★ただ一度の人生だから、堂々と胸を張って生きよ!
「私は今、一度人生を与えられるなら、どんな代償を払ってもいい。青春時代に戻れるおのなら、どんな犠牲もいとわない。全財産を投げ出しても惜しくない」
先日亡くなられたある経営者が、入院先の病院のベッドの上で、見舞いにかけつけた友人にふとこうもらしたそうです。そして、その翌朝、莫大な財産を抱えたまま、静かに息を引き取ったという事です。金儲けに明け暮れた生涯だったといいます。
社会的には成功者といわれている人の一生も、終わってみると必ずしもいい一生とは限りません。金儲けのみに生命をすり減らす人生がいい人生といえるでしょうか。
人は生命のある事を当然のように思い、つまらないものに執着しているケースが少なくありません。このような執着は捨てさって、限りある生命を有効に使おうではありませんか。
いい人生であったと堂々と胸を張って言える、そんな人生が最も価値が高いのです。
★自分に問え!「何をやる為に生きるのか」
健康ブームと呼ばれて久しくなります。書店には健康に関する出版物があふれ、デパートやスーパーには健康商品が所狭しと並び、メディアでも数多く取り上げられています。高齢化社会を迎え、シルバー産業なるものも生まれ、健康産業とともに伸びていく傾向にあります。
確かに、健康は重要な要素です。しかし、健康は人が生きる上で最低限の条件であるに過ぎません。健康も大切ですが、そればかりではなく、自分は一体何の為に生き、、何をしようとしているのかという事を認識する事が必要ではないでしょうか。
健康で長生きという事だけに価値を求め、心を奪われてはなりません。自分は何をすべきか、また何をやる為に生きているのかという事を自らに問い、認識すべきです。そして、自分が行動していく上で必要最低条件が健康なのだと認識して、人生の目的を果たすべく積極的に行動する事に本当の価値があるのです。
★1日1生、今日を死ぬ気で完全燃焼しろ!
人は予期せぬ出来事や困難に直面すると、迷いや悩みが生じます。あまりに突然の出来事に戸惑い、うろたえます。そして、これからどうすべきかと考え込みます。 しかし、このような事も時期があるからできるのです。もし今日1日の生命と分かっていれば、悩んだり迷ったりする時間などないはずです。時間があると認識しているから、悩みや迷いが生じるのです。必ず明日という日はやってくるという前提で悩んでいるのです。明日の事よりも今日やらなければならない事があるはずです。大切な事よりは、今日1日どう生きるか、という事です。
自分に与えられた、今日という日を疎(おろそ)かにしてはなりません。今日が自分の最後の日だという気持ちで悩めば、何も恐れるものはありません。余計な事など考えず、、今日1日の生命と思って、死ぬ気になってかかれば、恐れや迷いは生じないはずです。
★欲望をバランスせよ、活力はそこから生まれる
人間には、いい家に住みたいとか、うまいものを食べたいという欲望があります。欲望を持つ事自体は否定すべきものではありません。欲望が生きる活力や向上心を与えてくれるからです。では欲望は強いほどいいかというと、そうではありません。欲望が強すぎると、心身の健康が損なわれてしまいます。
ですから、食欲があるからといって、うまいものばかり選んで食べられるだけ食べ、また飲めるだけ飲むというような無謀な行為は現に慎まなければなりません。物事にはすべて適度というものがあります。自分の適度は自分で守るという事が必要です。
自分の適度は、あらかじめ低めに設定し、その設定した量を絶対に超える事のないよう気をつけましょう。後でつらい思いをするのは他ならぬ自分自身なのですから、そうならない為のルールを自分自ら設定し、それを守るよう心掛ける事が必要です。
★1分1秒を大切に生きているか
人間というものは、身勝手なもので、若い時に好き勝手にやっていて、いつ死んでもいいと強がって見せていた人も、いざ死が近くに見えてくるにしたがって1分1秒でもいいから長く生きていたいと思うものなのです。
