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【アキレス腱固め】ロシア格闘技サンボに原型を持つ関節技。相手の足首をわきの下に抱えて上腕で絞め上げる。藤原喜明が一般化してUWF系出身選手が得意とする。応用でうつ伏せの相手に使う裏アキレス腱固めもある。 |
【アックス・ボンバー】ハルク・ホーガンが開発した。自分の腕を直角に曲げて、ヒジで相手の顔面を強打する。ラリアットは相手のノドを狙うため、似ているが違う技。最近では大森隆男が必殺技として使う。通称・オノ爆弾とも言われる。 |
【アリ・キック】76年のアントニオ猪木対モハメッド・アリの異種格闘技戦で初公開された。マットに寝転がり、立っている相手の足を蹴り上げる。技を使った猪木ではなく、受けたアリの名で命名された珍しいケースの技。現在はバーリトゥードの試合で、寝技得意の選手が打撃系選手への対抗策に使われている。 |
【裏拳】握った利き腕の手の甲を相手の顔面に打ちつける打撃技。キックボクシングでいうバックハンド・ブローのこと。アジャ・コングは相手の目の前で1回転し、遠心力を利用して裏拳を繰り出す。吉江豊は回転せず、相手の首筋へ連発する。 |
【エース・クラッシャー】ジョニー・エースが開発した技。相手の正面に背を向けて立ち、肩越しに腕で頭を捕らえて自ら尻もちをつく。自分の肩で相手のあごを強打させて、首を攻撃する。 |
【エクスプロイダー】秋山準のオリジナル技。正面から相手の首を右手で捕らえ、左手で相手の右太ももを抱えて後方へ投げる技。改良型に相手の右手を股下から通し、左手でつかんで投げるハンド・クラッチ・エクスプロイダーもある。受身が難しく、後頭部からマットへ叩きつけられる危険性もある。 |
【延髄斬り】ジャンプして相手の延髄を足の甲で蹴りつける打撃技。アントニオ猪木が開発した。現在は川田利明、永田裕志らが使い手として有名。延髄を狙う技には他に延髄ラリアット、延髄ギロチンドロップなどもある。 |
【STF】ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・フェースロックの略。うつ伏せ状態の相手足首を自らの足で極めると共に、背後から顔面を固める。複合関節技で、蝶野正洋のオリジナル・ホールド。 |
【STO(スペース・トルネード・オガワ)】小川直也の必殺技。柔道でいう大外刈り。プロ格闘技のリングでは柔道着がないため、奥襟をつかむ代わりに相手の首にどちらかの手を巻きつけ投げ倒す。相手の後頭部をマットに叩きつけて、大ダメージを与える。 |
【大阪通天閣スタナー】リバース・ブレーンバスターの状態に相手を持ち上げて、エースクラッシャーに移行する。スペル・デルフィンが大阪プロレス旗揚げに合わせて開発した必殺技。スタナーとは米国WWFで活躍するオースティンが使うエースクラッシャーの呼び名。 |
【大阪臨海アッパー】大阪プロレスのスペル・デルフィンが得意とする打撃技。走りこんで相手のアゴに向かって、下から掌低をつき上げる。シュートボクシングから会得した。コーナーポストに相手を投げて、リングを対角線に走ってから、技を繰り出すパターンが多い。 |
【オレンジ・クラッシュ】小橋健太オリジナルの変形パワーボム。ブレーンバスターの形で相手を持ち上げ、そこからさらにジャンプして前方へ投げ落とす。96年の秋山戦で初公開。オレンジは小橋のコスチュームの色。(全日本時代)から取られた。 |
【カンヌキ・ス−プレックス】向かい合った相手の両腕を、両脇下に抱えて関節を絞り上げた状態(カンヌキ)から、後ろへ投げ飛ばす技。かんぬきは相撲で見られる状態で、両ヒジ関節が決まっているため、受身が難しい。大相撲から転身した田上明が得意としている。 |
