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私は11人兄弟の末っ子で貧乏育ちでした。 結婚をして娘を授かった時には、貧乏な思いをさせたくないと一所懸命に働きました。 将来は二世帯住宅を建てて娘を囲んで幸せな家庭を築きたいと、夢に抱き頑張りました。 しかし勇み足で商売に失敗をし、借金を返す為に朝早くから夜遅くまで働いたので、家庭を振り向く暇もありませんでした。 仕事に励んでいるさなか、4年前に娘を亡くしました。私の気持ちが伝わることなく愛する娘を失くしたのです。 「今まで何をやってきたんや」 娘には何も構ってやれずに寂しい思いをさせたまま先立たれ、悔いるばかりでした。 生きる望みをなくした私は仕事のやる気もなくし酒と涙にくれる日々をすごしました。 しかし、25歳でこの世を去った娘が皆に忘れ去られるのは忍びないと、娘の友達と娘を繋ぐHPを作りました。 友達とふれ合ううちに「私が娘の自慢できる父親になる事が、天国の娘が喜んでくれる」と思う様になりました。 私が生きている限り精進して、娘の自慢できる父親になる為にずっとずっと努力しようと思っています。 そういう思いでこの『風ぐるま』を作詞しました。 一句:わが人生 風に吹かれて 空回り |