からおけ教室-2
カラオケ上達法ー6【リズムに乗ろう】 |
音楽の三要素はリズム・メロディー・ハーモニーです。しかし、過去の日本の音楽はメロ ディーを重視した曲が多く、ハーモニーやリズムをあまり尊重していなかった事もあり、 年輩の人達の中にはリズム感が、どうしても良くない方が多い様です。 メロディーはうまくたどれるが伴奏に乗れない、ズレる人を「リズム音痴」と呼ぶ事がある が、こういう人達でも努力をすればリズム音痴をなおす事が出来ます。リズムを意識しな がら歌の練習をしていると、自然にリズム感が回復していく事もあるし、日頃からテレビ やラジオ、レコード、テープ、CDの音楽に合わせて、指先、頭、手、身体、足など、何で も良いからリズムを取る習慣をつけるのも効果的です。とにかくリズムは、頭では理解 出来ないから、音楽に合わせ、身体を動かして勉強すれば、早く、楽しく覚える事が出 来ます。また生活の中でも適当なヒントがあります。 歩く時に1、2、1、2と自覚したり、機械の音、電車の振動音、時計の音、脈拍など、規 則正しいテンポを意識すれば、音楽が無くてもリズム感を磨く事が出来す。 やはり、一番の特効薬は、若い人の間で流行したジャズ・ダンスやエアロビクスを習っ たり、ディスコに行って汗を流したり、年輩のあれば、社交ダンスを習ったりして、リズム に馴染む事です。そして、実際に伴奏に合わせて歌う時には、バックの楽器の中でもベ ースの音に注目する様にする。ベースの音は、音が低く聞き取りにくいが、曲の全体的 なリズムを取るには、最も重要な楽器です。それは、ドラムやギターが表面的なリズム とすれば、もう一つ別のリズムをベースが担当しているからです。だからベースのリズム をよく聴けば、曲の進行状態やリズムのポイントが理解出来る訳である。 もし、歌うとつい夢中になりすぎて、途中でリズムが狂う恐れがあるというのであれば、 ステップを踏みながら歌うのもl良いでしょう。 |
カラオケ上達法ー7【リズムについて】 |
リズムは音楽の中で大切な要素であります。では、リズムとは一体何か? 皆さんは、「ビート=beat」という言葉をよく耳にしますね。 ビートは、文字通り「打つ」という意味ですが、曲の進行の中で、打っているモノ、リズム の型を作っているモノです。この曲は2(ツー)ビートだ、8(エイト)ビートだ、等と言いますが、 一般的には2、4、8、16、そしてワルツなどの3(スリー)ビートがあります。ビートはいわゆ る何拍子という『拍子』とはいささか異なる意味で理解されています。それはどういう事 かといいますと、「ビート」の意味そのものが、@1小節をいくつに刻むかという事、A強 く打つところにビートがある、という事の2つに区分けされているからです。例えば4拍子 があります。4/4拍子であれば1小節が4分音符4つで構成され、1小節進行が1−2− 3−4と感じられるものです。 しかし、リズムの根源を司どるドラムやベースの刻み方、強拍、弱拍(アクセント)の位置関 係を組み替える事により、各種のロックやラテン系のリズムとか、色々のリズムパター ンが作られるです。その曲をその感じで演奏したいと思えばいかようにもビートを減らし たり、増やしたり出来るのです。つまりここでいうビートとは、「感じ」の差を作るモノです。 「ビート」とは雰囲気なのです。ビートは、和音の進行やメロディーラインに従って、小節 の単位で区切りがついて聞こえてきます。という事は、ある程度の慣れが必要ですが、 今、曲の進行状態がどの辺りか?がいちいち拍数を勘定しなくても、聞き流しているだ けで自然に分かるモノなのです。特にリズムと和音の両方を主導しているベースの音を 聞いていると、曲の進行状態、数の目安になるポイントがよく分かる様になっています。 だから、歌を歌うには伴奏のリズムパターンをよく聴くことから始めなければなりません。 カラオケなどで練習する時は、出来るだけその曲の楽譜を見ながら、初めに伴奏とリズ ムパターンに注意をって聴くだけにし、その後短めに区切ったフレーズをビートに合わせ ながら継いでいく事。そして歌い出しの部分を確認しましょう。多分、そうしたやり方によ って、皆さんは、伴奏がとても『歌い出しよく出来ている』事に気付くはずです。 |
カラオケ上達法ー8【楽譜をよーく眺めよう】 |
