慕嬢詩 『たまゆら』


高温多湿の蒸し暑い真夜中
ねばりつく空気 肌にまとわりつく
月明かりゆがむ窓の外
寝返り打ってはうつらうつら
どれぐらいの時が流れたか
天の川を眺めていると
ふと、横に目を輝かせる君がいた
ロマンチックな気分にひたる矢先
アラーム音に目を覚ます
幻影(ユメ)はたまゆら
面影をたどって しばし余韻にしたる


梅雨の合間の小夏の昼下がり
扇風機の風に優しくなでられて
陽射しがこぼれる窓際の
椅子にもたれてうつらうつら
どれぐらいの時が流れたか
見覚えのある景色の中に
肩を落とした君の後ろ姿
声をかけようと思った矢先
ハット気付いて目を覚ます
幻影(ユメ)はたまゆら
面影をたどって しばし余韻にしたる

※たまゆら=勾玉同士が触れ合ってたてる微かな音の事。転じて、「ほんのしばらくの間」「一瞬・瞬間」「かすか」
#慕嬢詩 #たまゆら #チャレン爺有村 #有村正



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