若いからといって、暴飲暴食を繰り返し、無理を重ねれば身体にガタがくるのは目にみえています。ガタがきてからでは遅いのです。若い時から、自分の身体を大切にいたわるよう心掛けるべきなのです。生命を粗末に扱うものではありません。
今、無理をして、後で苦しむのは自分なのです。日常生活が乱れないよう気をつけなければなりません。暴飲暴食などは言うに及ばず、自分の日頃の生活が無意識のうちに乱れていないか、自らに問うてみる必要があります。小さな事が重なって大きな事になるのです。規則正しい日常生活を送りましょう。
★入社以来、一度も会社を休まぬ強さを持っているか
人間にとって健康はかけがえのないものである。どれほど才能に恵まれようと、健康でなければその才能を生かせません。逆に、もしアクシデントに見舞われ一文無しになっても、健康な体があれば出直せます。
「俺が部長になれたのは、この身体のおかげだよ。入社した時は一番ビリケツで課長にもなれるかどうかわからなかった。親に感謝せにゃいかんなぁ、ハッハッハ」
入社以来、一度たりとも会社を休んだ事のない彼です。もちろん彼のたゆまない努力もあったのでしょうが、その努力とて健康な身体があっての事でしょう。健康であればこそ、仕事に挑み、努力を重ね、成果を作り出す事ができるわけです。
どうか、自分が健康である事に感謝するとともに、宝というべきその健康を手放す事の無いよう心掛けて下さい。一度手放した健康は二度と取り戻す事は出来ないものです。
★身体を動かせ!血気めぐりて滞とどこうらず
一日中、外を飛び回っているビジネスマンより、デスクワーカーのほうが疲労を多く訴えるようです。実働時間は営業で飛び回っているビジネスマンのほうが多いのに、どういう事なのでしょうか。
理由の一つは運動の差です。営業マンは一日中外で動いています。一方、デスクワーカーは一日中机に向かい、姿勢もほとんど変わりません。これが疲労度を増す原因なのです。
仕事の合間や休憩時間などに仲間と雑談するぐらいなら、身体を動かしてみる事です。背伸びをするのもいいですし、屈伸運動をしてみるのもいいでしょう。首を回したり、肩や腕、目の周囲などを軽くマッサージするのも効果があるはずです。
このような運動は、疲れを軽減します。ちょっとでも疲れを感じたら、このようにして身体を動かして、気分も新たに仕事に向かえば能率もアップするはずです。
★仕事をやる事によって、健康を築き上げろ!
人間の身体というのは、誠に不思議なものです。勉強のやりすぎとか仕事のしすぎが原因で病気になったり死んだりする事はあまりありません。原因は他にあるのです。例えば暴飲暴食だとか睡眠不足だとか健康を損なう原因は色々あります。にもかかわらず、仕事のしすぎは身体によくないと信じて疑がわない人がいます。
「あおつは仕事をやりすぎたから死んでしまったのさ。もっと、自分の身体はいたわらなくっちゃ。俺も気をつけよう」
確かに自分の身体は大切ですし、健康は守らなければなりません。しかし、健康を妨げるものは仕事ではないのです。仕事はむしろ健康を作り、心身を鍛えてくれるものなのです。仕事をやる事によって、健康を築き上げていくという気持ちで日々の仕事に臨むべきなのです。
★無理をすればツケがくる、目標や地位に心を奪われるな!
将来社長になるんだ、という高い志を持っている人もいるでしょう。目標を高く持つというのは素晴らしい事です。目標の実現に向けて精一杯の努力を積み重ねていって下さい。
ところで、過労死という言葉をよく耳にします。自分の長年の夢がようやく実現されたと喜ぶのもつかの間、あるひとつ全、倒れてそれっきりというケースもあります。死んでしまったのでは何もなりません。
高い目標を持ち、その目標の達成の為に、日夜努力を重ねるのは大切な事ですが、決して無理をしてはなりません。無理をすれば、そのツケは必ず、自分に返ってくるのです。
魅力ある地位に心を奪われて、自分を見失うような事があってはいけません。急がず、あわてず、無理をせず、自分のペースで一歩一歩着実に目標を目指して前進していくよう心掛けるべきです。
★「大したことはない」と甘くみると、必ずあとで苦しい目にあう!
