ロウソクの火

幼い君の 誕生日
バースデーケーキの ロウソクの火に
照らされた笑顔が あどけない
年の数並んだ ロウソクに
一気に息を吹きかけ 火を消した
満足げな君に 幸せを味わった

風が強めの 墓参り
何とか点いた ロウソクの火が
今にも消えそうに 揺れている
消えないでほしいと ロウソクに
優しく両手で囲って 火を守る
これからもお参りし 君の墓を守る

人の寿命に 例えられ
燃え続けている ロウソクの火は
あとどれくらいかと 気にかかる
かなり短かくなった ロウソクに
身につまされながらも 火に誓う
残された時間を 大切に生きようと