【逆1本背負い】佐々木健介が得意とする投げ技。相手の左手を取り、自分の右肩に乗せて投げる。柔道の1本背負いは、右手を取って右肩に乗せるため、「逆1本」の名がついた。ロープの反動で帰ってきた相手に使うため、スピード感あふれる技になる。 |
【逆エビ固め】別名ボストン・クラブ。うつ伏せの相手の背中に乗り、両足首を脇に抱えて反り返る。相手の背骨を攻める関節技。体重差がある場合、逃れるのは至難の技。応用に片足だけを取る、逆片エビ固め、太ももを抱えて締め上げるシャチホコ固めがある。 |
【サソリ固め】別名スコーピオン・デスロック。長州力のオリジナル技。相手の両足の間に自分の片足を差し込んで交差させ、逆エビ固めの形に持ち込む。相手の足の形がサソリの尻尾に似るところから命名された。テリー・ファンクの使ったテキサス・クローバー・ホールドは足の代わりに片腕を差し込む。 |
【サンダー・ファイヤー・パワーボム】大仁田厚が開発した技。肩口に仰向けになった相手を抱え上げ、前方に投げ出す。相手の後頭部をマットに落とし、そのまま押さえ込んでフォールを奪う。名前の通りパワーボムの改良型で、大仁田の必殺技として定着している。 |
【ジャンピング・ヒップアタック】越中詩郎が得意とする打撃技。ロープに振った相手に顔面にジャンプして、自分の尻をぶつける。コーナーポストから急降下するダイビング・ヒップアタックなど応用技は多数ある。 |
【垂直落下式リバースDDT】エル・サムライの必殺技。DDTとは逆に、背後から相手の頭を脇にはさんで固定。そのまま持ち上げて頭から垂直に落とす。相手は視界がふさがるため、受身がとりにくい。サムライは97年「ベスト・オブ・スーパーJr.6」をこの技で制した。 |
【スイングDDT】相手の首を脇に抱えて、その首を軸に180度、自分の身体を回転させながら、脳天をマットに叩きつける変形DDT。大阪プロレスのスペル・デルフィンはコーナーポストに登り、高さを生かす方法を得意としている。 |
【スカイツイスター・プレス】女子プロレスラー・チャパリータASARIの必殺技。コーナーポストから、体操技でいう「月面宙返り」(後方2回宙返り1回ひねり)をして相手にボディーアタックする。元体操選手だったASARIならではの最高難度の技。 |
【ストレッチ・ブラム】川田利明が開発した必殺技。背後から相手左足に左足をかけ、相手右手を右手でロック、左脇に相手の顔をはさみ、絞り上げる。コブラツイストと、フェースロックの効果を持つ複合技。 |
【スリーパー・スープレックス】背後から相手にスリーパー・ホールド(裸締め)を決めて、ブリッジを利かせて、そなまま後方へ投げる。相手は首を固定されているため、脳天からマットにめり込んでしまう。小橋健太が使用している最も危険度の高い投げ技の一つとされる。 |
【セントーン】チーム2000のヒロ斎藤が得意とする。仰向けの相手に、自らジャンプ、全体重を乗せて背中から落ちる技。体重すべてがのしかかり、相手は圧量でダメージを受ける。応用に、セカンドロープから飛ぶ、ダイビング・セントーンもある。 |
【タイガードライバー91】前かがみの相手を逆羽交い締めの状態で捕らえて、持ち上げる。相手の両手を固定したまま、真下へ頭から落とす。普通のタイガードライバーは相手を回転させて背中から落とし、フォールを狙うが、この技は脳天から落としてKOを狙う非常に危険な技。 |
