1分間スピーチの話しのタネ |
○逆境を乗り越える精神力の強化法」 |
★能力は学歴に勝る!これからの自分の力だけを信じよ 最近の受験戦争のエスカレートぶりには驚かされます。小さい子供が塾に通う姿を目にするたび、気の毒になってしまいます。一流の学校から一流の企業へという図式なのでしょうが、哀しい限りです。自分が果たせぬ夢を子供に押し付けようとしている人もいるようです。学歴がないからとやる気をなくしている人もいます。 学歴社会は確かに存在しています。しかし、世に中は能力重視の方向へと動いています。企業にとっては、学歴よりも能力の方が大きな問題なのです。学歴にしがみついている企業は早晩衰退していく運命にあるのです。 自分は学歴がないと嘆く必要はありません。問題は過去ではなく、今であり、そしてこれからなのです。過去がどうであろうと、自分の今の能力を磨く事に全力を傾ければ、学歴よりも価値あるものが身につくのです。 ★自分で体験してみろ!つまらぬ先入観のとりこになるな 誤った先入観を持つ事は、成功を阻む大きな障害の一つにあげる事が出来ます。例えば「この地区は過去3年間、まるで実績が上がっていない。これまで色々な人がこの地区を担当したが、結果はいずれも同じだった。そんな地区をどうして俺がやらされなきゃならないのか。今年は最悪の年だなあ」と自分勝手に判断して、やる気をなくしてガッカリしている人がいます。 前年までのデータが絶対正しいのでしょうか。前任者のやり方に誤りがあったかも知れないし、前任者も誤った先入観で仕事をした結果、実績が上がらなかったのかも知れません。 まず、つまらない誤った先入観を捨てましょう。過去の失敗の原因を分析した上で、どう行動すべきかというプランを立てましょう。自分が新たな歴史の第1ページを作ってみせるという気概を持たずして新たな道は開けません。 ★一時の結果にこだわるな!目標は常に「完走」におけ! 人生はしばしばマラソンにたとえられます。確かに勝つ事も重要ですが、一番目に揚げられる目標は完走です。出世競争についても同様です。同期の人間が出世していくのを目の当たりにして、焦りを感じたり、恵まれていないと嘆いたりする人がいるようです。 確かに、出世は早くするに越した事はないでしょう。しかし、自分だけ取り残されたしまったからといって、焦ったり、嘆いたりする必要などないのです。ゴールはまだまだずっと先の方にあるのです。早く出世したいからといってひと安心して休んだり、遅れたといってあきらめてしまったりしてはなりません。 出世という結果にこだわる事なく、昨日よりも今日、今日よりも明日というように、希望を持って、一歩一歩、焦る事なく着実に前進するのが完走の秘訣なのです。 ★一流のビジネスマンは雨・雪をも見方にできる 外はあいにくの雨です。こういう朝は気分も滅入ってしまいます。雨がやみそうもないから、今日はたまった書類の整理でもするか、と考える人もいるかも知れません。一方、朝早くから土砂降りの雨の中へ元気に飛び出していく人もいます。 「雨や雪の日は絶好のビジネス日和なんですよ。誰も外に出たがらないから、行けば必ず仕事になるんです。それに自分を相手に印象づける絶好のチャンスですよ」 その通りです。同じ状況下でも考え方一つで行動もずいぶん違ってきます。どちらの考え、行動がより高い成果を上げる事が出来るかはいうまでもありません。 これは気持ちの問題です。いくら理屈で分かっていてもやる気がなければ行動できません。朝、出かける前に今日はビジネスにとって絶好の1日だと自らに言い聞かせて、雨や雪さえ味方に出きる人こそ一流のビジネスマンなのです。 ★人生の「決算表」に「成功」の文字を書けるのは自分しかない ある決断を迫られて、悩んだあげく他人の決断に委ねてしまう人がいます。他人は喜んでアドバイスしてくれるかも知れません。客観的に見て、他人のアドバイスの方が正しいというケースもあるでしょう。 しかし、他人はアドバイスはしてくれても、責任は負ってはくれません。自分の決断に対する全責任は自分一人で負わなければならないのです。最終的に決断を下すのは自分自身です。後になって嘆いてみても始まりません。大切な事は、自分で納得して決断する事です。決して他人に任せにしてはなりません。 一度きりの自分の人生に悔いを残すような事があってはなりません。他人がどう言おうとも、最終的に責任をとるのは自分なのだからと考えて、自分を信じて決断を下すべきです。