人間の身体というものはよくできているもので、健康体に変化が起きる時には必ずといっていいほど、事前に何らかの兆候が現れます。この兆候を見逃すか、軽視して放置するかすれば、やがて病気になるわけです。あわてて病院通いをするぐらいなら、病気にかからないように、常日頃から気をつけておくほうがベターです。
「大した事はないだろう」と甘くみると、あとで苦しい目にあうことになります。「あの時に注意しておけばよかった」とあとで思っても手遅れです。何らかの兆候が表れたら、その時に十分注意して病気とならないよう備えなければならないのです。
兆候が表れるのは、身体が危険信号を出して異常を訴えているからなのです。ですから、兆候を無視、軽視せずに、自分の身体をチェックして、素早く対応する事が必要なのです。
★「心の操縦桿」…もっと愉快に、もっと上手に生きてみないか
人間は感情に左右される動物です。同じ事をやるにしても、気持ちの持ち方次第で結果は全く違ってきます。ある人は10分机に向かうだけで苦痛を訴えますが、ある人は一日中机に向かっても平気です。このような差をつくっているのは心なのです。
心の健康は、身体の健康以上に重大な問題です。肉体の病気は、病院で治療する事ができますが、心の病はそうはいきません。自分の心の状態を、たえず、チェックして、健康な状態を保っておく必要があります。
このところ疲れやすくなったとか、出社するのに苦痛を感じるようになったというような症状が表れてきたら、危険信号です。常に健康な心で何事にでも臨めるという体制作りに励めば、実り多き毎日が過ごせるはずなのです。
★「朝の迎え方」…この一つで人生が本当に変ってくる
毎朝、皆さんは気持ちよく朝を迎えているでしょうか。「もう朝か。まだ寝ていたいのに…」とボヤキながら起きる人もいるかもしれません。
ある寺の住職の話です。「私は毎朝、目が覚めますと、得をした気持ちになるんですよ。一日儲けたという気持ちになって、ありがたいと手を合わせたくなるんです。こう思うようになってからは、何があっても落ち込んだりしません。なにせ、儲けた一日ですからな、ハッハッハ」
朝つまらなさそうに迎えるのと、この住職のように愉快に迎えるのとでは、精神的にも大きく違いますし、結果として両者の一日は大きく違うはずです。
感謝や喜びの気持ちがもてれば、その一日爽やかにスタートできるのです。朝、一日のスタートに生きる喜びを見い出せれば、必ずその一日は充実した日になるはずです。
★いつもと違う時間を作り出せ!僅か5分であなたを変える
早朝座禅をしてみると、色々な事を発見できます。ひっそりと静まり返った部屋の中で焚かれた香のかおりが心地よく鼻に届きます。朝の風の音、小鳥達のさえずる声、全てが新鮮に感じられるのです。実に気持ちのよいものです。しかし、こういった事は残念ながら毎日という訳にはいきません。
そこで一つ提案があります。床の上で毎朝これをやってみませんか。5分でも構いませんから、朝の一時を心静かに味わってみませんか。少しだけ早起きをして、ただ座って静かに目を閉じるのです。今までとは一味違う新しい朝を感じる事が出来るはずです。5分間、目を閉じるだけで色々と新たな発見に出会う事でしょう。昨日まで考えつかなかったような事がパッとひらめくかもしれません。わずか5分座るだけで最高のスタートが自分のものとなるのです。
★摂生の術…つまらぬことに心を乱すな
人間にとって睡眠は大変重要な役割を果たします。睡眠不足が続くと、仕事中に突然、睡魔に襲われたり、注意力が散漫になったり、精神状態にも支障をたし、心の平安が破壊されかねません。
こうならないようにする為には、まず早く床につく事です。眠くなくてもとにかく床に入るのです。心配事や悩みがあってもそれは寝床には持ち込まない事です。寝床は精神を開放し疲れを癒す場なのです。静かに目を閉じ、心に静けさを取り戻すのです。つまらない事に心を心を乱してはなりません。
このようにして、十分な睡眠時間をとり、体の疲労をとるとともに、心の疲労も取る事が大切なのです。十分な睡眠時間を取り、気持ちよく朝を迎えられるよう心がけましょう。それでこそ明日の仕事への意欲も湧くのです。
★自分の「荷物の重さ」ばかり気に病んではならない
病人とは、孤独なものです。日頃、元気に飛び回っている人でも、一度、病に倒れると、これが同一人物かなと目を疑いたくなるほど、弱気になったりするものです。
「俺はもうダメだ。どうして俺だけがこんなひどい仕打ちを受けなければならないのか」
病院のベッドで絶望に打ちひしがれ、枕を涙でぬらしている光景を垣間見る事があります。気持ちは分かりますが、これでは良くなるものも良くなりません。病気で苦しんでいるのは何も自分一人ではないのです。自分よりもはるかに重い病気で苦しんでいる人も沢山います。病と闘いながら明るく一生懸命に生きている子供もいます。泣きわめいても弱さを露呈するだけで、何の役にも立ちません。
自分の眼前の仕事は、病気と戦い、これに勝つ事だと認識して、希望を持って明るく積極的に病気に挑み、打ち克つよう心掛けていく事です。
★心を縛る「心の鎖」を断ち切れ!1日1日が輝いて見える
人は色々な悩みを抱えて生きているものです。人生相談などを見たり聞いたりして、その内容をバカにする人もいます。
「なんでこんな事で悩んでいるのか。俺にはさっぱり理解できないよ」
しかし、こういう人にも悩みがあるのです。それでは、どうすれば、悩みから解放されるのでしょう。
唯一の方法は、一生というレベルで考え、物事を捉えていく事です。そうすれば、生きている事それ自体に価値を見い出す事が出来、この価値に比べれば、悩み苦しむほどの悩みではない事が容易に理解できるはずです。
日常の小さな事に悩んでいないで、自分に与えられた大きな価値を認識し、感謝して前進していきましょう。心を縛っている鎖を断ち切れば、1日1日が輝いて見えるのです。
★案ずるより産むが易し…心配するな、なんとかなる!
