冬の星座


冷たさが 身に凍(し)みる夜
ベランダで 幼い君と
一緒に見た オリオンのベルト
横並びの 3つの星を
パパとママと 瞳みたいと
頬ゆるませた あどけない君

澄み切った空気が 瞬(またたく)く星たちを 
一段と煌(きら)びやかに 魅せてくれる
冬の星座は かじかむ心身を
灯りをほのぼの ともしてくれた 

北風が 穏やかな夜
私たちに 希望(ゆめ)をもたらす
天空の 光のスペクタル
美しさに ずっと見とれてる
君の手を 握り温めて
続く沈黙 幸せなひと時

あれから15年 君はもういなくなり
今は一人 天満星(あまみつほし)を 眺めている
白い吐息が 夜空に消えるように
私の前から 御空(みそら)に消えた

いつの日か君のもとへ行き
いつの日か君と一緒に見た 
冬の星座の話をしたい

※オリオンのベルト=オリオン座の腰の辺りにある三つ星
※天満星=天に満ちている星







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