで、相手を絞め落とす技。かつては日系悪役レスラーがよく使用したため、ジャパニーズ・スリーパーホールドと呼ばれた。 |
【コブラ・ストラングル】SWSで活躍した北原光樹の開発した複合関節技。背後から、上半身はコブラツイストを仕掛ける。アバラ折りと首を攻める技。初公開はSWS末期の93年だった。 |
【コブラホールド】大谷晋二郎の新必殺技。コブラクラッチの進化形で、自分の両手と相手の左腕の3本の腕を使って、相手の首に徹底的に絡みつく。2001年1月4日、海外武者修行から凱旋帰国試合で初公開し、ライガーを絞め落とした。 |
【コンプリート・ダスト】FMWを脱退した田中将斗の必殺技。カナディアン・バックブリーカーの体勢から、自分の全体重を乗せて相手を前方に投げ落とす。田中は、邪道、外道、中山香里とユニット「コンプリート・プレイヤーズ」を結成している。 |