あやとり

見上げた夜空に 君の顔
少しさびしげな 眼差(マナザシ)しに
時間(トキ)があの日に 後戻り
一人娘の君は 指を繰り
一人あやとり していたね
糸を摘まんで 巡らせ 絡ませて
山、川、星を 指先で描いていた 
その君が星になり 哀しみの糸遊び

早く君のそばに 行きたいが
も少しだけ待って いて欲しい
やりたいことがある 君の為
多く語らなくても 通じ合う
父と娘の 深い絆
時空を超えて 励まし 励まされ
心と心 愛と愛で繋がってる
再会(アウ)までは、しような 心のあやとりを

糸を結わえて 紡いで 綾なして
色々な模様 指先に描き出す
今度会ったら、しような 二人であやとりを