hitomi's poetry-12
ありがとう、あなた
(1) あなたが露(ツユ)に消え 深い悲しみに沈む
手を合わせる日々 胸痛く嘆くばかり
「泣いてばかりいないで 私のため何かして」
ある日ふと、あなたの 声が聞こえてきました
悲しみを乗り越えるため ひたすらに努力した
愛の詞を書きました 愛の曲を奏でました
感動の歌を唄いました
ありがとう、あなた
あなたは私に 才能を与えてくれて
お陰様でひと回り 大きくなりました

(2) あなたが星になり 寂寞(セキバク)の涙つのる
天に祈る毎夜(マイヨ) 心の中問いかける
「泣いてばかりいては 君を悲しませるだけ」
ある日ふと、私は 答えを見つけました
たゆまなく勤(イソ)しむことが 供養になるのですね
穏やかになりました 心やさしくなりました
感性が豊かになりました
ありがとう、あなた
あなたは私を 育(ハグク)み促してくれ
お陰様でふた回り 大人になりました


別離(ワカレ)の涙

(1) 苦しみ解かれた ベッドの中の君 
微(カス)かに開いた その瞳(ヒトミ)には
一粒の涙 キラリと輝いた
銀色の雫(シズク)は 別離のサイン?

どうか行かないでくれ この場から
どうか去らないでくれ 私から

ひたすらに繰り返し 願って引きとめる
きつくきつく君の 手を握りしめて

(2) 悲しみに沈む ベッドの縁(フチ)の私 
君を見つめる この瞼(マブタ)には
大粒の涙 ボロボロあふれ出る
銀色の雫は 別離のサイン?

これでお別れなのか 会えぬのか
これでお終(シマ)いなのか わが人生
 
いつまでも手触りを こころに残すため
冷めてゆく君の 手を握りしめる