【バーニング・ハンマー】小橋健太が98年に開発したオリジナル技。アルゼンチン式背骨折りの体勢から、自らジャンプして、相手の脳天を垂直に落とす技。その破壊力は数あるプロレス技の中でも随一.35分の死闘となった2000年12月23日の秋山戦は、この技で決着した。 |
【ハーフネルソン・ツリー】日本名は羽交い締め吊り。相手の横から羽交い締めを仕掛ける。右腕を相手の両脇に差し込み、左腕を首筋に回す。怪力にものをいわせて相手を持ち上げて、両肩関節を攻める技。「怪僧ラスプーチン」ワイルド・アンガスが得意としたが、現在はすたれた。 |
【ハーフネルソン・スープレックス】小橋健太が得意とする投げ技。背後から右腕で相手を羽交い締めにして、左腕はタイツをつかんで後方へ投げる。相手は確実に脳天からマットに落ち、強烈なダメージを受ける。 |
【バックドロップ・ホールド】日本名は岩石落とし固め。永田裕志やノアの小川良成が得意とする。バックドロップの後にブリッジを崩さず、そのままフォールを狙う技。永田は大一番での決め技として使っている。 |
【バックフリップ】相手を両肩で担ぎ上げて、体を後方に反りながら投げ落とす技。名手と呼ばれたハクソー・ヒギンズは1986年(昭61)に米フロリダで2人連続でレスラーを病院送りにして、同地から追放処分を受けた。日本では77年(昭52)にザ・サモアンズが国際プロレスで初公開した。 |
【バナナ・スプレット】日本語訳はバナナ裂き。「ジュニアヘビー級史上最強の男」と呼はれたダニー・ホッジが開発した。グラウンド・コブラの応用形で、空いている右足で、相手の足を固定して技の威力をアップさせる。相手の上半身をバナナのように反らせる関節技。 |
【バファロースリーパー】天山の開発した関節技。相手の後ろから右腕を首筋に回し、左脇に相手の左腕を挟む。左手を相手の左腕の間に通して、両手をクラッチ。裸締めと肩関節を攻撃する。バファローは天山の異名が「猛牛」であるところから、命名された。 |
【ハリケーンクランチ】太陽ケアが開発した技。バックドロップの体勢から体を反転させて、全体重を乗せて相手をマットにたたきつける投げ技。「オレが田上」と似ているが、パワーファイターでない太陽は、体ごとぶつかって威力をアップさせている。 |
【ハワイアン・スマッシャー】太陽ケアが開発の変形エース・クラッシャー。相手をうつ伏せの状態で担ぎ上げ、肩の上で相手を90度回転、自らは足を後ろに振り上げて勢いをつけエース・クラッシャーに持ち込む。 |
【パワースラム】ロープから走ってきた相手をボディースラムの体勢でキャッチして自らもジャンプ。空中で180度横回転し、体重を乗せてマットに叩きつける技。日本では78年5月、アルビン・スミスによって初公開された。日本人では佐々木健介が得意。 |
【ハングマンズ・ホールド】日本名は首吊り。相手と背中合わせに立って、肩越しに相手の首を両手でホールドする。相手の体を背中にのせるように空中に浮かせて、首を絞める技。日本初公開は1965年(S40)イワン・カメロフ。現在では、あまり使われなくなった古典的な技。 |
【ピープルズエルボー】「みんなの王様」ザ・ロックの必殺技。ダウンした相手を尻目にロープの間を全速力で1往復。最後は相手の前で急停止して、エルボードロップを突き刺す。なんの変哲もないエルボーだが、「ロック王様」が繰り出すと会場は大興奮、試合に決着がつく。 |
【ファイヤーバード・スプラッシュ】FMWハヤブサが得意とする飛び技。コーナーポスト上にリングに向かって立ち、2回前転しながら相手にボディープレスする。上級技に、ポスト上に後ろ向きで立ち、半回転ひねりを加えてから2回転するフェニックス・スプラッシュがある。 |
【ファウルドロップ】日本名は急所落とし。正面から相手を抱え上げて、右ひざを立てて、相手の急所を打ちつける技。1960年代に活躍した「狂犬」バディ・キラー・オースチンが得意とした。厳密には反則だが、一瞬の技の為、レフェリーも止める事は出来ない。 |
【ファルコン・アロー】FMWで活躍するハヤブサの必殺技。ブラーンバスターの状態で相手を担ぎ上げる。相手を自分の又野間に向けて、90度回転させながら、前方へ垂直に落とす技。相手は受身もとれずに後ろ頭部から肩口にかけて、マットに落下する。 |
【フェイス・クラッシャー】相手の首根っこをつかみ自らジャンプして勢いをつけ、相手の顔面をマットに叩きつける。武藤敬司が使う側転エルボーからの連携が有名。佐々木健介も好んで多用している。 |
【フェース・ロック】相手の顔面を腕で締め上げる技。名手として有名な三沢光晴は背後から回り込み、自分の前腕を相手の頬骨に食い込ませて絞める。総合格闘技の試合でも見られ、桜庭和志もハイアン・グレイシーをギブアップ寸前まで追い込んでいる。似た技に頭部を絞めるヘッド・ロックがある。 |