【ダイビング・ヘッドバット】コーナーポスト上からジャンプして、倒れている相手の頭から肩口へ向けて、頭突きをヒットさせる技。t−ム2000の天山広吉が得意としている。タッグを組む小島聡のダイビング・エルボーとの共演は、観客を魅了する。 |
【ダブルアーム・スープレックス】前かがみの相手の腕を、正面から両手で固定(逆羽交い締めの状態)し、後方へ投げる技。日本発公開は968年1月で、ビル・ロビンソンが使用した。最近では昨年12月の「PRIDE12」で桜庭和志が、ハイアン・グレイシーを相手にこの技を狙った。 |
【デスレイク・ドライブ】「ラスカチョ」の下田美馬が溶く意図する。コーナーポストから雪崩式タイガースープレックスを繰り出す技。フォールはせず、そのまま相手をマットにたたきつける。デスレイクは「死の湖」を意味する。 |
【ドクターボム】スティーブ・ウイリアムスが使う変形パワーボム。サイドスープレックスの形から相手を抱え上げ、空中で旋回させてパワーボムに移行する。名前のドクターは、ウイリアムスの異名「ドクターデス(殺人医師)」から取られている。 |
【ドロゴン・スープレックス】藤波辰爾が78年1月、米・ニューヨークでWWF認定ジュニア王座を奪った試合で初公開したオリジナル技。背後から相手を羽交い締めにして首の部分で両手をロック、後方へ投げて、ブリッジを崩さずにフォールする技。ドラゴンは藤波のニックネーム。 |
【ドラゴンスクリュー】キックをキャッチして相手の片足をつかみ、余った腕を相手のヒザ裏に巻きつけるようにして自ら全身を横回転させてヒザを攻撃する技。UWF系選手のキックに対抗する技として、クローズアップされている。 |
【ドラゴン・スリーパー】藤波辰爾が得意とする複合関節技。右脇で仰向けの相手の顔面をはさむ。左腕を相手の左脇に差し込む。両手を相手の背中越しで組み、後方へ絞める。相手は首と肩関節をきめられて、身動きが出来なくなってしまう。 |
【ドロップキック】ジャンプして両足で相手の顔面を蹴る技。マットと体を垂直にして飛ぶ横飛び式、三沢光晴らが使う体を水平にして飛ぶ縦飛び式(ミサイル式)がある。究極のドロップキックといわれた故ジャイアント馬場の32文ロケット砲は1965年(s40)1月8日、ソルダ・ゴーリキを相手に初披露された。 |
【ノーザンライト・スープレックス】日本名は北斗原爆固め。馳浩のオリジナル技で87年の小林邦昭戦で初公開された。正面から相手の脇に頭を差し込み、相手の両腕を両手で丸ごと抱えて固定。後方へ投げ、ブリッジを崩さずにフールする技。相手は腕で受身を取ることが出来ない。 |
【ノーザンライト・ボム】別名は北斗ボム。佐々木健介の妻・北斗晶が元祖で、ボディースラムの体勢で首から後頭部にかけてマットにたたきつける技。パワースラムと似たスタイルだが、危険度ははるかに高い。 |
【バーニング・ハンマー】小橋健太が98年に開発したオリジナル技。アルゼンチン式背骨折りの体勢から、自らジャンプして、相手の脳天を垂直に落とす技。その破壊力は数あるプロレス技の中でも随一.35分の死闘となった2000年12月23日の秋山戦は、この技で決着した。 |
【ハーフネルソン・スープレックス】小橋健太が得意とする投げ技。背後から右腕で相手を羽交い締めにして、左腕はタイツをつかんで後方へ投げる。相手は確実に脳天からマットに落ち、強烈なダメージを受ける。 |
【ハワイアン・スマッシャー】太陽ケアが開発の変形エース・クラッシャー。相手をうつ伏せの状態で担ぎ上げ、肩の上で相手を90度回転、自らは足を後ろに振り上げて勢いをつけエース・クラッシャーに持ち込む。 |