一般のカラオケ愛好家のほとんどは、楽譜を見ると、ニガ手意識を持ちます。また、楽譜 が読めなければ楽器が演奏できない、というものでもありません。レイ・チャールズの様 な卓越した盲目の音楽家もいるのですから…。いうまでもなく音楽は目ではなく、心の投 影です。…が、「楽譜はとても便利なもの」であります。とにかく、たとえ読めなくても、一応 眺めてみる事を勧めます。それだけ皆さんにとって非常に有用であり、また、楽譜の読め る人にも今からの説明による、異なった視点から理解する方が、練習の上で大いにプラ スする事を証明しましょう。 さて、楽譜は、音の高低、メロディの間尺、テンポと強弱、曲のいきさつ、を記しています が、また、ザーッと見渡すだけでもその曲の性質というか、雰囲気がわかります。これも 大切な事です。よーく眺めてみますと、その曲その曲の顔や個性がにじみ出ています。 メロディのうねり具合、歌詞のつまり具合、松葉印(<>)による強弱の表示、それらを統 合した全体の印象。これを専門家は「譜面ヅラ」と呼んでいます。この曲はフメンヅラがい いとか、悪いとかいうのです。音符の読めない人も、メロディを知っている事が一応の前 提となりますが、譜面ヅラを見て下さい。それによって、次のごとき観察するのです。 @音の高さの移動に目を配りましょう。どの音が、どの音より高いか、低いか、メロディラ インの形を覚えましょう。旋律の流れの中で、ちょっとした間違い音程で覚え込んでしまう 事がよくありますが、その予防になりますし、難しいパッセージを早く正確にのみ込める 様になる。 Aどこからどこまでを、滑らかに歌えばよいか?どこで息継ぎをすればよいかがわかりま す。これは歌の仕上がりに大きな影響があります。 Bどの位の強さ音量で出発し、どの位の加減で大きくしたり、弱くしたりすればよいか? 作曲者の意図が理解できます。 Cことばの一つ一つに、どんな発音、情感を盛込めばよいか?見ていると組み立てのア イデアが湧き出てくるものです。 D同じ様に、歌全体として何を言わんとしているのか?そしてどう組み立てるべきか、前 後のフレーズのバランスを計算します。これは楽譜を見るから、やりやすいのです。 …と、まあ、こんな観察をして欲しいのです。そして、歌を歌う前には、その曲について次 の様に、色々と解釈しましょう。 @この曲はどんな情景か? Aしっとりと歌うのか?弾んだ調子がよいのか?リズムを強調する歌いかたか?のどか な感じか? B健康的でストレートな歌か?艶っぽい歌か? Cどんな歌い方をするにしても自分の個性に合ったフィーリングはあるか? 要するに、歌う前に譜面ズラを見て、色々な角度から観察し、その曲の性質を見破る事。 その上で、貴方の個性を適合させる。つまり、敵を知り、己を知る。これが極意です。 |
カラオケ上達法ー9【音感を鍛えよう】 |
歌を歌う以上、音感は非常に大切なものです。音感がよい人は音程も正しく歌える様に なるし、メロディーを覚えるのも早い。特に教えてもらわなくても簡単なコーラスハーモニ ーをその場で付けてしまうなどという芸当は、音感が良くなければできないでしょう。 音感とは、音を正しく認知する能力の事でありますが、これがピークに達するのは、少年 期から青年期にかけてで、子供の頃から高校生までに良い音楽教育を受けた人と、せい ぜい学校の音楽の時間に騒ぐ程度だった人では、はっきりと差が出てしまうものです。 現実問題として、大人のあなたが今から音感を磨こうと努力したとしても、せいぜいあな たの青春時代のレベルに近づける事ができる程度でしょう。どんなに頑張ったところで、 50過ぎの人が10代、20代の体力に戻れないのと同じ事です。 では、音感については諦めるしかないのかというと、それは違います。努力すれば若い 頃に近づく事はできます。体力の衰えよりは、回復の望みは強いからです。物理的なモ ノと感覚的なモノとの違いがここにあります。余程の年輩者でない限り、やればやっただ けの効果が必ず出ますので心配は無用です。 そこで、音感を取り戻す為の訓練の方法という事になりますが、別に取り立てて訓練と いう程の事はないのです。まず、あなたが歌の練習をしたり、カラオケに挑戦したりする 事自体が音感を高める事になるし、色々な曲を注意深く聴く様になる事も音感を養う事 になります。テレビやラジオ、有線放送など、あなたの身の回りには音楽があふれてい ます。それをただなんとなく聞き流しているのと、少しでも興味を持って聴くのとでは、雲 泥の差があります。心の中でメロディーをたどってみたり、小声で歌ってみたりするのも 効果があります。 そんな日常的なちょっとした気持ちの持ち方程度で、充分に音感のトレーニングになる事 を覚えておくと良いでしょう。人間の能力というモノは使う事で、より向上しますし、そうで ないまでも、それ以上、衰えるのを防ぎます。 こうした訓練は、短期間のうちに目立った効果は出ませんが1ヶ月、2ヶ月と経つうちに、 知らず知らずいつの間にか進歩している事に気づくはずです。 とにかく、音感を養うのに良いと思える事には、積極的にチャレンジしましょう。映画を観 る、スポーツをする、レコードを聴く。楽しんでするのが、結局一番身に付きます。 |