【フォーク攻撃】アブドーラ・ザ・プッチャーの代名詞的反則攻撃。1977年2月、蔵前国技館でテリー・ファンクの右腕をめった刺しにした名場面は、プロレス史に残る。2001年、1月、全日本東京ドーム大会でもテリーを血まみれにして、会場を興奮と懐かしさで包み込んだ。 |
【フライイング・エルボードロップ】コーナーポストから相手に向かって、鋭角に曲げたヒジを落とす技。使い手は天龍と小島聡が有名。天龍はリングに背を向けて立ち、後方に向かって飛ぶ。小島は正面向きに飛び、技の前に「いっちゃうぞ、バカヤロー!」と叫ぶアピールが人気。 |
【フライング・ボディ・シザース・ドロップ】ロープから返ってきた相手に正面から飛びつき、両足で相手の胴体をはさみながら倒す技。元祖は鉄人ルー・テーズで、別名テーズプレスと呼ばれる。体重が重いレスラーが使うと、ダメージは大きい。近年は吉江豊が好んで使う。 |
【ブランチャ】ロープを両手で持ち、反動を利用してジャンプ。リング内からトップロープ越に、場外の相手に向かってボディーアタックを繰り返す技。2000年12月の猪木祭りでは、PRIDEで活躍する桜庭和志が、ケンドー・カンシに食らわせて観客を喜ばせた。 |
【ブルドッキング・ヘッドロック】日本名は子牛の首折り。ヘッドロックで相手を押さえ、走り出してジャンプする。マットにたたきつけて、首を攻撃する豪快な技。「カウボーイ」ボブ・エリスの必殺技だった。近年ではラッシャー木村、中西学らがたまに使用していた。 |
【ブロック・バスター】ボディースラムの状態に相手を担ぎ上げ、そのまま後方にブリッジを効かせて投げ落とす。バックフリップと似ているが自分の頭の位置が異なり、この技は頭が相手の体の後ろにくる。日本初公開は1968年(昭43)9月、国際プロレスに初来日したジョージ・ゴーディエンコ。 |
【ブロック・バスター・ホールド】ブロック・バスターで相手を後方へ投げた後、ブリッジを崩さずフォールを奪う技。1975年(昭50)にはNWF世界王者だった猪木が、この技でルー・テーズを破って初防衛に成功した。近年はノアの井上雅央が使用している。 |
【フロントキック】足を高く振り上げて、正面から相手の顔面を、足の裏で蹴り飛ばす打撃技。故ジャイアント馬場氏の16文キック、蝶野正洋のケンカキック、川田利明の顔面けりなどは有名。名前は違うが基本的に同技で、空手でいう前蹴りに近い。 |
【フロント・スープレックス】向かい合った相手の腰を両手で捕らえてブリッジを利かせ、後方へ投げ落とす技。近年では永田裕志がロープから帰ってきた相手を捕らえて、投げっぱなし気味に真後ろに投げている。他に相手を空中に浮かせた後、横へひねって落とす方式もある。 |
【フロント・ネックロック】秋山準が得意とする。正面から相手の首を脇の下にはさみ、腕でけい動脈を絞める。自らマットに倒れ込み、両足で相手の腰を挟み込んで身動きをとれなくする。タックルに来た相手にカウンターで決めたり、立った状態からでも繰り出せる。 |
【ヘッドバッド】頭突き。60年代から70年代に活躍したボボ・ブラジルや大木金太郎が得意とし、近年ではチーム2000の天山広吉が使い手として有名。天山は2001年1月4日の川田利明戦で自ら流血しながら、強烈な頭突きを繰り返した。なお、総合格闘技ではほとんどの大会で使用禁止。 |
【ヘッドロック】脇の下に相手の頭をはさんで、両手で絞める。1910年代、古典的レスリングの時代は必殺技だった。ルー・テーズの師エド・ストラングラー・ルイスはこの技を得意とし、「絞め殺し屋」と呼ばれた。現在は試合前半で使われる基本技となった。 |
【ペディグリー】米WWFのトップスター、HHH(トリプルH)の必殺技。正面から相手の頭を股の間に挟む。相手の両手をつかんで受身を取れなくしてジャンプする。正座の形に座り込んで、相手の顔面をマットにたたきつける。顔面砕きとDDTを合わせた威力を持つ。 |
【ペンデュラム・バックブリーカー】日本名は振り子式背骨折り。相手を横抱きに抱えて自分のヒザの上に落とし、背骨を攻撃する技。ワンハンド式と混同されていたが、1973年(S48)に坂口征二が必殺技としてから脚光を浴びた。だが、最近ではあまり試合で見られなくなった。 |
【ボーアンドアロー】日本名は弓矢固め。うつ伏せの相手の両足を4の字の形にして右手で固定。左手は相手の首をつかむ。相手の腰に両ヒザを当てて、仰向けにひっくり返す。ヒザを支点にして首と足を引っ張り、相手の腰、首、足の3ヶ所を攻める複合関節技。 |
【ボディースラム】相手の股間に腕を通し、もう一方の腕で相手の肩から背中を固定して抱え上げ、マットにたたきつける投げ技。力道山の活躍した時代は、この技で勝負が決まることも合ったが、近年では1試合に1度は見られる基本技。 |