【パワースラム】ロープから走ってきた相手をボディースラムの体勢でキャッチして自らもジャンプ。空中で180度横回転し、体重を乗せてマットに叩きつける技。日本では78年5月、アルビン・スミスによって初公開された。日本人では佐々木健介が得意。 |
【ファルコン・アロー】FMWで活躍するハヤブサの必殺技。ブラーンバスターの状態で相手を担ぎ上げる。相手を自分の又野間に向けて、90度回転させながら、前方へ垂直に落とす技。相手は受身もとれずに後ろ頭部から肩口にかけて、マットに落下する。 |
【フェイス・クラッシャー】相手の首根っこをつかみ自らジャンプして勢いをつけ、相手の顔面をマットに叩きつける。武藤敬司が使う側転エルボーからの連携が有名。佐々木健介も好んで多用している。 |
【フェース・ロック】相手の顔面を腕で締め上げる技。名手として有名な三沢光晴は背後から回り込み、自分の前腕を相手の頬骨に食い込ませて絞める。総合格闘技の試合でも見られ、桜庭和志もハイアン・グレイシーをギブアップ寸前まで追い込んでいる。似た技に頭部を絞めるヘッド・ロックがある。 |
【フライング・ボディ・シザース・ドロップ】ロープから返ってきた相手に正面から飛びつき、両足で相手の胴体をはさみながら倒す技。元祖は鉄人ルー・テーズで、別名テーズプレスと呼ばれる。体重が重いレスラーが使うと、ダメージは大きい。近年は吉江豊が好んで使う。 |
【フロントキック】足を高く振り上げて、正面から相手の顔面を、足の裏で蹴り飛ばす打撃技。故ジャイアント馬場氏の16文キック、蝶野正洋のケンカキック、川田利明の顔面けりなどは有名。名前は違うが基本的に同技で、空手でいう前蹴りに近い。 |
【魔人風車固め】スーパーストロングマシンとして活躍した平田淳嗣が開発したスープレックス。脇に相手の頭をはさんで固定、もう一方の腕で相手の片腕を背中越しにチキンウイングアームロックの形で固定する。そのまま後方へ投げ、ブリッジを崩さずにフォールする。 |
【卍固め】アントニオ猪木の必殺技。前かがみの相手の左足に右足をかけて下半身を固定。左足で相手の首にまたぎ、左脇に相手の右腕をはさんで絞り上げる複合関節技。60年代に欧州で使われた原型のオクトパス・ホールドを改良し、一般公募で命名。1968年12月に初公開された。 |
【ムーンサルトプレス】日本名・月面水爆。コーナーポスト最上級で後ろ向きに立ち、後方宙返りしながら倒れている相手にボディープレスする技。代表的な使い手に武藤敬司、小橋健太がいる。他にライガーの開発したポスト最上段で正面向きに立って後方宙返りする“逆回転のムーンサルト”、シューティングスター・プレスもある。 |
【4の字固め】フィギア・フォー・レッグロック。片足を差し込んだ相手の両足を4の字に組み、空いた足で絞める関節技。元祖は60年代に活躍したbadeli-/roja-スとされる。名手は覆面レスラーのザ・デストロイヤー。最近では武藤敬司がドラゴンスクリューからの連係でフィニッシュとして使用した。 |
【ランニング・ネックブリーカー・ドロップ】ロープに振った相手の首に、腕を掛けて引き倒す技。故ジャイアント馬場が1969年、ドリー・ファンクJr.戦で使った。応用として三沢のフライング・ネック・ブリーカー・ドロップはコーナーポスト上から飛ぶ。 |
【脇固め】うつ伏せの相手の腕を上方へひねり上げて肩関節を決める関節技。UWF時代の藤原喜明が得意技とした。ラリアットをかわす、バックドロップを狙う相手の腕を取るなど切り返しで仕掛ける方法もある。応用技で立った状態で肩関節を決めジャンプして、マットに叩きつけるアームブレーカーがある。 |
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