他人に頼らず、信念を持って自分の信ずる道を突き進めば悔いのない人生を送れます。 ★「見切り発車」では必ず脱線する 決断は早くするに越した事はありません。早く決断する事が出来れば、それだけ早く行動に移す事が出来るからです。 しかし、早く決断したからといって、その決断が正しいとは限りません。単なるカンに頼り、ロクに考える事もせずに簡単に決断を下してしまったり、いい考えが浮かばないと嘆きながら、見切り発車してしまおうとすると、後になって後悔させられる事になってしまいます。 冷静さを欠いた決断は誤った方向に人を向かわせてしまいかねません。即断しなければならない場合は別にして、時間的に余裕がある場合は、一呼吸おいてみる事が必要ではないでしょうか。あせりは禁物と言い聞かせて、冷静な判断力に従って決断すべきです。この決断で誤りはないのかと自問自答してみるべきです。 ★ピンチの後には、より「強い自分」が待っている 人は予期せぬピンチに直面し、悩み苦しみます。誰もがこのようなピンチから一刻も早くのがれたいと願います。最初は力強くピンチに立ち向かっている人も、次第にその力強さが失われ、ついにはやる気まで失ってしまう事もあるようです。 ピンチには確かに苦痛が伴います。この苦痛を避ける事に主眼を置き、何とかして苦痛から逃れようとすると、最初のうちは何とか耐える事ができても、次第に忍耐力が失われてあきらめの心や絶望感が生じてくるように鳴ってしまいます。何に目的を置くかによって大きな違いが生じてくるのです。 ピンチは人を能力的にも精神的にも大きくします。ですから、目的はピンチを克服する事によって得られる成長に置くべきです。そう考えれば、苦しみが大きければ大きいほど自分は大きく成長できるチャンスなのです。 ★失敗を運のせいにするな。原因は必ず内にある。 世の中には「俺は何てツイてないんだろう。何をやってもうまくいかない。あーあ、つまらないなあ」と運がない事を嘆いている人がいるようです。 失敗の責任を運に求めている限り、その人は成功する事は出来ません。そのうち自分にも運が巡ってくるだろう、などと考えている人には、成功の女神は微笑んではくれないのです。運がないから失敗したのではありません。成功するにしても、失敗するにしても、その結果に至る原因は必ず存在するのです。 運がないと嘆く前に、失敗の原因を自分に問うてみて、自分の犯したミスを明確に認識する事が必要です。そうする事によって、同じミスを繰り返さないようになるのです。結果には必ず原因がある、そしてその原因は自分の内にあると認識して、改めるべき点を改めていく事が成功へとつながるのです。 ★「運命」は自分の力で動かす為にある! 世の中には、運命は人間の力ではどうする事もできないものだと考えているが少なくありません。何かアクシデントに出会うと、運命だからしかたないといって諦めてしまう人もいるようです。しかし、それで本当によいのでしょうか。 たしかに運命的な偶然もあるように思えます。しかしそれは、そう見えるだけで、起こるべくして起こっているのです。何か変化が生ずる時、その変化には必ず原因及び理由があります。これを無視して、運命という言葉で片づけてしまうのは問題です。責任を運命に転嫁して、自分は責任から逃れようとしているにすぎません。 運命の責任者は自分であり、運命をつくるのは自分なのだという認識を持つべきです。アクシデントに直面しても運命にその責任を押し付けないで、自分が新たな運命の創造者になって、この困難を乗り越えてみせる気概をもちべきです。 ★不幸の演出家もまた自分なのだ 人間は心の持ち方次第で大きく変わります。仕事で毎日が苦しいと嘆いている人も、職を失っている人にとってはうらやましい存在であるし、職がないと嘆いている人も、病院で病と闘っている人にとってはうらやましい存在であるのです。 何が幸せで、何が不幸か、という事は、その人の心の持ち方一つなのです。幸福と思って生きる人もいれば、不幸と信じて生きる人もいます。感謝して生きるのと文句を言いながら生きるのと、果たしてどちらがいいのでしょう。 不平不満を言い出したらキリがありません。また、精神的安らぎを得る事も出来ません。不幸と嘆いてみても何の解決にもならないのです。どうせ生きるなら、幸せと思って生きようではありませんか。現状を嘆かず、現状に感謝して、自分で幸福の演出家になれれば人生は喜劇に変わります。 ★好運を活かせる人、活かせない人はここが違う! ある時突然、思いがけない成果が現れる事があります。そういう現実を見て、うらやましく思い、自分がそうなりたいと願っている人もいるようです。 しかし、勘違いしてもらっては困ります。いくら運が強いといっても何もしないで成果が自然に得られる訳ではないのです。どんな好運に直面しても、その好運を活かせる人と、活かせない人とがいるのです。せっかくの好運に直面しても気づかない人もいるのです。 成功したのは運のおかげという場合も、必ず成功の原因はあります。運だけでは成功する事は出来ません。いつ好運がやってきてもいいように、たえず準備しておかなければなりません。また、常日頃からチャンスに備えて行動していれば、特別意識をしなくても、自然に好運は訪れるものです。いかなる小さな努力も惜しまず、好運をいつまでもつかみ取れる態勢をづくりに努める人だけが好運の恩恵を受けられるのです。 ★逆行の時こそ種をまき続けろ!収穫の日は必ずやってくる 「この半年、最悪の状態が続いている。一生懸命に頑張っているのに、事態は少しも変わらない。今年は一年、この状態が続くのかなあ。転職でも考えるか」 業績不振に悩み、暗い見通しに半ば絶望している人がいます。業績が落ち込んでいる時はつらいものです。一生懸命にやっていればいるほど、ショックは大きいものです。 しかし、落ち込んだままでは活路は開けません。発想を変える事から始めましょう。 「半年も辛抱して頑張って種をまき続けてきたんだ。これからは刈り取る番だ。悪い事ばかりそうは続かないさ」 と考えて、今日から新たな出発が始まるのだと自らに言い聞かせるのです。昨日までの事は昨日までの事として、今日から新たな1ページが始まるのだと、新鮮な気持ちで積極的にチャレンジすべきです。今から勝負が始まるのです。 ★出来ないと思い込んで“食わず嫌い”になっていないか! 人にはそれぞれ得意な分野と不得意な分野があります。なかには、今の仕事が合わないと嘆いたり、出来ないと悲観したりする人がいますが、この様な考え方は個人の成長を阻み、成功のチャンスを自らの手で投げ捨ててしまうだけです。 出来る事、やりたい事だけに挑むのでは、個人としての成長は望めません。不得意な分野に積極的にチャレンジしなければ、いつまでたっても苦手は苦手なままです。成長するチャンスを与えてもらっているのだと認識すべきです。 今、不得意な分野がある事は決して恥ではありません。最も恥ずべき事は、不得意な分野だからという理由で目前の困難に背を向け、十年たっても二十年たっても少しも変わらないという状況を迎えてしまう事なのです。不得意な分野にこそ、積極果敢にチャレンジして、困難を一つひとつ乗り越えていくよう前向きに努力すべきです。 ★好調時こそ更に高い山の頂きを目指せ! 人は常に自分は好調でありたいと願っています。しかし、現実には好調を維持する事は至難のワザです。仕事に懸命に打ち込み、日夜努力を重ねて頑張っている人でも、念願のポストを手に入れた途端に、心にスキが生じてしまう事があります。なかには、成功の前後でまるで別人のようになってしまい、後は衰退の一途を辿るだけという人もいます。 好調に対する見方を誤ると、このような結果を招きかねません。好調にあぐらをかいていてはその好調は長く続きません。山の頂きに登ってしまえば、あとは下るしかありません。 好調は不調の始まりなのです。好調だから現状を維持しようと思わないで、今よりもっと良くなるはずだと、前向きに新たなるチャレンジを続けていく事が必要です。一つの山の頂きで満足せずに、さらに高い山の頂きを目指してこそ人は大きく成長するものなのです。 ★現状に面白みを見いだす才覚を持っているか 登山家は危険を承知の上で山に挑みます。彼らは死の危険にどうして平気で挑めるのでしょうか。彼らにも恐怖心はあるはずです。それでも彼らが山に挑むのは、山に登る事が好きだという感情が彼らの恐怖心を押さえ込んでしまうからなのでしょう。 危険があるのはビジネスマンにも同じです。問題はどのようにして、この危険に対する恐怖心を取り除くかという事でしょう。危険を承知の上でチャレンジしなければならない時もあるのです。そこで必要となるのが、仕事が好きかどうか、現状を面白いと感じる事が出来るかどうかという意識です。 仕事に興味を持ち、チャンスは必ずやってくると信じて、現状に面白みを見いだす努力を重ねていけば、たとえ今ピンチを迎えていてもそのピンチから抜け出す事は決して出来ない事ではありません。 ★仕事に価値を見いだせる者ほど強い者はいない 毎日が楽しいと答えられる人は幸せです。しかし、毎日の仕事に何の楽しみも感じられない人がいたら、その人はちょっと考えてみる必要があるでしょう。 「俺は食うために仕方なく働いているんだ。仕事が楽しいなんて奴がいたらお目にかかりたいもんだね」 こう言う人がいますが、人は食べるために生きるのではなく、生きるために食べるのです。また労働とは決して強制されるべきものではないのです。自主的に働くのと半ば強制的に働かされるのとでは、結果ばかりでなく、身体に及ぼす影響もまるで違います。 いやいや仕事をするのなら、働かないほうが身体にはいいでしょうが、そうもいきません。それなら、考えを改めて、仕事に価値を見いだしましょう。それによって、心と身体が鍛えられる同時に満足感が得られるようになるのです。 ★言い訳はやさしい。しかしそこに進歩はない。 人にはそれぞれ与えられた役割があります。ところが、この役割に文句ばかり並べる人がいます。「俺はこんな仕事をやる為にこの会社を選んだんじゃない」とか「こんな仕事じゃ、俺は能力を発揮できない」とかいうセリフが口をついて出ます。 そして最後のセリフは「やる時がきたらやる」の一言です。しかし、これは言い訳です。与えられた仕事、今出来る仕事が自分の仕事なのです。自分の望む仕事でなくても、おろそかにしてはなりません。ムダな仕事などないのです。 えすから「やる時がきたらやる」とか「力の発揮できる場所さえ与えられれば…」とか言わず、将来、自分の本当にやりたい仕事をやる為に越えなければならないハードルの一つなのだと認識して、与えられた仕事に全力を傾けましょう。そうすれば、実力が蓄えられ、来るべき大きな仕事で大車輪の活躍ができるのです。 ★虎穴に入れ、今の危険は明日の危険ではない! 安全を第一に考えて、せっかくのチャンスを自ら捨ててしまうというケースを目にする事があります。危険を冒したくないと言う気持ちはわかりますが、チャンスには危険がつきものです。危険を恐れ、危険を回避しようと思えば、何もできなくなってしまいます。十年、二十年たっても、何の進歩も得られません。 人は、危険に挑み、時には失敗を教訓として更に挑み、そして危険を克服してきています。過去の危険は今の危険ではなく、今の危険は明日の危険ではないのです。その為には、人は危険に挑み、克服しなければならないのです。 安全かどうかを考えるよりも、危険を最小限に押さえる為にはどうすればいいかを考えるべきです。危険を避けるのではなく、危険に挑み克服する為にチャンスはあるのだと認識して、積極的に危険に挑んでいく事が重要なのです。 ★ひたすら辛抱すべき時もある!軽率に動くなかれ 人にとって試練は、避ける事のできないものです。なかには、試練から逃れようと背を向けてしまう人もいますし、また逃れられない事に嘆き、愚かにも死を選んでしまうというケースも珍しい事ではありません。 「もう、こんな苦しい目にあうのはたくさんだ。もっと楽な道があるはずだ」 と言って、会社を後にする人もいますが、思うほど他に楽な道があるわけではなく、また他と比べて今の状況が特に苦しい状況であるかというとそうでもないのです。つまり、会社を変えたぐらいで苦しみから逃れらる事などできないのです。 ですから、今のこの試練は自分に生まれながらにして与えられた試練なのだと認識して、力強くこの試練に立ち向かうよう心がけましょう。辛抱強くこの試練を乗り越えない限り、自分は次のステップにははは進めないのです。 ★唯一の選択…それは逃げずに立ち向かう事である! とにかく現在の苦しみから逃れたい、そんな思いが人を自殺へとかりたてるのでしょうか。自殺という新聞記事を目にするたび、何かを考えさせられるような気がしてなりません。 以前、テレビ番組である経営者がこんな事を話していました。 「死にたいと思った事は何度もありますが、楽しようと思うな、という恩師の声が私に死を選ばせなかったのです。お陰でつらく苦しい毎日でした。今だから笑って話せますが」 死んでしまいたいと思うような場面に出会った時には、この経営者の話を思い出して欲しいのです。決して安易に逃げようなどと考えてはなりません。勇気を出して、直面している困難に立ち向かうべきなのです。 これから先、仮にどんな困難に直面しようと、逃げずに立ち向かう事が与えられた唯一の選択なのだといい聞かせれば、強い生き方が身につくのです。 |