先の事を考え出すと、不安になって、心身を苦しめる時があります。不安が不安を呼び、次第に泥沼に入り込んでしまいます。しかし、よく考えてみると、心配で心配でたまらなくなった時には、自分の心身に充実感が欠けてきている時なのです。気力も体力も落ちてきて、行動するエネルギーが不足している時なのです。
先の事を心配するのならば、今の事に全力をあげていく事です。心配は行動力が不足しているから起こってきます。全力をあげて、仕事にぶち当たっていけば、次第にリズムが生まれてきて、心配はどこかへ吹き飛んでしまいます。
心配は何も生み出しません。行動していく中で、新しいエネルギーが生まれ、そのエネルギーがリズムを作り、心身の健康を築いていくのです。行動する事に全力をあげていく事が、心労を吹き飛ばす最良の方法なのです。
★“暗き壁”を打ち破る、スランプ脱出法を知れ
人は誰でも孤独になりたいと思う事があります。超多忙で心身ともに疲れきってしまうと、何となく一人で静かにしていたくなるものです。そんな時、いつまでも孤独にひたっていると、ますます気がめいって、暗くなってしまいます。いわゆるスランプに落ち込んでしまうのです。
人間は一人では弱いものです。しかし、一人が二人、二人が三人となって、お互いの元気を出していくうちに、活気も湧いてきて、元気に明るくなってきます。会社は同じ目標を持った人々で構成されています。誰でも孤独に陥る事がありますが、孤独に陥っていると、まわりの足を引っ張って、職場のムードを暗くしてしまいます。
孤独の中から積極性は生まれてきません。一日も早く仲間の中に溶け込んで、明るい職場づくりに努力すべきです。孤独はまわりの仲間を憂うつにします。ぶち破りましょう。
★指先のトゲの痛み…ここまで自己管理をしているか
私達にとって、健康ほどありがたいものはありません。時には風邪をひいて、頭がポーっとしている時がありますが、どう頑張ってみても、健康な時のやる気を超えるのは難しいと思われます。人間は、弱いもので、指の先に1mmのトゲがささっても、それが気になって、馬力が出せないものです。
世界保健機構WHOの定義に、「健康とは、病気でないという事ではなく、心身ともに健全であるという事」とあります。私達は、自分の健康を自分でつくりあげていくのであって、自己管理が出来ないようでは、人生は決して明るいものにはありません。
その心身の健全さを保つには、常に前向きの明るい精神力が何よりも大切です。「病は気から」といいます。まず気力を充実させ、絶えず一歩前進の気構えで1日をスタートさせる事です。仕事のリズムに乗れば、絶好調となります。
★貪欲、怒り、愚痴を捨てよ!…楽天家だから成功するのだ!
人間の行動は心によってかなりの影響を受けます。
例えば、ある状況をある人は楽天的に捉え、またある日とは悲観的に捉えます。この両者が例え同様の行動をとったとしても、結果はおのずから違ってきます。物事を肯定的に捉えるのと否定的に捉えるのとでは結果は全く違うわけです。
それでは、どのような心を持つ事が良いのでしょうか。達磨だるま大師は、心の中に三毒があり、これが地獄を作っているといいます。三毒とは、貪欲、怒り、愚痴の三つであると規定し、この三毒から離れるべきだと教えています。
地獄のような状況があるのではなく、地獄を作っているのは自分の心の中だという事でしょう。自分の心が今現在どのような姿をしているのかを自らに問い、認識して、あるべき姿に近づけていく努力をすれば、三毒の方から退散していくのです。
|